x4160677 - Part 52
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藤崎個展最終日です。
何がはじまりだったのか?
思い返すとはじまりだと思っていたことは、別の終わりから繋がっていたり、気づかずにいた小さなことがきっかけだったとあとから気づいたりします。
今回の藤崎個展は新しいチャレンジの発表の場でもありましたが、おかげさまで最終日を迎えることができました。
新しいチャレンジ=はじまり=は、5月の神戸個展から銀座、そして仙台藤崎という一連で捉えていました。しかし、今にして思うと、神戸は2011年3月11日の震災が遠因でありました。
言い換えるなら、新しいはじまりと思っての制作は、遠く2011年から始まっていたように思えます。
おわりもはじまりも、ゆるやかで線引きできないもの。そんな気持ちで描いたトップ絵の水彩画「おわりとはじまりのはざま」が、昨日、はじめていらした方の元へ嫁いで行きました。その「はじめて」さえ話を聞くと遠く過去からの繋がりがあったのです。
一瞬一瞬は過去へ過ぎ去ってゆく「おわり」の連続です。
けれども、それは未来への「はじまり」でもあります。
今回以下にアップする絵は「a first and last house」
アイルランドゴールウェイの思い出を描いた作品です。遥か昔の印象を今に描きましたが、この家もおわりとはじまりのはざまの在り処です。
藤崎展は終わりますが、11月3日から新潟新発田・ギャラリー栞で家具作家桑原信之氏との二人展「それでも僕たちはこの地に暮らす2019」展が決まっています。
今日という日とこの一週間の出会いはその会のはじまりでもある、とおもっています。
ありがとうございます。
私=タク=が一年で一番好きな十月がやってきました。
昨日、広告代理店の方が藤崎個展会場に見え、あるイラスト仕事の打診を受けました。
そのプレゼンテーションサンプルとして、「南部鹿踊り」の水彩画控えを見てもらうことになりました。
今朝、控えを準備したあとに「あ、今日から十月だ」とカレンダーをめくると、なんとそこにも同じ「南部鹿踊り」の絵が…。
大好きな月のはじまりに偶然の一致。こんな小さな符号でも、めいっぱい嬉しくなりますね。
宮沢賢治のお話に「鹿踊りのはじまり」という一編があります。
鹿が踊るなんてナンセンス!とおもわれるかもしれませんが、本当に鹿がダンスするのを私は見ました。
二ヶ月ほど前,岩手の北上山地の山奥でのことです。取材で薮川地区を訪れたのですが、そのとき道の向こうからこちらをじっと見る子鹿と会ったのです。こちらがすすむと、子鹿は足でリズムを取るようにあとずさりました。その様子はまさに「鹿の踊り」でした。
その時思いました。「鹿踊りって本当にあるんだな」と。
絵のタイトルはfaeries(=妖精)です。私には鹿踊りは異界の鹿の妖精達の舞にみえてならないのです。
十月がみなさんにとってもファンタジックな月になりますように。
今日は水彩画ではなく、グッズのお話です。
2020年カレンダーがおかげさまで好評です。
昨年は、10月の時点で嬉しい品切れという事態になってしまいました。反省をふまえ今年は少々多めに印刷しました。このあたりは読みが難しいです。
今年のグッズの目玉のひとつに、タク渾身のドローイングによる、『アトリエアルティオオリジナル=クマウサTシャツ』があります。
銀座個展で完売、新たなバージョンも加え、絵柄二種類・色は三色をラインナップ。
白Tはウサを描くクマ。
チャコールブラウン&スミ色Tは、お絵描きウサと水やりクマ。
『絵が上手くなる(かも?)魔法のTシャツ』と、タクは言っていますが、はたしてその効果は???
ともに、藤崎会場で販売しています。(会期終了後は通販もいたします)
カレンダーは税抜き1100円
クマウサTシャツは税抜き3000円です。
藤崎個展は2日水曜までです。
藤崎個展、折り返しました。
今日9月29日は聖ミカエルの日です。(といってもクリスチャンではない私は詳しいことはわかりません。詳細知りたい方は検索へGoです)
昨年の今日も藤崎で個展をしていました。その日の出来事を、今日は朝から思い出していました。
ちょうど一年前の今日、別の用事で藤崎美術ギャラリーいらしたお客様Mさんが、壁にかけられた私の描いたモンサンミシェルの絵に目を留め、お求めくださいました。自分へのプレゼント、と、ミカエルの山=モンサンミシェルの水彩画をお求めくださったのです。そう、そのお客様は、聖ミカエルの日が誕生日だったのです。
詳しいことは省きますが、わたしも大天使ミカエルには不思議と縁があります。(何度も言いますが、クリスチャンではないのですが(笑)いままで描いたモンサンミシェルの絵は十枚を下りません。つい、何度も描いてしまうモチーフです。もちろん、一枚とて同じモンサンミシェルはありませんが。
説明のつかない、目に見えない導きって、あります。
人は、昔からその不思議さを、神様や天使といった神的イメージに託してきたのかもしれません。
Mさんとはその後もお付き合いをいただいています。これも目に見えない導きのような気がしています。導きを信じる力。これこそ生きる力の根本ような気がしています。
今日もそんな「導き」と思いたい出会いがいくつかありました。
絵は、その導きで嫁いでいった一枚、「ラッキーキャット・ヘミングウェイの猫」です。
セントマイケルズマウント
個展3日目が終わりました。今日、嫁いで行った絵の中に、英国湖水地方を描いた一枚とアイルランドのアラン島への旅の印象を描いた一枚がありました。
「娘がイギリスにワーホリで行っているのです。娘が見ているだろう風景を家に飾りたいと思って、、、。」
展示中のイギリスの田舎の絵を何枚か選び、その中から二点お決めくださいました。
私にも子供が2人います。離れた地に暮らす子を想う親心が痛いほど伝わってきました。
嫁入りして行った絵は「緩やかな午後」と「アイルランドの田舎・アラン島の詩」でした。
そして夕方、岩手盛岡の個展にいらしてくださっている男性のお客様がサプライズ来訪。
素敵な女性がご一緒でした。
「今日は婚約者と一緒です。今日は婚約指輪を決めにきたんです。そして、新居に飾る絵も」
選ばれたのは「夕暮れ時のささやき」。ベネツィアの印象を描いた水彩画です。
誰かを思うときに水彩画が傍らにある暮らし…。絵描きという仕事をしていて、本当によかった、そう思いました。
明日は日曜日、折り返しです。
増税の関係で、嫁いだ作品はすべてお持ち帰りいただいています。この3日間で20点ほどの水彩画が入れ替わりました。ありがとうございました。
明日はあらためて気持ちを初日にもどして会場に入ります。
今日までいらしてくださったお客様にこころから感謝を込めまつつ、新たなお客様のご来場をお待ちしています。
「緩やかな午後」(透明水彩・紙/ウォーターフォードホワイト)
「アイルランドの田舎・アラン島の詩」(墨に透明水彩・紙/アルシュ)
「夕暮れ時のささやき」(透明水彩・紙・セザンヌ)
「前頭葉の仕組み」(虫明元・著/共立出版)の表紙イラストを描きました。
著者の虫明元先生は脳学者です。
前にも著作のイラストでご一緒させていただいたのが縁でご発注いただきました。
「固く捉えられがちな内容を、表紙のイラストで柔らかくしてほしい」との、イラストレーター冥利に尽きるご依頼でした。一人でも多くの方に表紙のイラストで、「ん??」となって、手に取ってほしいです。
藤崎個展がスタートしました。
本日初日、大勢の皆さんのご来場に心より感謝申し上げます。
実は今回、会期中に消費税がアップする(汗)事情で、嫁ぎ先が決まった絵はお持ち帰りいただくことなっています。
展示の作品はそんな事情で毎日少しずつですが入れ替えとなります、すみません。。。
既に会場でご覧いただけない、お持ち帰りとなった作品の一部をこちらで紹介します。
「a gate of heart」
「祈りの砦 ノートルダム大聖堂」
「君に費やした時間」
おかげさまで本当に良きご縁をいただきました。ありがとうございました。
明日も、会場でお待ちしています!
うさぎは描いてばかりのタクチャンに言いました。
「いつまでも座って描いていないで、早く森の向こうへいこう!。いいこと、たくさんあるよ。」
『クマのタクチャン』より
(アトリエアルティオのドアに貼られている絵です)
明日の藤崎個展搬入を控えて、今日は梱包やプロフィールシート制作など、会場設営のための裏方仕事に追われていました。
そして、個展直前の大事な仕事のひとつ、散髪。
友だちの美容師、ファッションスタジオサム・オーナー、サムから、薄めの頭にバリカンでびしっと気合い注入です。
私はズボラですが、そう見えて意外と験を担ぐタイプ。会場で使う配布用のプリントも枚数はラッキーナンバー。初日朝には神社にお参り。その直前儀式のはじまりが、散髪です。
「ばっさり短くいくよ!」のサムの言葉に、「いよいよ今年もきたか」と、気持ちが個展という臨戦態勢に入って行きます。
ここまで来たなら、あとは祈るのみ。
今日のトップ絵は最後に仕上がった透明水彩画。題名は「祈りの砦」
火災にあい、尖塔が崩れ落ちた、哀しみのパリ・ノートルダム大聖堂。私が取材したのは二年前の渡仏時でした。その姿を見上げて描いた6号作品です。荘厳かつ美しい教会でした。
明日水曜のアトリエアルティオは、会場への搬入のため午後4時でクローズとなります。
また、9/26〜10/2の会期中は店主も私も藤崎会場に入るため、臨時休業となります。ご了承くださいませ。
絵のオーダーやお問い合わせは、メールまたは、携帯までご連絡ください。