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夕暮れ時のささやき_ベネツィア
水彩画家古山拓が描くベネツィア

レギュラーでいただいているJR東日本パンフ「駅長オススメの小さな旅」の秋号が、仙台駅で配布されています。
うれしいことに私が刷り上がりを見る前に、アルティオにいらしたお客様から「これ、駅のラックに置かれていました。他のパンフより目立ってて、お!と、手にしたら古山さんのイラストじゃないですか!」とパンフレットを見せられました。

モチーフは福島県喜多方の長床。水彩とアクリルによるイラストレーション。大イチョウを思いっきり秋色イエローで描きました。

使用した絵の具は、セヌリエの水彩+リキテックスです。


旧帝国海軍軽巡洋艦「神通」。好きで描いていた絵です。
イラストレーターという仕事の領分はどこまでも自由です。好きなものは好き。描きたいモチーフは,何でも描きます。十数本の水彩絵の具と筆があればOKです。ブレーキはありません。

しかし、たぶん水彩画の個展で出品しても、風景画が好きなお客さんには見向きもされないだろうな、、、
そう思っていました。

ところが、振り向いてくれた方が居ました。私が描いた同じく旧帝国海軍戦艦大和の絵を目にしたひとりのお客さんAさんです。「大和もいいけど、軽巡洋艦の儚さが好きなんです。」とAさん。
「わかります。垂直に立ち並ぶ三本煙突がなんともはかないんですよね。四本煙突ですが、神通なら描いていますよ」とわたし。
「神通!!私も好きなフネです!それはぜひ見たい!」

先日、そんなうれしい流れで、神通の絵は嫁いで行きました。

「武装の貧弱な軽巡洋艦の乗組員は、何を思って戦ったんでしょうね…。探照灯だけは戦艦クラスだったなんて、おとりですよ、ほとんど。切なくなりますよ。軽巡や駆逐艦クラスのフネを見ていると、いろいろなことを思ってしまうんです。この絵は大事にしますね。」

一隻の巡洋艦の絵が、歴史の向こうに消えて行った幾多の命に祈りを捧げる一枚になるなんて、本当に描いて良かったと思っています。
ありがとうございました。

神通_イラスト_水彩_古山拓

■ 2019/10/5 投稿 ■

水彩のイラストをてがけた絵本「あなたの一日が世界を変える」の中国語翻訳版が出版されました。
日英対訳で世界七カ国で発売されたこの絵本ですが、アジア圏でも翻訳出版されたことがとてもうれしいです。

 

 

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タクは個展が終わったと同時に急性腸炎にかかり発熱ダウン中です。

今日は遠く北海道からアルティオにお客様がいらっしやいましたが、残念ながらタクは会うことができませんでした。
夏の終わりにアルティオにいらした札幌在住の絵本セラピスト森さんの嬉しいご紹介でした。
ごめんなさい!そして、にもかかわらず、いろいろお買い物をありがとうございました。
またきてくださいね。 

タクが水彩のイラストをてがけた絵本「あなたの一日が世界を変える」の中国語翻訳版が出版されました。
見本が今日届きました。
日英対訳で世界七カ国で発売されたこの絵本ですが、アジア圏でも翻訳出版されたことがとてもうれしいです。

 

 

おかげさまで、藤崎個展「旅の水彩物語」が無事終了しました。
ご来場くださった皆様と、SNS,ブログを読んでくださっていた皆様にあらためてお礼申し上げます。 ありがとうございました。

常に自分らしい表現をしたいと思っています。その「自分」はどんどん変わって行きますので、水彩画のトーンも少しずつ変わっているように思えます。自分では良しと思って制作していますが、はたしてご覧になる皆さんにはどう届くのかは、個展が始まってみないとわかりません。なので、いつもハラハラです。
今回の個展を糧に、さらに「物語」や「メッセージ」が見える絵を描けるよう、精進していきたいと思っています。

今日は一週間ぶりにアルティオのドアをあけ、荷物の整理と、ギャラリー壁面の展示替えとなりました。同時に母校盛岡商業高等学校文化祭への賛助出品の作品梱包と、またしても段ボールと格闘していました。

新たな出版系の仕事も動き始めています。ちょっとだけひと休みして、また制作の現場に戻りたいと思います。

絵は出品作から墨ドローイングと水彩による「ユニコーン駆ける_シエナ・パリオの物語」です。

 

藤崎個展最終日です。

何がはじまりだったのか?
思い返すとはじまりだと思っていたことは、別の終わりから繋がっていたり、気づかずにいた小さなことがきっかけだったとあとから気づいたりします。

今回の藤崎個展は新しいチャレンジの発表の場でもありましたが、おかげさまで最終日を迎えることができました。

新しいチャレンジ=はじまり=は、5月の神戸個展から銀座、そして仙台藤崎という一連で捉えていました。しかし、今にして思うと、神戸は2011年3月11日の震災が遠因でありました。

言い換えるなら、新しいはじまりと思っての制作は、遠く2011年から始まっていたように思えます。

おわりもはじまりも、ゆるやかで線引きできないもの。そんな気持ちで描いたトップ絵の水彩画「おわりとはじまりのはざま」が、昨日、はじめていらした方の元へ嫁いで行きました。その「はじめて」さえ話を聞くと遠く過去からの繋がりがあったのです。

一瞬一瞬は過去へ過ぎ去ってゆく「おわり」の連続です。
けれども、それは未来への「はじまり」でもあります。

今回以下にアップする絵は「a first and last house」
アイルランドゴールウェイの思い出を描いた作品です。遥か昔の印象を今に描きましたが、この家もおわりとはじまりのはざまの在り処です。

藤崎展は終わりますが、11月3日から新潟新発田・ギャラリー栞で家具作家桑原信之氏との二人展「それでも僕たちはこの地に暮らす2019」展が決まっています。
今日という日とこの一週間の出会いはその会のはじまりでもある、とおもっています。

ありがとうございます。

私=タク=が一年で一番好きな十月がやってきました。
昨日、広告代理店の方が藤崎個展会場に見え、あるイラスト仕事の打診を受けました。
そのプレゼンテーションサンプルとして、「南部鹿踊り」の水彩画控えを見てもらうことになりました。
今朝、控えを準備したあとに「あ、今日から十月だ」とカレンダーをめくると、なんとそこにも同じ「南部鹿踊り」の絵が…。

大好きな月のはじまりに偶然の一致。こんな小さな符号でも、めいっぱい嬉しくなりますね。

宮沢賢治のお話に「鹿踊りのはじまり」という一編があります。
鹿が踊るなんてナンセンス!とおもわれるかもしれませんが、本当に鹿がダンスするのを私は見ました。
二ヶ月ほど前,岩手の北上山地の山奥でのことです。取材で薮川地区を訪れたのですが、そのとき道の向こうからこちらをじっと見る子鹿と会ったのです。こちらがすすむと、子鹿は足でリズムを取るようにあとずさりました。その様子はまさに「鹿の踊り」でした。

その時思いました。「鹿踊りって本当にあるんだな」と。

絵のタイトルはfaeries(=妖精)です。私には鹿踊りは異界の鹿の妖精達の舞にみえてならないのです。

十月がみなさんにとってもファンタジックな月になりますように。

 

今日は水彩画ではなく、グッズのお話です。
2020年カレンダーがおかげさまで好評です。
昨年は、10月の時点で嬉しい品切れという事態になってしまいました。反省をふまえ今年は少々多めに印刷しました。このあたりは読みが難しいです。

今年のグッズの目玉のひとつに、タク渾身のドローイングによる、『アトリエアルティオオリジナル=クマウサTシャツ』があります。
銀座個展で完売、新たなバージョンも加え、絵柄二種類・色は三色をラインナップ。

白Tはウサを描くクマ。
チャコールブラウン&スミ色Tは、お絵描きウサと水やりクマ。
『絵が上手くなる(かも?)魔法のTシャツ』と、タクは言っていますが、はたしてその効果は???

ともに、藤崎会場で販売しています。(会期終了後は通販もいたします)
カレンダーは税抜き1100円
クマウサTシャツは税抜き3000円です。

藤崎個展は2日水曜までです。

藤崎個展、折り返しました。
今日9月29日は聖ミカエルの日です。(といってもクリスチャンではない私は詳しいことはわかりません。詳細知りたい方は検索へGoです)
昨年の今日も藤崎で個展をしていました。その日の出来事を、今日は朝から思い出していました。

ちょうど一年前の今日、別の用事で藤崎美術ギャラリーいらしたお客様Mさんが、壁にかけられた私の描いたモンサンミシェルの絵に目を留め、お求めくださいました。自分へのプレゼント、と、ミカエルの山=モンサンミシェルの水彩画をお求めくださったのです。そう、そのお客様は、聖ミカエルの日が誕生日だったのです。

詳しいことは省きますが、わたしも大天使ミカエルには不思議と縁があります。(何度も言いますが、クリスチャンではないのですが(笑)いままで描いたモンサンミシェルの絵は十枚を下りません。つい、何度も描いてしまうモチーフです。もちろん、一枚とて同じモンサンミシェルはありませんが。

説明のつかない、目に見えない導きって、あります。
人は、昔からその不思議さを、神様や天使といった神的イメージに託してきたのかもしれません。

Mさんとはその後もお付き合いをいただいています。これも目に見えない導きのような気がしています。導きを信じる力。これこそ生きる力の根本ような気がしています。

今日もそんな「導き」と思いたい出会いがいくつかありました。
絵は、その導きで嫁いでいった一枚、「ラッキーキャット・ヘミングウェイの猫」です。