x4160677 - Part 5
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アルティオ店長の新聞掲載エッセイをご紹介します。
河北新報夕刊に隔週で掲載され、全8回。今も進行中です。
今回ご紹介は「パスポートチェック!」です。
蔵王の森にアトリエを構え、3年が過ぎました。
平日は仙台市内の自宅アトリエで過ごし、週末に移動します。
週末ごとに自然の中に身を置くと、季節の移り変わりの早さに驚きます。
先週はまだ緑の匂いがしなかったのに、一週間経っただけでむせかえるようになっていたり、花の気配がなかったのに、数日で野の花が咲き乱れていたり。
そして草花は一定の時期ルーティンで咲くわけではなく、毎年の季節の「ずれ」に驚いています。
一つとして自然の中に同じリズムはありません。
そのことに気づかせてもらっただけでも、森の中に毎週やってくる意味があると感じています。
また、冬の楽しみは雪の上に残された動物の足跡を探すことです。そんな小さなことが楽しみになるとは、森に来る以前は思ってもいなかったことでした。
冬の森ではうさぎやテン、大きな足跡ではカモシカらしい足跡をよく見ます。
動物たちの足跡はただ歩いているだけではありません。立ち止まったり、クルクル回ったり。
彼らも人間に警戒しているのでしょう。そう頻繁に姿を見かけるわけではありません。が、確実に近くにいます。その「近くにいる」という気配がまた嬉しいです。
森の木々に囲まれて過ごしているうちに、「木の向こう側」という視点が絵の中に出てくるようになりました。
この白樺林の向こうに立つ鹿の絵は、私の想像で描いた作品です。決して森の中でこのような情景に出会ったわけではありません。
ですが、とあるきっかけで、脳裏に一瞬で浮かんだイメージがこの絵でした。
そのとあるきっかけとは、一棟のモデルハウスの室内に入ったことでした。
お付き合いいただいているハウスメーカーさんに「あいホーム」さんがあります。
その社長さんから、「モデルルームをアート作品でコーディネートして欲しい」と、アルティオ店主の久美子さんが頼まれ、本社モデルハウス展示場と、若林展示場の2棟アートコーディネートを手がけています。
若林展示場の下見に行った時のことです。
玄関から部屋に入り、廊下を見た瞬間にこの絵のイメージが降ってきたのです。
言い方を変えるなら、「家」から「こんな絵が欲しいんだ」と言われたような気がしました。
「家」という器からイマジネーションを掻き立てられる体験なんて、初めてのことでした。
住まいからどんなイメージをもらえるのか?絵の制作の仕方は色々あって良いと思います。
「あいホーム若林住宅展示場」では、一言受付に話せば、この絵を見ることもできますので、よかったらお出かけください。
アルティオ店長の新聞掲載エッセイをご紹介します。
河北新報夕刊に隔週で掲載され、全8回。今も進行中です。
今回ご紹介は「森暮らしと太陽」です。
6月1日、おかげさまで、古山拓絵画工房ランズエンドは独立から31年目に入りました。
自営業イラストレーターとして開業したのは1994年。
3DK自宅マンションの四畳半ルームでのスタートでした。
この30年を一言に表現するなら、
「角を曲がってつまづき転び、でもその先に道は開ける」
でしょうか。カッコつけすぎか笑
ここまで描くことでやってこれたのは、ひとえにご縁に支えられた以外にありえません。
深く深く、感謝申し上げます。
この絵は自宅の2階のアトリエに上がる階段にかけている作品で『Big Apple ぼくらの平和の作り方』(1030×728㎜)
階段を昇るたび「この絵の先がまだ見えてない」って思う絵です。心の支え的な一枚。
ロング&ワインディングロードはまだまだ続く、にしたいです。
◾️2024/5/22放送情報◾️
岩手放送ラジオ『新米ママの井戸端会議』で、絵本『一本の木がありました。』の制作裏側対談がオンエア。
放送日は5/22水曜午後17:45~ 18:00 15分枠です。
絵本『一本の木がありました。』の制作裏側をお喋りしました。
よかったらどうぞお聞きください。
岩手放送ラジオ『新米ママの井戸端会議』で、パーソナリティ奥村さんと絵本の話をしました。
盛岡個展で取材いただいた時に奥村さんが絵本を目に留めてくださったのがきっかけです。
放送日は5/22水曜午後17:45~ 18:00 15分枠です。
絵本『一本の木がありました。』の制作裏側をお喋りしました。
よかったらどうぞお聞きください。