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おかげさまで今年最後の仙台での個展、藤崎展が無事閉幕しました。会期中ご来場くださったお客様は600名さまを越えました。これほどたくさんのお客様にいらしていただいたのははじめてです。皆様、ご多忙の中、お時間を割いてくださったり、偶然立ち寄ってご縁いただいたり、、、心より深く深く御礼申し上げます。

最終日、2人の画壇の先輩画家がいらっしゃいました。ともに日展審査員や白日会などで活躍しているともに油彩具象の大先輩です。一人は渡辺雄彦先生。毎回いろいろなアドバイスをくださいます。今回いただいた言葉は次のようなものでした。

「今回は、描かない間合いにますます磨きがかかってきたね。絶妙だ。そして丁寧に絵に取り組んでいるのが伝わって来るよ。そして抽象画がとてもいい」

もう一人は伊勢崎勝人先生。今年に入ってあれこれとご縁いただいています。

「コレを描きたいんだ、という想いがきちんと出ている。自分の世界を作っている。新表現もいい試みだ」

ともに最後の一時間ほどでのご来場でしたが、今回の新しい表現へのチャレンジを認めていただけたようで、勇気をもらえました。

最終日は新しい試みの絵が数点嫁ぎました。トップの絵は、「青が気に入りました」と嫁がせていただいた、南仏の小村・トゥレットシュルルーを描いた水彩4号作品「青い日差し」。そして閉場ギリギリで「私の寝室に掛けるわ」とお持ち帰りいただいた水彩3号作品、「おひさまとあじさい」です。両方とも鉛筆でのドローイングはせずに、筆のみで描いた水彩画です。

絵を求めていただいたということは、お客様が作家の姿勢をずっと見守り続ける、ということだと肝に命じています。今日からまた新しい気持ちで制作してまいりたいと思います。ありがとうございました!

 

 

藤崎個展6日目が終わりました。快晴の今日は、クロスバイクで会場入り。気持ちよかった朝通勤です。

今日もたくさんのお客様にご来場いただきました。会場用として準備していたオリジナル水彩カレンダーも、うれしくも想定外の売れ行きで予定していた在庫が底をつき、急遽印刷会社さんへ電話、予備をまわしてもらいました。

外せない用事が10時半から11時まで入ってしまい、その間ギャラリーを留守にしてしまいました。お会いできなかった方に申し訳ありませんでした。本当にごめんなさい。

今日お嫁入りした水彩画の一点に「ベネツィアのゴンドラ」がありました。

お客様とこの絵を前にいろいろ話をしていましたが、ふとお客様がこういいました「この絵が最初から目に入って仕方が無いのよ」。。。そして絵にさらっと語りかけました。「我が家にきたいのね、じゃ、一緒に行こか」

その方にとって「ベネツィアのゴンドラ」は家族の仲間いりする,命あるものにちがいないです。対話のさりげなさが素敵でした。

明日は最終日です。終わりははじまりなので次への出発日(笑)。何かのついでがありましたら、どうぞお立ち寄りください。ありがとうございます!

 

 

 

英国の白い香り

台風一過の今日、朝から仙台は晴れました。昨日日曜も日中は天候が持ってくれて、台風が仙台を通過したのは深夜。自称晴れ男の面目が少しばかり立ちました。

そんな今日、個展会場の藤崎美術ギャラリーに陶芸家のOさんがきました。以前グループ展に一度さそっていただいたことがあります。丁寧に見てくださったあと、
「古山さんは「こう描いてやろう!」って思っていないでしょ?絵を見ていると、白地からふわっと生まれるのを楽しんでいるように思えるんだ」
そう言われて、はっと思った。

まさに私の描き方はそうなのです。どう色が生まれるかで、描き方を変えていくのを楽しんでいる。「狙う」という意識があまりない。自分がエキサイトできるかどうか。だからなんでもあり。
私には先生がいません。だから進む道は自分で探さなければいけない。でもさ、道はさがすことも楽しいんです。慣れた道はつまらない。手慣れた絵なら描かない方がまし。

描くスタイルは人それぞれ。それでいいんだろうな、とOさんの言葉に思いました。
ほかにも気づきの多い個展五日目でした。

多謝です。

絵は「英国の白い香り」です。

路傍

おかげさまで藤崎個展も今日で3日目を迎えます。

あるお客様がこういってくださいました。

「苦しんでいる作家さんの生み出す作品は美しいですね。いままでで一番響きました」

この一年、自分なりに考えながら試行錯誤して描き出した作品が伝わったようで、とても嬉しかったです。

会期中はずっと在廊しています。

どうぞ、お立ち寄りください。

会場・藤崎本館6階 美術ギャラリー 仙台市青葉区一番町三丁目2番17号

明日が搬入日です。絵は額に入りまして、あとは持ち込んで飾るだけです。

こまごました雑務が残っているけれど、なんとかなりそうです。

今回の個展には、二点、今は無き風景を描いた作品を展示します。

それは、一年前まで仙台市街のどまんなかにあった、東北大学農学部キャンパスです。

フェンス越しに見たのどかな風景と、正門にあった小さな可愛らしい、けれども歴史の重みをなにげなく醸していた守衛室。その二点を描きましたので、記録として見ていただけるだけでも、うれしいです。

多分、こういうふうに記録を水彩画として残そう、という感覚は、史学科出のイラストレーター…という根っこゆえ少々強目なのかもしれません。人間は忘れやすい生き物ということは、歴史が証明済み。だったら大事なのは記録です。

なんてことのない風景ではありますね。しかし、ありきたりのものは四半世紀でありきたりではなくなってしまいます。あたりまえと思っていた昭和のたたずまいは,気がつくとすでにありません。静かに静かに気がつかないうちに消されていきます。

記録が写真や図面ではなく、心象を加えた水彩イラスト(画ではなくイラスト、と敢えて。)でも問題は無いでしょう。

今、キャンパスがあった広大な敷地は、重機が目立つだけの空虚な更地になっています。

盛岡市先人記念館で、企画展「明治150年と盛岡」開催にあたって、岩手日報連載小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)のイラストが数点ですが展示につかわれることになりました。故郷の先人を顕彰した企画展で使っていただけることは望外の極みです。ありがとうございます。

それにともなって、ギャラリーページのイラストレーション紹介コーナーに全作品564点一覧をアップしました。小さいブラウズサムネールですが、ご覧ください。

 

盛岡市先人記念館/企画展「明治150年と盛岡」

開催期間:9月29日(土)~12月2日(日)
入館料・料金:
一般:300円(団体:240円) ・高校生:200円(団体:160円) ・小中学生:100円(団体:80円) *団体料金は30名より
場所:盛岡市先人記念館2階企画展示コーナー

2015年から2017年まで岩手日報に毎日連載された「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)のほぼ全作品565話イラスト一覧です。

9/27(木)〜10/3(水)仙台藤崎百貨店・本館六階美術ギャラリーで「古山拓水彩画展」

透明水彩の味わいに日常を忘れる時間にいらっしゃいませんか。
やわらかだけどシャープ。優しいけれどパワフル。旅風景から日常の花々まで、今まで以上にスタイルにとらわれない様々な水彩表現をお楽しみいただけます。
会期中は全日程、藤崎本館6階美術ギャラリーにおります。それぞれのお気に入りの一枚に出合っていただけると嬉しいです。お会いできることを楽しみにしています。