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■ 2017年8月12日投稿 - お知らせ - ■

アトリエアルティオ店舗の夏期休業のお知らせです。

さて、誠に勝手ながら、当ギャラリーは、2017 年 8 月 13日(日)から 8 月 17日(木)の 期間につきまして、夏季休業とさせていただきます。

皆様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

なお、夏季休業中の電話でのお問い合わせは、お受けすることができません。
eメール・FAX でのお問い合わせは、受け付けておりますが、
夏季休業明けの 8 月 18 日(金)以降の対応とさせていただきます。

あらかじめご了承の程お願い申し上げます。

古山拓の制作室休業は8月13(日)から16日(水)までです。17日からは通常制作にもどります。

この間、ご迷惑をおかけしますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

テレビをつけると、「◎△高速道路は渋滞…」「新幹線自由席乗車率150%」とすでに夏休みモードですね。
やり取りしているクライアントさんともメールに「いつまで夏休みですか?」とか「夏休みどこいくの?」などと雑談が用件にさし挟まるようになりました。

岩手日報の時代連載小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)の挿絵を手がけていますが、イラストを納める日報の担当さんからも「◯日から△日まで夏休みです」なんてメールをもらうと、なんだか連載もお休みのような気になるものです。

これは大きな勘違い。自分も休みをもらった気になるのですが、もちろん新聞掲載はお盆休みも関係ありません。

というわけで、日々描いております幕末サムライイラストレーション、まもなくトータル400回が目前に迫ってきました。すなわちもうすぐ描いてきた枚数が400枚。

ですが、クライマックスはここからです。まだまだがっちり楽しんで描きたいと思っています。

ちなみに私の制作室の夏休みは実質13日から16日まで。
店舗のアトリエ・アルティオの夏期休業は13日から17日までとなります。

  

 

この絵は本日ギャラリーのwatercolourに追加した桜の絵の一部分です。

いわゆる絵は、描いていて、納得できるまでどれくらい時間がかかるか?短いものなら数分で仕上がり、かかるものはいつまでたっても出来上がりません。

クライアントがいるイラストレーションや、水彩画はさすがに納期がありますが、こと、誰からのオーダーでもなく、てなぐさみで描いている?作品に関してはまったく見えません。 この桜の絵は、最初に描いたのは昨年の桜の頃。ある程度まで描いて、ほうっておくうちに、手が出なくなってきました。

仕上がっていないのはわかるのですが、どう仕上げればいいのか、手も足も出なかった。 それが、突然、数日前、「今描こう!」と気持ちが盛り上がり、一時間ほどで完成しました。使用した画材は、最初は透明水彩のみでしたが、仕上げはアクリル、不透明ガッシュとなんでもござれの気分でがりがり描き上げました。わたしにとって、画材は気持ちを持ち上げてくれるなら何でもウェルカムです。

出来不出来については世間様がなんというかわかりませんが、とにかく楽しい一年三ヶ月と「一時間」だったことは間違いありません。

この一年、侍の時代を舞台にした小説挿絵をやっているせいもあり、桜には一年前とは違った思い入れが生まれていたのかもしれません。

宮沢賢治CD「ジャズ夏のはなしです」ジャケットデザイン・イラスト 墨・水彩

 

 

■2017年8月9日投稿-イラストレーション&デザイン■

仙台在住音楽プロデューサー佐々木孝夫さんから、宮沢賢治がジャズを聴いていた、と聞いたのは昨年のこと。勢い賢治Tシャツをタッグで制作、私がイラストデザインをてがけ好評のうち完売。そして今年はなんと、CD(!)です。

佐々木孝夫さんから「宮沢賢治が聴いた(であろう)音源SPレコードをCD化しようと思う」ときいたのは春のこと。 「タイトルはもちろん賢治が書いている詩からとって、『ジャズ夏のはなしです』だよ。でね、ジャケットのイラストとデザインをお願いできない?賢治と同じ岩手県人チームで作りたいんだ」との電話が。

もちろん岩手出身者としてスルーできるはずがありません。裏方ですが、ジャケットデザインとイラストを担当しました。

付属のライナーノーツがまたすごい。賢治の音楽世界を、丹念に調べあげて解説しています。全12ページ。 クラシックで宮沢賢治の世界をまとめたCDはあるそうですが、洋楽は、初めてなのです。 さっそく河北新報でもとりあげられました。 CDは価格は2592円(税込)。花巻の林風舎や宮沢賢治学会イーハトーブセンターでも販売予定とのこと。

お問いあわせは、ジャズミーブルースノラ・電話022-398-6088

賢治ファン必聴の一枚となることまちがいないでしょう。

 

 

 

■  ■  ■

水彩画の注文には、注文主の思いが添えられることも多々あります。
それは、卒業した母校だったり、大好きなぬいぐるみへの想いだったりといろいろです。

今回お渡しした絵は、「家族の思い出の場所を描いてほしい」というものでした。 オーダーくださったのは鳴瀬中央医院の齋藤院長。
リニューアルオープンしたおりにも奥松島と場所にこだわり注文くださったのですが、今回は「西蔵王公園に遊ぶ子供達=家族の思い出」。実際に山形県の西蔵王公園現地に足を運んで取材、家族の写真を数枚お借りしての制作となりました。

実はリニューアルオープンのときに、私の描いた「子供の情景」も鳴瀬中央医院さんに嫁いでいますが、その絵と並んで掛けたいので、違和感のない表現をお願いします、ともオーダーには添えられていました。

先日、「診療が終わり、早速絵をかけました」とのメールとともに待合室の写真が送られてきました。
前に嫁いでいた「子供の情景」に描かれた子供が、友だちがそばにきてよろこんでいるように見えました。 

 

 

 

八月になりました。仙台は夏祭りの七夕が6.7.8日と開催されます。

夏本番!といいたいところですが、昨日の仙台の気温は25度くらい。今朝も涼しいくらいです。

この水彩画は、仙台の老舗百貨店藤崎様より、今年のカレンダーの絵柄を依頼され、8月用に描き下ろした仙台七夕の吹き流しです。

いままで七夕吹き流しのイラストや水彩画を何枚も描いてきましたが、風に揺れるすがたを描きたくなってしまいます。夏暑い日に、風に吹かれて揺れる様が涼しさを呼んでくれる故でしょう。

この絵がすこしでも皆様に涼しさをとどけられますように。

 

発注元/グレープシティ㈱

教材絵本

手描きにpainter着彩

 

 

この絵は岩手の金ヶ崎に取材した風景です。描いていると本当に狐があらわれてくれました。野生動物は取材しているとよく出会います。

動物の絵、というと、先日狐やうさぎのイラストをギャラリーページで紹介しましたが、子供たちが使う教材絵本の仕事をグレープシティさんから発注いただいています。
かれこれ10年ほど前からですので、随分描かせていただきました。

依頼される場合、ほとんど表現の要望はありません。原稿を読み、手に取る子供達の気持ちになると、自然にタッチが決まります。
それは水彩になったり、アニメ的な表現になったりとその時々で変わります。
あらためてそんな仕事をするとき、アニメーターの頃から様々な表現を描き重ねてきたことへ感謝するのです。

「ひとつのタッチで勝負しなさい」
「あなたの表現は多様すぎて…」

そう言われたこともありました。それも正しいと思います。が、気がつくと25年、自分流の仕事の仕方で描くことで食べてこれました。

ひとつのタッチで勝負していたら、今の自分はあっただろうか?

とりあえずは四半世紀。雨漏りしない家に住み、二人の子供達を描くことで育て、家族を養ってきました。
そして今もなお、発注先として思い出してくれ仕事を出してくれるお客様がいらっしゃる。

水彩画で描く東北やヨーロッパ、そして、子供向けの絵本。
これがどちらも100%自分自身で、結果オーライと感じています。

これからも受け取る人が喜んでくれるような風景画、水彩画やイラストを描いていきたい、そう思う昨今です。