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トップ画像は1月26日付の岩手日報です。
アトリエアルティオで開催中の「海画展」が、岩手日報文化欄紙面で大きく取り上げられました。下段には、今イラストを担当している連載小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)もみえます。

1月いっぱい、海を舞台にした文学をテーマに,イマジネーションで描いています。

「老人と海」(ヘミングウェイ)

「宝島」(スティーブンソン)

「十五少年漂流記」(ジュールヴェルヌ)

「正岡子規・はて知らずの記」(正岡子規)

「女王陛下のユリシーズ号」(アリステアマクリーン)

「霧笛」(レイブラッドベリ)

取り上げている作家と本は以上ですが、イラストレーターとしての仕事の仕方をごらんいただける作品かもしれません。

しかし岩手は「言葉の王国」だと思います。

文人を多数輩出していますが、文人のみならず、岩手県人と話すと、ストーリーテリングの気質が備わっているようにわたしは感じます。岩手県で育ち隣県の宮城にやってきた自分が、外から岩手を見て、客観的に思うことです。岩手に居たときはわからなかった。

言葉の王国、、、そうだ、岩手日報の「北の文学」の表紙絵をそろそろとりかからねば、、、。

岩手に旅されたときは、言葉の王国だということを、ぜひ思い出してもらいたいと思います。

 

カフェ&ギャラリーガレで開催中の「雄勝石アート展ふたたび」も中盤となりました。私の出品作は「ホワイトクリフのうさぎ」です。

硯にも使われる真っ黒な雄勝石スレートにどう表現するか?
石には石で、と、英国ドーバーホワイトクリフで拾ってきた白亜石を粉末状にして用いました。ドローイングは彫刻刀によるもの。色は透明水彩絵の具です。

雄勝石にドーバー白亜石。
実はいま、宮沢賢治絡みの仕事が進行中。宮沢賢治もたぶん雄勝石に何かで表現しようとしたら、アルビオンの石を思いついたのではないかしら。
作品を撮影してきましたが、照明の具合でかなり色合いが変わって写ります。うまく伝わるといいのですが、、、。
ドーバーの白亜の断崖。上のエヴァーグリーンはうさぎ達の楽園でした。

数十人の作家が一枚ずつ出品し、一律30,000円で震災復興支援チャリティ販売しています。カフェ&ギャラリーガレは、アトリエアルティオの斜め向かい。お気に入りの石絵をこの機会にぜひ、お求めを♩

(31日まで開催中です)

 

仙台も夕方から雪景色です。気温が下がっているのでパウダースノーっぽいです。

東北の雪は日本海側と太平洋側では質が違います。10代まで暮らしていた岩手の雪はさらさらでした。それはすなわち気温が低いということです。こどものころ、学校帰りの道路の脇の田んぼに「ばふっ!!」と背中からダイビングするのが楽しかった記憶があります。あ、もちろん、田んぼは雪原状態。

柔らかな雪なので、擬音の表現は「ずぼっ!」ではなく「ばふっ!」なのです。起き上がると雪はさらさらとオーバーの上をすべってきれいなものでした。でも長靴のなかに入って、びしょぬれ。家でしかられるのが常でしたが。

岩手の冬で思い出したのが、毎朝、長靴をストーブの前に置いてあたためておくこと。暖めておくかおかないかで登校の勢いが多いにちがうんだよね。

明日のアルティオは客足はそうないだろうけど、ちょっと早起きして雪掻きです。

絵は岩手の開拓村の雪景色。きょうあたり、冬の酪農地帯は凛とした空気に包まれています。

 

『古山拓海画展〜海のおはなしがくれたもの〜』が二週目に入りました。
31日まで展示していますので、ぜひどうぞ。

この展示作品は、「小説や詩歌から連想したイメージを描く」ということをしています。今回アップの絵は、十五少年漂流記を数十年ぶりに読み直して、エピソードを飾り系的に一枚の絵にあらわしたものです。真ん中の男の子三人は、ブリアン、ゴードン、ドニファン。
懐かしいですよね。この小説は大人になってから読んだのは初めてですが、子供の頃とは違った楽しみ方ができました。ジュールヴェルヌは、社会の仕組みのことまで本に託していたんだ、なんてあらためて感じ入りました。


イメージを絵に置き換える、、、イラストレーターにとっては当たり前のことだと思っていますし、物語を読むと誰でもが、主人公キャラクターが映像のように浮かんできて、ストーリーが映画のようにカット割りで流れて行く、、、と疑っていませんでした。なので、今回の展示に関する反応が「イメージがちがうな」というも感想がどっさりくるんだろうな、と、思っていましたが、ふたを開けたらそうでもなかった。

文章が映像的に脳内で見えているって、特別なことではない、と思っていたのですが、はたしてみなさんはどのように物語を味わっているのでしょう?実はわたしの楽しみ方とは全く異なった、もっとおもしろい読書イメージ法が普通にあるのかも….。長年、損していたのかも、、、。そんな意味でも作家としては反応が楽しい展示です。

話は変わって、今、とある保育園のロゴデザインとイラストマークの仕事をしています。その仕事は自分の子供力も問われている感じです。子供心に帰ることって、イラストレーターにとっては必須のスキルのような気がしてます。もっとも子供みたいだから、商売うまくいかんのだなあ(苦笑)

十五少年漂流記はあらためて傑作でした。本気で無人島で暮らしたいな、と数十年ぶりに思いました。

 

紙にインク+水彩

311メモリアル企画「海画展」(KAIGA-TEN)はじまりました。
昨日から第一期「水平線のことば絵」展がアルティオでスタートです。

同時にkaffe tomteさん、バレアリックコーヒーロースターさんでも海の絵をごらんいただけます。

ぜひ、ご来場ください。

今回アップの作品は、正岡子規「はて知らずの記」より、子規が秋田の象潟あたりで詠んだ句から描いた一枚。
「夕日に馬洗いけり秋の海」

わたしは書家ではないので、字も絵と思ってくださいね。

 

年末から連峰縦走のごときです。息切れで、ぱちぱちとブログ。
ただ描くのではなく、発想が試される仕事が続いているのが縦走の原因ですね。発想は脳に糖分を必要としますね、チョコがうまい♩

コレを描いてね、ではなく、こんなのがほしいのですが、、、というオーダーは坂道の傾斜が読めない登山のごとくかも。登山家ではないけれど(笑)

今日はそのうえ、エッセイ原稿を書く仕事が締め切り直前。。。これまたいつもとは全く違う脳の部位を使うんだな。。。チョコもう一個追加♩

脳と言えば、脳学の専門家が出す本の説明イラストをやっぱり現在進行形で担当中。こんなときの自分の脳ってどうなっているんだろう?今度学者さんに聞いてみよう^_^
モノヅクリ力が試されている昨今、なんとか乗り切らねば、、、がんばろう。

すみません、今回はただの独り言ですね。

絵は、仕事の山は単独峰がいいなあ、ということで、水彩で描いた鳥海山です^_^

山で食べるチョコも美味しい♩

この絵は、ありがたいことに本荘にある病院様の個室の病室にかけられています。

 

 

 

「古山拓海画展」が近づいてきました。1月11日から第一期、テーマは「海の文学から描く」です。今まで自分を形づくってくれた小説や詩、ことばから描きます。

そんなわけで、読書と水彩画、イラストレーションの制作で年明け早々筆はとまらず。今回はそんななかからスティーブンソン「宝島」より二枚ほどご紹介。

宝島は映画にもアニメにもなっています。しかし読書のおもしろいところはそれらのキャスティングとは異なるオリジナルキャストで楽しめるということ。

ジムホーキンズや、トレローニさん、ジョンシルバー、そしてわが愛すべきグレイ。
私オリジナルで描き下ろしたそんな登場人物たちが、脳内をところせましと駆け回っておりました。

もちろん、モデルは居ません。すべて私の手先=鉛筆から生まれでた愛しのキャスティングです。

 

あけましておめでとうございます。本年も皆様に幸せが訪れますよう、お祈り申し上げます。

正月は初夢がつきものです。あなたの夢はなに?ってよく言われることですが、正直言って、あらためて「夢」って思いつきません。そりゃもちろん、金持ちになってみたいとかあのクルマに乗れたらいいな、なんてのはありますが、それは夢と違うような気がする。

それでは話が終わってしまうので、夢ということばを「自分はどう在りたいか?」と置き換えてみるとします。

で、ぱっと思い浮かぶのは、「私の描く絵が、どこかの誰かの心の支えになったり、てがけた絵やイラストが世界の片隅で役に立てること。」

なんだか地味だけど、それにつきるような気がします。

なので、今年も一年かけてそんな仕事が舞い込んでくることを前もって感謝してしまおう♩

そう、クリスマスキャロルで歌われる、「大砲がなければこういうのさ、Thank you very much!」なのです。

ところで、私の初夢はどんなだったか??
夢の中で「絵のアイデアが出ない…」と、苦悶して目が覚めた(苦笑)目覚めたら朝5時過ぎ、また寝ちゃいました。

あいかわらずのブログですが今年もよろしくお願いいたします。
元旦の描き初めは「輪通し」と「正月飾り」でした。

 

 

今年も大変お世話になりました。

2017年をふりかえってみて、大きな出来事のひとつは、新しいホームページを開設したことでした。いつもご来場くださっている皆様に、心から感謝いたします。

今年の描きおさめの一枚は、年明け11日からアルティオでスタートする企画展『海画展〜海のおはなしがくれたもの〜』の作品でした。「老人と海」の言葉から受けたイメージを私なりに描いたもの(トップ画像がそれです)

岩手日報連載中の「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)も年をまたぐので、年末年始は関係なく岩手の皆様にイラストレーションを毎日ご覧いただくことになります。年末に掲載となったイラストを以下にアップしますので、どうぞごらんください。

今日明日は、描くための資料書籍の読み込みが、まだ数冊…。やはりいつもどおりの仕事しつつの年末年始になりますが、昨日「柳は萌ゆる」年明け分を納品したのでちょっとほっとしています。

それでは、皆様の良い年越しを祈りつつ、2017年大晦日のご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。

 

 

 

一年前、PHP研究所さんとこの絵本「あなたの一日が世界を変える」のやりとりしていました。
 
一年たった今日、PHP研究所さんと、新しい絵本のやりとりが進んでいます。今回も、「あなたの一日が世界を変える」の著者・児童文学作家のくすのきしげのりさんと再タッグで絵本前ページのイラストを担当します。
 
年末、ベートーベンの第九を聴きながら、描いているのは、100年前の『鳴門板東でのベートーベン第九アジア初演エピソード』
ただ今、正月返上決定、産みの苦しみ真っ最中だけど、『苦悩を乗り越えての歓喜』。描きまくります。
 
そんな第九の絵本、完成は春。第9初演100年の節目の時期です。
皆さま、是非読んでくださいね^^