2020-04-14
歩き続けると出会える風景があります。
その風景は、歩き続けなかったら、もちろん出会うこともなく、知らないままで終わります。
かつて、イギリスのコーンウォール地方のダートムア(曠野)をザックを背負い一人で歩いたことがあります。
いくつもの丘を越えて、町をとおりすぎ、分かれ道で立ち止まってまた進む。
聞こえるのは風の音と小鳥のさえずり、そして自分の足音だけ。
泊まった旅籠は、曠野のなかにぽつんと立つ一軒家でした。
生きていて思うように行かないことのほうが多いけれど、そんなときはよくダートムアを歩いたことを思い出します。
立ち止まっても再び歩き始めることができれば、新しい景色に出会える。ついつい忘れてしまうそのことを思い出させてくれる。足の痛みと一緒に。
この絵はイギリスコッツウォルズ地方のなんにもない田舎です。あえて今、描いた一枚。
イギリスの田舎の道がくねって続く風景が好きなのは、「どこまでも行けそうな気持ちにさせてくれるから」というのも理由のひとつなんだろうな。
作品を随時ギャラリーにアップしています。
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