2019-11-05
今、私の作品が関わる三つの展覧会が同時進行しています。
ひとつは新潟新発田・「ギャラリー栞」での家具作家桑原氏との二人展。
仙台では、震災から八年をテーマにした八人展が「ギャラリー親かめ子かめ」で。
そして、ウェブ上では日本橋Art.jpさんのweb個展【START】です。
どれかひとつでもご縁いただければとても嬉しいです。(以下の写真はギャラリー栞での二人展の様子と、私の立体抽象作品です)
新発田「ギャラリー栞」では新潟県では初めての展示ですので、お時間ございましたら足をお運びいただきますよう、お願い申し上げます。
さて、昨日は新潟から仙台に一旦戻ってきましたが、途中村上市に立ち寄ってきました。理由は、1999年、東北を歩き回りはじめた頃に、一泊二日で取材していることを思い出したからです。
20年まえのことです。
当時、娘は幼稚園、息子はまだ4歳でした。駅前旅館に家族で宿泊してひたすらスケッチしました。当時村上の町並みは寂れていましたが、その町屋が連なる雰囲気は私の感覚にぴたっときたのを覚えています。
あれから20年。村上は小京都といっても過言ではないほど、すばらしく和の味わいあふれる町並みに生まれ変わっていました。町の人たちがどれだけ頑張っているのだろう??そう思わずに居られない変わり方でした。
お昼を食べる店を探しに路地に入って行くと、その路地を20年前に描いていたことを思い出しました。ふと横を見るといい感じの和食屋さんが。メニューは村上名物の鮭ごはん。
「ここにしようか?それとも他の店にする?」
そんなことを妻と話していると、一人の女性が「よかったらウチでいかがです?」と声をかけてくれました。お店の娘さんでした。「無理矢理って言うのもなんですけど、よかったら…」その奥ゆかしさに20年前の村上の人たちに良くしてもらったいろいろなことを思い出していました。
トップにアップした四コママンガは私の古いホームページに掲載しているものですが、むらかみでの出来事を描いたものです。当時、私たちに良くしてくれたおばあさんは、確か村上茶を以前は商っていた、と、記憶しています。町屋の家に伺った時、土間が広い間取りを今も覚えています。今回、時間が許す限り探しましたが、記憶と重なるおばあさんの町屋を見つけることはできませんでした。
当時村上の路地や目抜き通りを描いた水彩スケッチ作品はすでに嫁いで,手元にはデータもありません。ですが、村上市で良くしてもらった記憶は深く残っています。
さらにいい町になっていて、出合った人たちもやっぱり素敵で、とても嬉しい村上再訪でした。
やはり私の水彩画制作の根っこは、現地を歩き回り、路地に迷い、だれかと会うことなんだな。
↑当時この路地を描いています。
↑このアングルを20年前水彩スケッチしました。懐かしい。やっぱり絵になる。当時、女子学生が2人並んで歩いていたのを覚えています。というか、絵に描きました。