x4160677 - Part 49
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「社長♩今度飲みましょう!」という挨拶は、実現に至らない場合も多々ですが、植松商会の社長はちがいました。
一献のあとも再度一献、個展にも足を運んでもらい、絵以外のことはさっぱりとんちんかんな私ですが、長いお付き合いをさせていただいています。
植松社長は経営のプロフェッショナルであるうえにスポーツマン、そのうえ文学、映画にも造詣が深く、SNSではユーモア交えた絶妙なエッセイが群を抜いています。いわゆる文武両道です。
その社長が今回出版となった絵本「海の見える丘」もお求めくださり、感想くださいました。
転載を承諾いただきましたので、ここに紹介します。
※ ※ ※
「海の見える丘」を拝読しました。
静かな凪のような感動を覚えて
ページを閉じました。
古山さんとくすのきさんの
優れたコラボがとても素敵です。
くすのきさんの作に古山さんの
絵が広がるイメージと奥行きを
与えていますね
とても良い作品をありがとうございます。
宮澤賢治の「雨にも負けず」のイメージをキャプテンから感じましたし、
もしかしたらキャプテンの生き様は
古山拓さんの理想形じゃないのかな?
と勝手に想像していました。
そして、ユダヤに伝わる
こんな話を思い出しました
80歳を過ぎた老人が木を植えて
育ててる。
高齢だから自分では立派に成長した木を
見ることはできないだろうに、
せっせと世話をしている。
自分が死んだ後の将来のひとのために
立派なことだ、と周りの人間が感心してると、
その老人はこう言ったそうだ。
「いいや、将来のひとのためじゃない。
いずれ人々がこの木の下に
楽しそうに集うのを夢見る
今の『自分』のために
やっているんだ」
※ ※ ※
ユダヤの老人の話に、はっとしました。為しているのは誰のためか?描いていて幸せかどうか?
自分のために徹底的にやることこそ,結果が美しいもののなるのかもしれません。
15分もかからずに読み終わるのが、「絵本」です。
ですが、そのわずかな時間で「何か」を得られるのも、「絵本」です。
植松社長、あらためてありがとうございました。
トップの写真は大阪のブックエキスポ2019の様子です。絵本「海の見える丘」が紹介されていました。版元・星の環会の営業部長さんが送ってくれました。
アルティオ恒例「おはなしの部屋△」
第九夜のご案内です!
日時♢11月19日(火)19時より
今回のゲストは荒井真澄さんです。
荒井さんは、ヴォイストレーナー&パフォーマーとして、声のもつ可能性を追求し続けています。
私達は人と話をする時、普段何気なく話していますが、荒井さんの発声のおはなしを聴いて世界が変わるかもしれません^ ^
ヴォイストレーナー&パフォーマー荒井真澄さんと水彩画家・イラストレーターの古山拓、そしてお集まりくださるお客様とのエキサイティングなファンタイム。仙台で荒井さんのコアな裏話?をきけるのは「おはなしの部屋△」だからこそ?
定員11名。お申込みは先着順となります。
contact usの制作依頼のメールフォームからお申込みくださいませ。
詳しくは写真の案内をご覧ください。
■ 2019/11/6投稿 ■
アルティオ恒例「おはなしの部屋△」
第九夜のご案内です!
日時♢11月19日(火)19時より
今回のゲストは荒井真澄さんです。
荒井さんは、ヴォイストレーナー&パフォーマーとして、声のもつ可能性を追求し続けています。
私達は人と話をする時、普段何気なく話していますが、荒井さんの発声のおはなしを聴いて世界が変わるかもしれません^ ^
ヴォイストレーナー&パフォーマー荒井真澄さんと水彩画家・イラストレーターの古山拓、そしてお集まりくださるお客様とのエキサイティングなファンタイム。
定員11名。お申込みは先着順となります。
contact usの制作依頼のメールフォームからお申込みくださいませ。
詳しくは写真の案内をご覧ください。
今、私の作品が関わる三つの展覧会が同時進行しています。
ひとつは新潟新発田・「ギャラリー栞」での家具作家桑原氏との二人展。
仙台では、震災から八年をテーマにした八人展が「ギャラリー親かめ子かめ」で。
そして、ウェブ上では日本橋Art.jpさんのweb個展【START】です。
どれかひとつでもご縁いただければとても嬉しいです。(以下の写真はギャラリー栞での二人展の様子と、私の立体抽象作品です)
新発田「ギャラリー栞」では新潟県では初めての展示ですので、お時間ございましたら足をお運びいただきますよう、お願い申し上げます。
さて、昨日は新潟から仙台に一旦戻ってきましたが、途中村上市に立ち寄ってきました。理由は、1999年、東北を歩き回りはじめた頃に、一泊二日で取材していることを思い出したからです。
20年まえのことです。
当時、娘は幼稚園、息子はまだ4歳でした。駅前旅館に家族で宿泊してひたすらスケッチしました。当時村上の町並みは寂れていましたが、その町屋が連なる雰囲気は私の感覚にぴたっときたのを覚えています。
あれから20年。村上は小京都といっても過言ではないほど、すばらしく和の味わいあふれる町並みに生まれ変わっていました。町の人たちがどれだけ頑張っているのだろう??そう思わずに居られない変わり方でした。
お昼を食べる店を探しに路地に入って行くと、その路地を20年前に描いていたことを思い出しました。ふと横を見るといい感じの和食屋さんが。メニューは村上名物の鮭ごはん。
「ここにしようか?それとも他の店にする?」
そんなことを妻と話していると、一人の女性が「よかったらウチでいかがです?」と声をかけてくれました。お店の娘さんでした。「無理矢理って言うのもなんですけど、よかったら…」その奥ゆかしさに20年前の村上の人たちに良くしてもらったいろいろなことを思い出していました。
トップにアップした四コママンガは私の古いホームページに掲載しているものですが、むらかみでの出来事を描いたものです。当時、私たちに良くしてくれたおばあさんは、確か村上茶を以前は商っていた、と、記憶しています。町屋の家に伺った時、土間が広い間取りを今も覚えています。今回、時間が許す限り探しましたが、記憶と重なるおばあさんの町屋を見つけることはできませんでした。
当時村上の路地や目抜き通りを描いた水彩スケッチ作品はすでに嫁いで,手元にはデータもありません。ですが、村上市で良くしてもらった記憶は深く残っています。
さらにいい町になっていて、出合った人たちもやっぱり素敵で、とても嬉しい村上再訪でした。
やはり私の水彩画制作の根っこは、現地を歩き回り、路地に迷い、だれかと会うことなんだな。
↑当時この路地を描いています。
↑このアングルを20年前水彩スケッチしました。懐かしい。やっぱり絵になる。当時、女子学生が2人並んで歩いていたのを覚えています。というか、絵に描きました。
はじめての新潟での展示が明日2日から新発田市ギャラリー栞ではじまります。
家具作家の桑原氏との二人展です。ヨーロッパ風景画中心の水彩画25点ほどと、立体抽象オブジェを多数展示します。
2020年オリジナルカレンダーやアルティオオリジナルイラストが好評のTシャツも販売します。
2日、3日,4日は在廊していますので、新潟方面にお住まいの皆様、ぜひ足をお運びください。
会場住所/新発田市真中1916 ギャラリー栞
(アトリエアルティオは2日土曜は臨時休業、5日から営業いたします)
■ 2019/11/1 投稿 ■
2019/11/5〜10アトリエクマガイ藝術学院企画「八人展」開催のお知らせです。
震災から八年目の今、東北の作家八人がそれぞれの想いを描きます。
私はイラストレーターとして、そして水彩画家としてこの八年を乗り切ってきました。その体験を一枚の透明水彩画に込めました。
それぞれの作家からのメッセージもパネルで展示。
ぜひご来場ください。
出展作家 伊勢崎勝人 亀井勤 杉崎正則 古山拓 前川裕子 山口裕子 熊谷融 熊谷理慧子
主宰/仙台アトリエクマガイ藝術学院
後援/NPO法人みんな一書/宮城県芸術協会/宮城県文化振興財団/仙台市市民文化事業団/三陸河北新報社
昨日、紅茶教室ブリティッシュガーデン20周年記念と絵本「海の見える丘」出版を記念したパーティがありました。ブリティッシュガーデンを運営する井上典子先生からのお声掛けで実現したものです。
お客様は40人を越え、ブリティッシュパブHUBマーブルロード店を借り切っての開催でした。
私は絵本の「制作メイキング」をパワーポイントにまとめ、絵本ができるまでのコンセプトスケッチやキャラクター設定画といった、絵本には印刷されない制作の裏側を披露しました。
今朝、パーティに参加し,中締めをお引き受けくださったフランス文学の教授、小林文生先生から絵本の感想メールが届いていました。許可をいただいたのでそのまま転載します。
+++
さっそく新作『海の見える丘』を読みました。お話も、絵もじつに素晴らしいですね。感動しました。
「丘の上から見えたもの。」のページと、それ以降を見て、プルーストの『失われた時を求めて』の結末を連想せずにはいられません。「私がこれから書く(文学)作品、そのすべての素材は私の人生にほかならないということに気づいた。」とプルーストの語り手は述べます。そして、『失われた時を求めて』という作品そのものが、語り手「私」がこれから書こうとしている作品に限りなく近接していることを暗示して、未来を読者に託します。
同様に、『海の見える丘』の画家は、意図したか否かにかかわらず、自分の人生をひとつの作品に仕上げて、その表現によって、残る人びとに未来に続く希望をもたらしたのではないでししょうか。しかも、人びとは丘の上から見たそのとき初めて、この画家が日常において当たり前のように自分たちと接してきたその人生の一こま一こまが、じつは残された大きな作品のもとになっていると気づく。
表現者とは、そのように、「種子」として未来(植物)を育てる存在であると感じます。
それと関連して伝えたいことは、次のようなことです。
古山さんを初めとして、今日この場に集まった方々は、皆さんがなんらかの表現者であり、そのそれぞれの表現活動が、未来をひらいていくことでしょう。昨日、文化功労者に選ばれた大林宣彦監督は、「歴史の過去は変えられないが、未来を変えることはできる」と言っていました。「未来を変える」とは、いかにも『時をかける少女』の監督らしい独特の表現ですが、その意図するところは、現在を十全に生きて表現することによって、予測されうる悪い未来とは異なる、良い未来を私たちはひらいていくことができる、ということだと思います。ところで、未来をひらくと言うとき、「ひらく」の漢字はどう書くでしょうか。そう、「拓」です。古山拓の「拓」です。古山さんを囲むこの表現者コミュニティが、未来に向けてますます発展していきますように。
小林文生
(マイクを持つ方が小林先生)
一冊の絵本がたくさんの種をまいて行きます。
私はこの絵本に関われて、本当に幸せだと感じています。
昨日出席してくれた、アトリエアルティオに来てくれるお客様や、ともだち、紅茶教室の生徒の皆様、小林先生、ブリティッシュパブHUBマーブルロード店の店長さん、クルーの皆さん、サブマネージャーの娘である香澄、井上典子先生、本当にありがとうございました!
岩手のお客様から美味しい便りを頂戴しました。
いつもなにかしらお気遣いくださるお客様で、故郷盛岡の味をお届けくださいました。ありがとうござました。
昨日は、気持ちよい秋晴れ。思い立って宮城県南部のギャラリー無可有の郷へ、案内状をいただいていた作家さんの個展に伺ってきました。加藤潤さんです。水彩の風景画が中心の気持ちよい作品展でした。
ご本人はいらっしゃいませんでしたが、画廊のオーナーとお話しさせていただきました。
「古山さんの作品は以前から見ていましたよ」と、恐縮折り居るお言葉。
流れで来春5月下旬に、ギャラリー無可有の郷での個展が決まりました。
私の場合、動くことで流れができて行きます。
ギャラリーがある町は柴田町。自然が豊かな里山にあるギャラリーです。たぶん、いままでとは違うお客様と会えることになるでしょう。どんなお客様と出合えるのか、今から楽しみです。
絵はずいぶん前に柴田町の田園風景を描いたさらっとスケッチです。
絵本版「海の見える丘」くすのきしげのり・作/古山拓・絵/星の環会
「幸せ」とはなんだろう_誰が決めるものだろう?そんな問いにこたえる絵本のイラストを手がけました。
舞台は、いつか、どこかの世界。
「キャプテン」と呼ばれる一人の画家ととりまく人々が、「幸せ」の定義を問いかける絵本です。