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この絵は、1999年の作です。発表は同年の晩翠画廊個展でした。昨晩、その晩翠画廊20周年記念パーティへ出席してきました。
思い返せば3回目の個展が晩翠画廊での1999年。以来、晩翠さんで12回の個展を開いてきました。
過去の藤崎、川徳、大沼各百貨店、東京銀座、岡山、京都など個展の数が45回ほど。四分の一が晩翠画廊での個展でしたので、ずいぶんお世話になり、また、ご迷惑をかけてきたことになります。

過去18年お世話になり、その間に館長さんも3人の方に面倒をかけてきました。

同画廊での最初の個展は「アイルランドスコットランド水彩画の旅個展」でしたが、初代館長さんが私のアイルランド行きを知り、作品を見る前に開催を決定。すごいチャレンジャーな画廊だなあ、と思った記憶があります。

2011年震災直後3月15日からは偶然「三陸の風景展」が予定されていたのですが、ライフラインストップの中二代目館長さんが開催決行。一週間を一ヶ月に延ばして開催したこともありました。

3代目の館長さんは、雪景色だけの個展や、今までとはベクトルが違う抽象画個展を許してくださったり、懐深い理解を示してくださっています。

私はいわゆる画壇に属していませんので、個展が発表の場、そして糧を得る場です。いままで生きてこられたのは晩翠画廊さんの存在が大きかったと言っても過言ではありません。ありがとうございました。そしてこれからさらに30周年に向けてさらに大きく羽ばたくことを願ってやみません。

昨日から晩翠画廊では20周年企画の一年間リレー転がはじまりました。私は来年五月のGWに担当します。昨晩のパーティでは担当作家が壇上に登壇。まわりは大先輩の画家先生ばかり。気持ちが引き締まった夜でした。

 

アトリエ・アルティオは、作家としてのアートギャラリーの一面と、イラストや水彩、絵のレッスンの場の面を持っています。(狭いのではずかしいですが、、、)
アルティオに通われている方は現在12人。マンツーマンと少人数グループでのレッスンで、それぞれにそれぞれのやり方で描くことを楽しんでいます。その教室展が明日7日火曜日からはじまります。狭いながらも会場セッティングがようやく終わりました。

水彩画が多いのですが、イラストを学びにきているカリグラフィの先生から、個展に何度も通ってくれてその熱意に根負けした小学生まで、それぞれに学びたいポイントは違います。

なので、アルティオでのレッスンは、その場で手取り足取り教えるというよりも、それぞれの要望にあわせて「絵のコーチングをしている」と言った方が的確かもしれません。なかには、鉛筆デッサンと様々な発想法を教えている受講生もいます。

レッスン時間は基本マンツーマンで一時間半。2人の場合は1時間半を45分ハーフとなります。4人だと2時間で一人30分。受講生と私とでスケジューリングをあわせ、無理が無い日を予約日とします。

私の仕事の柱のひとつであるイラストレーションは、納期がある仕事が多いため、お互いの都合がすりあわない時は無理に月一回開催とせず、二ヶ月に一回、あるいは3ヶ月に一回になるときもあります。終わるたびに次の月を予約して行く(予約の都度時間帯も変わります=まるで歯医者さんみたい(笑))そんなすりあわせ予約スタイルです。

まずは描いてきてもらい、それに対するアドバイスを描き加えたり、別紙に「ココは、こんなカンジだとおもしろくなるよ」と描いてみせたりします。構図をあらたに別紙に私のドローイングでアドバイスするときもあります。まっさらな紙を持ってきてもらい、描いてもらうこともひとつの方法ですが、家で迷いながら描くことがとても大切なことに思えるので、そんなスタンスをとっています。

一人二点ずつ持ち寄っての小さな展覧会ですが、迷いながらも一生懸命に描いた作品がそろいました。ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。
『アルティオ教室展』
会場/アトリエ・アルティオ
会期/11/7(火)〜11/12(日)11:00〜18:00(最終日は17:00クローズ)
会場住所/仙台市青葉区立町19-20 1F


★「さとうたけし・古山拓トーク&ライブイベントのソワレ」

★場所/仙台藤崎本館3F「ケヤキカフェ」


今年旅してきたフランスをテーマに、たけしさんのローラーペイントライブと私の制作ライブ、そしてアーティスト同士のトークと目一杯楽しんでいただける3時間を作り出します。
もちろん料理と飲み物もケヤキカフェ特製ビュッフェスタイルをセッティング。
同フロア別会場では額装作品も展示。
夕方からカフェを貸し切ってのアートイベントになります。(定員80名様)

予約申し込みサイトはこちらです

■ 2017年11月4日投稿 さとうたけし・古山拓トーク&ライブイベントのご案内 ■

出会いは不思議なものです。
世界を舞台にローラーアートの世界を牽引するペイントアーティストさとうたけしさん。
彼と初めてであったのは10年ほど前でしょうか。私の個展に来てくれたのが初めての出会いでした。
彼の眼にはアーティストとしての輝きはもちろんのこと、「旅人」としての輝きがあり、「旅が先生だよね」と、互いに意気投合、固い握手をしたのが忘れられません。

そんな彼からアートコラボのお誘いをいただき、12月3日、実現の運びとなりました。

★「さとうたけし・古山拓トーク&ライブイベントのソワレ」

★場所/仙台藤崎本館3F「ケヤキカフェ」


今年旅してきたフランスをテーマに、たけしさんのローラーペイントライブと私の制作ライブ、そしてアーティスト同士のトークと目一杯楽しんでいただける3時間を作り出します。
もちろん料理と飲み物もケヤキカフェ特製ビュッフェスタイルをセッティング。
同フロア別会場では額装作品も展示。
夕方からカフェを貸し切ってのアートイベントになります。(定員80名様)

詳細&申し込みページはこちらです。(さとうたけしさんのサイトへジャンプします)
https://livepaint.jp/fujisaki2017/

お申し込みはこちらから
https://livepaint.jp/ticket/

ローラーアートと水彩、そして旅。

皆様とご一緒できる三時間をこころから楽しみにしています。

「この石鹸はスコットランドメイドでございまして…」と、ギャラリーアルティオ取扱いの欧州石鹸のウンチクを傾けたいところですが、今回は石鹸のお話じゃなくて、背景のテキスタイルのお話です。

バックの文様、なかなかステキだとは思いませんか?

実はアルティオに縁あってやってきた古い椅子の座面の布地なのです。

この椅子が作られたのは太平洋戦争前のこと。神戸の洋式家具職人さんの作品なのです。
おしゃれな雰囲気が漂っているのは、産み出されたところが神戸という事実とも関係していると思います。
その方の血筋の女性から「もう使うこともないから、もし使ってくださるなら…」と譲り受けたもの。

職人さんはこの椅子を作った後、徴兵で硫黄島へ…。帰らぬ人となりました。

丁寧に織り込まれた文様の座面に座るたびに、硫黄島に散った家具職人さんの、「使ってくれてありがとう^ – ^」という嬉しそうな気持ちを感じるのです。
心がこもっているからでしょうか、とてもくつろげる椅子です。

大きなノッポの古時計♩という歌がありましたが、椅子にも間違いなく人格があります。

80年くらい前のデザインですが、現役です。アルティオにいらした時、ぜひ座って心の中で椅子と話をしてみてくださいね。

神戸から時代を越えて仙台の小さなアートショップにやってきた一脚の椅子。
気持ちが優しくなること間違いなしの、不思議な椅子なのです。

クライアント/日本郵便

2017ゆうちょMachiomoi Calendar〜マチオモイは人想い 11月担当

水彩・福島奥会津の柳津

 

今日から霜月、11月です。
仙台のアトリエアルティオの前は西公園ですが、落ち葉の舞いおりる早さと同じ速度で秋が過ぎ去ろうとしています。
さて暦をめくろう、と、今年のカレンダーを部屋の中に見渡すと、絵描きとして仕事で手がけたカレンダーが3種類ありました。

ひとつは仙台の百貨店、藤崎さんのカレンダー。
ふたつめは、東北電力さんのカレンダー。
そしてみっつ目は、日本郵便さんの東日本版カレンダーです。(これは11月の絵柄担当)
(ほかにアルティオオリジナルで作っていますからそれを加えると四つになりますが、受注ではないので数に入れません。)

イラストレーターとしてカレンダーの仕事はおおかたコンペが多いので、毎年受注できたりできなかったり。去年はたぶん過去最多でした。

本日の日記でアップしますのは、日本郵便さんの12人のイラストレーターや写真家が各月を担当した「2017ゆうちょMachiomoi Calendar〜マチオモイは人想い」
11月、私の絵が採用されています。

タイトルは「風のみちしるべ」
描いた場所は福島奥会津の柳津町。取材のときに同行したこども達を、会津柳津の田園風景に描きました。何かをひろったのか、娘の手の中を息子がのぞき込んでいます。

柳津・只見川ぞいは大好きな場所で、何度もスケッチしたり水彩画を描きに取材に行っています。
東北の原風景がしっかり残っている、貴重なエリアでもあります。
機会があればみなさんもぜひ旅されてみてください。

■ 2017/10/30投稿 ギャラリー更新 ■

Galleryのwatercolourに震災前に描いた七ヶ浜の絵を10点アップしました。

おなじくGalleryのillustrationに東北学院の絵をアップしました。

 

 

新聞連載小説のサムライイラストを描き続けて450回を越えました。(岩手日報・「柳は萌ゆる」平谷美樹・作)
百数十年前の江戸から明治に変わろうとする時代が物語の背景。サムライのイラスト、というと遥か昔のような気がしますが、1868年という時代は、以外にも最近のことなのです。私が生まれたのは1962年ですから、生まれたときからたかだか96年前のこと。

私が学生時代に専攻していたのは古代地中海世界、いわゆる、古代ギリシャローマでした。その時代を学んでいると、100年という一世紀単位が非常に短く感じられるのです。光陰矢の如し。

今は幕末、戦地で戦うサムライをえがいているけれど、そのサムライたち、あるいは農兵たちは260年続いた江戸の平安の中で生きていました。刀で人を斬ったことなどなかったところへいきなりの出兵、と考えると、彼らはどのような心持ちだったんだろう、とついつい考えてしまいます。

私たちの命はそんな生き死にの上に積み重なっているんだな、間違いなく。心してクライマックスへ筆を進めたいと思います。

東北学院中学校・高等学校(五橋校舎)

 水彩