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■ 2019/10/17 投稿 ■

**2020年古山拓水彩オリジナルカレンダーの通信販売のご案内**

毎年好評いただいております、卓上CDケースタイプオリジナルカレンダーを今年も通信販売いたします。

12枚のヨーロッパ風景新作水彩画によるカレンダーです。イングランド・スコットランド・イタリア・フランス・ポルトガル・フィンランド・アイルランドの水彩画をラインナップしました。旅心を封じ込めた12ヶ月を楽しんでもらえれば嬉しいです。

ご希望の方は

オーダーを心よりおまちしています。

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仕様サイズ/カラー15枚(表紙含む)13.5センチ四方×卓上面奥行き8.5センチ

価格/@1210円(税込)

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郵送料は別途ご負担いただいています。

■送料・2部=180円 :3部・4部=370円 5部・6部=520円。それ以上まとめてご注文の方は宅急便にての発送となりますので、お問い合わせください。

■お支払い方法/カレンダーに「銀行口座案内」を同封します。商品到着後一週間以内にお振り込みください。

※受注後到着まで一週間ほどかかる場合がありますことをご了承ください。

 

 

 

今日のブログは、2020年古山拓水彩オリジナルカレンダーの通信販売開始のご案内です。

毎年好評いただいております、卓上CDケースタイプオリジナルカレンダーを今年も通信販売いたします。

12枚のヨーロッパ風景新作水彩画によるカレンダーです。イングランド・スコットランド・イタリア・フランス・ポルトガル・フィンランド・アイルランドの水彩画をラインナップしました。旅心を封じ込めた12ヶ月を楽しんでもらえれば嬉しいです。

ご希望の方は

オーダーを心よりおまちしています。

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仕様サイズ/カラー15枚(表紙含む)13.5センチ四方×卓上面奥行き8.5センチ

価格/@1210円(税込)

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郵送料は別途ご負担いただいています。

■送料・2部=180円 :3部・4部=370円 5部・6部=520円。それ以上まとめてご注文の方は宅急便にての発送となりますので、お問い合わせください。

■お支払い方法/カレンダーに「郵便振替用紙」と「銀行口座案内」を同封します。商品到着後一週間以内にお振り込みください。

※受注後到着まで一週間ほどかかりますことをご了承ください。  

 

日に日に寒さが増して、先週まで半袖を着ていたとは思えないくらいですね。

しばらく欠品しておりました、人気のポルトガルのミニハンドクリームと、秋冬限定パッケージのフランスのハンドクリームが、アルティオ雑貨コーナーに入荷いたしました。

冬対策はお早めに🍁

皆さまどうぞ暖かくしてお過ごしください。

 

2019年10月12日、東日本を襲った大型台風は、河川の氾濫をともなって、あちこちに目をおおうほどの被害をもたらしました。被害に合われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ナイル、チグリスユーフラテス、黄河文明に見るように、太古から人間は川と戦い、川に学び、かつ共存してきました。
どんなに文明が発達してもその繰り返しはいまだに続いていることを、この台風であらためて心に刻みました。
自然から「何を君たちは学ぶのか?」と、突きつけられた気がしています。

仙台市を流れる広瀬川を源流から河口まで水彩で描いたのは2009年のことでした。
同年、水彩スケッチを「旅絵」と題した小さな画集にまとめ、2013年には二刷りを印刷しました。
アトリエアルティオ店舗で取り扱っていますが、残部数も10冊と、残り少なくなってきました。

重版の予定はありませんので、広瀬川と仙台の記録として全ページをウェブにアップします。

10年前(東日本大震災前)の仙台・広瀬川風景です。
広瀬川は、「周囲の景観や歴史を映し出す鏡」でした。

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旅絵『広瀬川小さな旅』

 

源流付近〜作並

 

熊ヶ根の清流

 

愛子・芋沢にて

 

折立・栗生付近

 

八幡・牛越付近

 

角五郎にて

大手町からの広瀬川

 

花壇付近・天龍閣・建築中のウェスティンホテル仙台とトラストタワー

#広瀬川,#水彩,#スケッチ,#古山拓,#旅絵,#イラストレーター,#水彩画

霊屋橋付近

 

荒町・愛宕大橋周辺

 

広瀬橋〜千代大橋

 

広瀬川河口・閖上(震災前風景)

取材ポイント一覧・奥付

先の台風による被害は広範囲に及びました。
被害に遭われた方の心中は、いかばかりか。心が痛みます。
一刻も早い復旧と、補償や手当が遅滞無く届くよう、心よりお見舞い申し上げます。

***
水彩画とエッセイを依頼された仕事の刷り上がりが届きました。
「メルカート」最新号です。
今回は岩手の北上山地の開拓入植地のお話です。

宮沢賢治は岩手を「イーハトーヴォ」と表現しましたが、北上山地に分け入ると、その気持ちがわかります。

私の幼少時代の原風景のひとつでもあります。

テキストを最後にアップしました。よかったらご一読ください。

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岩手・薮川高原  

Prologue-物語のはじまり

 盛岡から東に向かう国道455号。道は龍泉洞で有名な岩泉を通り小本へと出る。その昔牛に塩を括り付け運んだ塩の道だ。
 盛岡からくねった道を走り高度をかせぐ。すると薮川・外山という地名が現れる。薮川高原だ。高原の冬は氷点下20度を記録する本州最厳寒の地でもある。龍泉洞は日本三大鍾乳洞として有名だけれど、何も知らずに通る旅人には平凡な田舎道に過ぎないだろう。
 一帯は、入植開拓地だった。サイロや六角形屋根の納屋がいくつも点在するのはその証左だ。描くために初めて訪れたのは、15年前の2004年。初の岩手個展の取材だった。

 気がつかなければ通過するだけの高地開拓村。しかし、一本の脇道に分け入ると丘が連なり開拓という厳しい暮らしに醸成された逞しい美が在る。その美しさに惹かれ、再訪を繰り返し何枚も描いてきた。
 なぜにこれまで薮川外山が私の心をざわめかせるのか?

 実はわたしは1964〜65年、2〜3歳の幼年期をその地で過ごしている。一番古い記憶がおぼろげな外山の記憶だ。だからだろうか、現地に立つと「寂しさ」と、ここに暮らしていたんだ、という「誇り」のような気持ちがないまぜになった感情に包まれる。
 今回の絵のタイトルは「Prologue-物語のはじまり」。
 誰もが人生という物語を生きている。薮川高原は、開拓精神と自分の物語が出合った十字路なのである。

絵と文:古山拓

 

 

 

いつもギャラリー店舗・アトリエアルティオにいらして下さりありがとうございます。
本日10月12日土曜日は台風19号の影響により、店舗は臨時休業とさせていただきます。
なにとぞご了承ください。くれぐれも皆様に被害が及びませんように。

店舗は休業していますが、外は雨。自宅二階のアトリエ制作室でオーダーいただいた水彩画の仕事をしています。

仙台市内にある自宅では、外の鉢や自転車を全て屋内に入れました。
外回りの気がかりな部分はロープで補強しました。

自宅は中古で購入した、古い二階建てです。
古いのですが、ラッキーにも建てられた方が雨戸を設けてくれていました。
東北は西日本に較べて比較的台風被害が少ないせいか、(窓自体小さくなっていることもあるのでしょう)最近の住宅は雨戸が無い式が多いように思います。

ここ数年、雨戸を閉めることが多くなってきました。
閉めるたびに気候が変化していることを感じています。

重ねて、被害が無いことを祈っています。

 

茨の塔_HIROSHIMA

水彩画家・イラストレーター古山拓による原爆ドーム。イタリアファブリアーノ水彩展覧会へ出品

「この塔は茨の冠をかぶっているイエスキリストのようだ…」
それがはじめて原爆ドームを見たときに胸にわきあがってきた言葉でした。その時、スケッチブックを広げているわたしの回りには外国人観光客が静かに立ち、皆、無言で塔を見上げていました。言葉にならない哀しみや切なさ。一瞬で奪われた幾多の命の叫びのようなものが、私や彼らの胸を通り過ぎて行くのが「見え」ました。

今年もイタリアファブリアーノで開催された国際水彩展覧会に日本チームの一人として参加しました。そのイタリア出品のために描いたのが、その時の取材から生み出した原爆ドームを描いた「茨の塔」です。

過去三回出品していますが、過去二回は日本の東北風景水彩画を送っていました。津軽の漁村や遠野の雪景色です。三回目となる2019年参加にあたって、取材し胸をどつかれた、「原爆の証人」を描くしかない、と思ったのでした。

せんだってこの絵は、心ある方が「飾る意義がある絵」と所蔵してくださいました。それも来客が目にする施設の応接室に架けます、と。

アウシュビッツ、ベルリンの壁とそんな戦跡や歴史の証人を、現場で見てきました。そんな自分にとって、原爆ドームを見た以上、とにかく難産であっても生み出さなければならなかった絵が「茨の塔」だったと思っています。

絵はアトリエの隅で箱の中にしまわれていたのでは悲しい。誰かの目に触れてこそ生きるものだと思っています。
ありがとうございます。



11/2〜10 新発田市ギャラリー栞で家具作家桑原信之氏と古山拓の二人展開催。

家具作家桑原氏とは、過去二回、仙台で二人展を開催しています。このたび、桑原氏が毎年個展を開いている新潟県新発田市のギャラリー栞にて3回目の二人展を開催する運びとなりました。
古山在廊は11/2(初日)11/3(日)と11/9(土)11/10(最終日日曜)となります。
小さな立体抽象作品:Home&Groundシリーズ(桑原氏とのコラボ作品です)をメインに、抽象表現のもととなっている,旅の水彩風景画も展示します。
新潟方面のみなさま、ぜひ足をお運びください。

ギャラリー栞

新潟県新発田市真中1916 ☎0254-41-4832

 

今日、アルティオにいらしたお客様は、ニューヨーク在住歴が30年を越えるTさん。
日本に帰ってくる都度、アルティオにお立ち寄りくださいます。
Tさん、ドアをあけるなり、「ハッピーバースデー!」

じつは今日は私=タクの57回目の誕生日でした。
Tさんは一年ぶりの帰国にあわせ、オーダーいただいていたちび絵を受け取りに立ち寄ってくれたのです。
モチーフはニューヨークのアパートで飼われている柴犬の「MOMO」。
受け取るなり「涙が出そう」と喜んでくれて、一緒にランチ。それは嬉しい秋の日でした。


夕ご飯は久美子店長が仙台の名店フレンチレストラン三浦を予約してくれて、夕ご飯を美味しくいただいてきました。
偶然にも先日の個展会場に、シェフがいらして下さったのが縁です。

23歳でアニメーターとしてスタートした「描く旅」は34年目を迎えます。
イラストレーターになったのは27歳のときですからイラストレーターとしてはちょうど30年。

当時、本当に食うや食わず。日銭で食いつなぐのが精一杯。
まさかニューヨークからきた友だちとランチをし、レストランのシェフと楽しく話している30年後は想像もできなかった。
すこしは人並みの暮らしに近づけたようです。



今、20代から「やりたかったこと」や、当時は想像だにしていなかった「実現させたいこと」が山ほどあります。

実現にはあと30年は必要かも(笑)。

イメージに体力とちょっぴりの意地をくくりつけて、ひとつひとつ大切に実行に移して行きたい。
そう誓った10月9日でした。