2018-09-06
作品の搬入が終わると、いつも天に任す気分になります。このとき大事なのはつぎつぎとやってくる不安感をどう封じ込めるかです。「お客さんは来るだろうか?」「反応はどうだろう?」「絵が売れなかったらどうしよう」などなど、じっとしていると、人間の思考はどうやらマイナス方向に向かうようです。
今回、わたしは現場での公開制作をしました。結果何が一番良かったか?といいますと、描いている間、マイナス思考がまったく働かない、ということでした。美のことしか考えていません。美なら悪いはずが無い。制作している間は妻がきちんと接客。お客さんとのコミュニケーションも自然に生まれ、意味のある公開制作となりました。
さて、今日から通常モードへ復帰します。
絵は、山形個展閉場数分後、嫁ぎ先が決まった絵「山あいへ」です。
グラフィックデザインを仕事にしている方がギリギリのご来場でお求めくださいました。デザインを広義にとらえ、様々なチャレンジなさっている方で、「まさに今の自分に必要な絵です」と決めてくださったのです。嬉しい幕引きでした。描いた場所は、南フランスのトゥレットシュルルーです。