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x4160677 - Part 31

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政宗公騎馬像_#オーダー水彩画

お客様よりご注文いただいた水彩画描き下ろし作品です。

10号ほどの大きさとなっています。

専称寺・山形市

山形市の古刹専称寺を透明水彩でえがく

専称寺という古刹が山形市にあります。歴史ある大きな有名なお寺です。山形市は妻の実家があり、盆暮れと帰省していますが、古き良きたたずまいが残る旅心をくすぐる街でもあります。街中に用事があって出かけても、つい、絵になるところを探してしまう、そんな街です。

妻から専称寺に入ってみない?と教えられ行ったのは十年ほど前のことです。今は無くなってしまった大沼デパートでの個展を控えていたので、モチーフになるかも、、、と、出かけました。

大きな寺でした。

圧倒されましたが、描きたいポイントが見つかりませんでした。なんと言いますか、「有名な寺なんだよな、それはわかるし歴史も感じるけど、描きたいってのとは違うんだよな、、、」とウロウロ。

収穫なしか、、、そろそろ帰ろうか、と思って数歩。何の気無しに振り返った瞬間、専称寺がぐわっと強烈に迫ってきました。「ここだ!」

山形個展の制作で最後に仕上げた絵でした。本制作も気持ちが乗って、何か、分かれ道に立つような感覚があったのを覚えています。「キレイに描くんじゃないぞ。迫ってきた感覚を塗りこめろ」と、古刹から言われているように思いました。

 

個展会場では、「専称寺」は嫁ぎませんでした。

 

しばらくして、時々遊んでくれて絵の理解者でもあるU社長が、取引先のY支店長を連れてアトリエにやってきました。

「支店の移転祝いに、古山さんの絵を送ろうと思ってね。Yさん、予算はこれくらい!その中で好きな絵を選んでいいよ」

「絵なんて見たことないし、絵の見方もわかりませんよ、、、U社長が良いと思う絵でいいです」とY支店長。

いろいろ絵を出して見せていましたが、ふと「そういえば、山形の専称寺を描いた絵がありますが、、、でも、サイズ大きいから予算オーバーです」」というと、「なに!?専称寺?本堂の木像、左甚五郎だったんじゃないか?東北指折りの寺だよな!予算さておき見てみたいね、見るだけタダや。な?見たいだろ?Yさんも。古山さん、持ってきて!」と博覧強記のU社長は、目がキラキラ(笑)。専称寺を描いた絵を引っ張り出しました。

するとYさんの目が一瞬で変わりました。

「U社長!この絵、、、気に入りました!!」

「うわ、そうきたか!….」

結局専称寺の絵はY支店長が抱えて持ち帰り、支店応接室にかけられることになりました。

「絵って不思議だね。ぼくは専称寺の絵に出会うまで、全く絵に興味がなかったんだ。だけどね、専称寺の絵を見てから、どこへ行っても額に入った絵に目がいくんだ。人生の楽しみが増えたよ」

後ほどそのことをU社長に伝えると、悪戯っ子のように笑いました。

その後、Y支店長は支店を定年で退職しましたが、今も個展に欠かさず絵を見にくるようになりました。そして必ず「今回のお気に入り一枚!」を選んで私に伝えるのですが、どきっとするのは選ぶのがすべからく「今回のチャレンジ作=分かれ道に立っている絵」なのです。

自分の感覚に素直になること。

Y支店長から、その大切さを改めて教えられているような気がします。

専称寺、久しぶりに行ってみたいな。

 

 

 

コロナ禍の影響で予定されていた現地取材の仕切り直しが続いています。

現地取材?この状況下ならグーグルアースがあるじゃないか?と言われそうですが、そうもいかない場所もあります。

例えば土木工事の現場スケッチ取材。こればかりは現場にかなうものはありません。土が剥き出しになり杭が打たれた現場に無駄な動きひとつない作業員。重機の無限軌道が地を唸らせる。現場に立って見えてくる構図が間違いなくある。

明日は別件で現地スケッチ取材がありますが、こちらも一ヶ月半のびのびになっていた仕事です。ようやくスタートライン。

そういえば、3月の上越現地取材の帰り道、高速道路を走っていると、目の前をある意匠が施された一台の車が走っていました。それは間違いなく自分がデザインした「土木に従事する女性」のための「エチケットカー」でした。名古屋は中部土木の社長さんからの依頼で手掛けていたのです。なんとも嬉しい「作品」との偶然の再会でした。

現地取材にはいろんな嬉しいオマケも待っているのです。

 

絵は不思議です。
私が美術館でずらりと並んだ画家の作品と向き合った時、どんなに有名な画家であっても全ての作品に心が動くわけではありません。
作品の前で立ち止まる理由、いわゆる琴線に触れるかどうか?は、自分の過去体験や今の心境にあるのではないかと思うときが多々あります。

一人のお客様から、伊達政宗公騎馬像を水彩画で描いて欲しい、とのオーダーをいただきました。
もちろん、いくつもの理由があってのオーダーでした。

経験や感動、今の心もよう、そんないくつもの体験の連なりという琴線に響く絵を描く。それは描き手の描く技術以上に過去体験もまた試されることなのかもしれません。

 

文語文と聞いて、何を思い浮かべますか?枕草子?伊勢物語?それとも平家物語でしょうか?

元東北大学教授の佐藤勢紀子先生が、東北大学関係者のサポートを得て、文語文を学びたいという「日本語を母国語としない人たち向け」に作ったウェブサイトができました。それが“BUNGO-bun GO!”です。私はサイト全ページのイラストを描くことで関わりました。

上述「伊勢物語」や「枕草子」、「土佐日記」、「徒然草」、「一寸法師」などを教材に、文語文をわかりやすく習得できるコンテンツです。古典に書かれた情景をイラストでカヴァーしました。

以下に佐藤勢紀子先生のサイトへ寄せた序文を紹介しておきます。

「“BUNGO-bun GO!” は、日本語を母語としない人たちの文語文学習を支援するためのオンライン教材です。

世界中で多くの人々が日本語を学習しています。その中で、文語文を読みたい、あるいは読む必要があるという人も少しずつ増えてきています。“BUNGO-bun GO!” は、そんな人たちが文語文に親しみ、文語文法を身に付けるのをサポートする教材です。PCでも、タブレットでも、スマートフォンでも使えるように設計されています。独習にも、授業の教材としても、利用できます。

“BUNGO-bun GO!” を使って文語文を学ぶことで、現代日本語をより深く理解することも可能になります。現代日本語の中にも、古語や文語文法の要素がたくさん残っているからです。

“BUNGO-bun GO!” は、日本語学習者はもちろん、日本語を母語とする人にも使っていただけます。授業で習ったことの復習や自学自習にご利用ください。」

イラストの作成にあたっては、時代考証や細かな下調べを佐藤先生や開発協力者の虫明美喜先生と重ねました。両先生との下絵でのやりとりある意味、ライムトラベルでした。(ちなみに虫明美喜先生は拙著「子規と歩いた宮城」の編集協力者です)

歴史を学ばずして未来は語れない、、、と思います。

文語文の世界を学ぶこともまた、明日へ踏み出す智恵にさらなる深みを与えることだと確信しています。

ちなみに私の古文の成績はCランク。。。お楽しみはこれから!です^_^

 

“BUNGO-bun GO!”ウェブサイトはこちらです https://bungobungo.jp/

 

   

おかげさまで神戸での2度目の個展が終わりました。今回は蔓延防止措置の中での開催ということもあり、いつも以上に気を使った個展でした。状況が状況だけに「来てください」と声を大にして言えないわけですから。

それにも関わらず大勢のお客様にいらしていただき、頭の下がる思いでした。神戸、近畿の皆様、ありがとうございました。

今回の個展で今までと違っていたのは、絵本好きの方々が大勢いらしてくださったということです。一月ほど前に八尾市の茶吉庵開催の「くすのきしげのり先生の著作絵本原画展」に私の絵が展示されたこともあり、そのイベントに参加した絵本セラピストの方々や絵本講師の皆さんが多数ご来場されました。

私の表現の柱は数本あります。広告のイラストレーション。個展のための水彩画。絵とエッセイ。アニメーションも作りますし、法廷画も描きます。その中の一つに絵本のための絵画表現があります。

と書くとそれぞれの表現は別物という感じがしますが、私の中ではどれも表現の表出方法が違っているだけに過ぎません。皆さんにそのことが水彩画やグッズを通して伝わったことが嬉しかったです。

神戸在住の友人、柏原かおりさん、建築家の吉田公彦ご夫妻にはパブリシティから最後まで様々な形でご尽力いただきました。深く感謝申し上げます。

トアギャラリーのオーナー崔さんは、「コロナ禍で来られない方のために」と、ウェブで全作品を見てもらえるサイトを作ってくださいました。ありがとうございました。(サイトをリンクしますのでご覧ください。ご希望の絵がございましたらお気軽にお問い合わせください…としっかりアフター営業^_^)https://tor-gallery.com/2104/202104171F.htm

二年後2023年の春には三度目の神戸トアギャラリー個展を開催したいと思っています。心からありがとうございました!

 

おまけ:お客様にスマホでお見せして喜んでもらえたアニメ:「広瀬川 きみの翼になれたら」^_^ ご覧いただけなかったあなたに♫

(監督・演出・原画・動画・色指定:古山拓 音楽:古山開斗 プロデューサー:古山久美子)

■ 2021/4/25 アルティオ店舗予約時のみ開店のお知らせ ■

アルティオショップお客様各位

いつもご愛顧のほどありがとうございます。「ショップの予約時のみ開店」のお知らせです。

諸事情鑑みまして、4月27日〜5月10日の間は、前もってご来店のご予約をいただいた日時のみ開店させていただきます。

来店のご予約は、メールにて受け承ります。

Contact usの問い合わせフォームから、問い合わせ内容に来店希望日時記載の上、メールをお願いいたします。

フェイスブック、ツイッターでリンクいただいているお客様はSNSメッセージからでも結構です。

ご不便おかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

お電話でのご予約ご希望の方は、作家携帯080−1817−4573までお電話にてお問い合わせください。

なお、イラストレーション制作、絵画制作は通常通り受注並びに営業しております。

引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

2021/4/25

 

 

■神戸個展とアルティオ店舗臨時休業のお知らせです■

4/17〜22の神戸個展開催に伴い、4/15〜26の間、立町のアトリエ・アルティオは臨時休業となります。

ご不便をおかけして申し訳ございません。店舗は4月27日から営業再開となります。

よろしくお願い申し上げます。

神戸個展 古山拓水彩画展 「旅の空は遥か色」
会期/2021/4/17(土)〜4/22(木)午前11時〜午後7時(最終日は午後4時閉場)
会場/トアギャラリー1  神戸市中央区北長狭通3-12-13(トアロード沿い:帽子のマキシン向かい)

トアギャラリーのウェブサイトはこちらになりますhttps://tor-gallery.com/

 

 

2021/4/17~22古山拓個展「旅の空は遥か色」神戸・トアギャラリーにて開催

2019年に続き、2度目の神戸個展を開催します。

仙台に暮らす私と神戸との縁は、1997年に遡ります。当時まだ仮設住宅が残る長田区を訪ねました。そして2011年東日本大震災の折り、神戸や西日本のボランティアの方々が私の絵を「支援だから」と求め、助けてくれました。以来神戸とは心の深いどこかでつながっている気がします。
このたびの神戸個展が、3.11から10年の節目、さらには1.17の月命日に始まることに気持ちが引き締まる思いです。

ヨーロッパの水彩旅風景と神戸、瀬戸内に取材した水彩画を展示します。

コロナ禍での開催となります。換気、消毒等、しっかり措置をとります。会場内のお客様の入り具合によっては、お待ちいただく場合もあるかと思いますが、どうかご理解の上、お気をつけてご来場ください。

古山拓水彩画展 「旅の空は遥か色」
会期/2021/4/17(土)〜4/22(木)午前11時〜午後7時(最終日は午後4時閉場)
会場/トアギャラリー1 神戸市中央区北長狭通3-12-13(トアロード沿い:帽子のマキシン向かい)

トアギャラリーのウェブサイトはこちらになりますhttps://tor-gallery.com/