2019-04-08
公園の中を流れる時間はおだやかです。仙台のまちなか、アルティオの向かいに大きな西公園があります。仙台市内にある公園のなかでも、もっとも大きな公園のひとつです。
勾当台公園、肴町公園、錦町公園、榴岡公園、、といくつもあるのですが、市中心部から徒歩10分ほどの距離でもっとも空が広い公園は西公園でしょう。おまけに眼下には滔々と広瀬川が流れます。この環境に敵う公園は、仙台中心部ではほかにないと勝手に思っています。(あくまで中心部の話です)
個人的なことですが、イギリスの公園やベンチが好きです。いや、公園やベンチ自体が好きというよりも、その場に集う人々の「なにもしない」あるいは、「時間をゆったり楽しむ」という姿勢が好きなのかもしれません。
一点写真をアップします。この写真は私が大好きな、イギリスバースの高台にある椅子。
大好きな椅子という言い方もヘンですが、そう、好きなのです、この椅子。
一度目座ったときは、私はこの椅子で夕暮れをぼーっと見ていました。二度目のこの時は残念、女性の先客が。やはりずっと同じ姿勢で彼方を眺めていました。今、写真を見ても、彼女の廻りに流れていたゆるやかな時間を思い出すことができます。(今,アトリエで描いている絵は、そのバースの高台で見えた時間です)
西公園もそんな人々が少しずつ集まると、仙台にはもっといい時間が流れるような気がします。小さなアトリエアルティオもそんな「ゆるやか時間」の仲間に入れてもらえるといいなと思います。
西公園で春恒例の「植木市」がはじまりました。おだやかな時間が流れていました。
あ、「バースの高台から見えた時間」の絵ですが、完成品は神戸個展にお持ちします。
(今日の子規連載はお休みします)