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七ヶ浜 花渕浜
「岩手山の肩」
ドローイング・古山拓/書・伊藤康子
墨
高村光太郎の詩「岩手山の肩」を表現。
昨日日曜とあけて今日、自宅の制作室で進行中の絵本の下絵を描いていました。
イラストレーターは誰でもがそうだと思うのですが、下絵って本制作とは違って、発想のエネルギーが必要となりますね。特に物語になると、なおさらです。
下絵は編集者さんとキャッチボールしながら、読者のこころの動きを考えつつ、新しい世界を描き出す作業。映画なら監督とカメラマン、役者をひとりでやっているようなものですから、エネルギーを使って当然といえば当然かもしれません。(映画作りのエネルギーは、総制作時間もかかる人数も違いますから、イラストレーションとは比べ物になりません。あくまで、たとえです)
でも、イマジネーションを広げることができる下絵の段階が、とても好きです。下絵を描き終わって一時間ほどはぼーっとしています。いわゆるたぶん、イマジン枯渇状態。下絵がオーケーになって本描きで使う創造力とは違うものですね。
なんだかイマジネーションというと、ふわふわ無限のようにかんじますが、無から有は生み出せません。描いていて思うことは、紙の上に鉛筆の線であらわれてくるのは、過去の体験や、調べたことなど。それらがかたちを変えて出てくるように思えます。
アップした絵は、一昨年てがけた「しゅるしゅるぱん」(おおぎやなぎちか・作/福音館書店)の裏表紙。
この川もやはり自分がかつて見た川のイメージを思い浮かべながら描いたものです。その川は岩手の北上山中、小学生だった息子と2人旅したときに見つけた川でした。
仕事をいただいてびっくりしたのは、「しゅるしゅるぱん」の主人公の名前です。奇しくも息子と同じ名前だったのです。
イマジネーションの空想世界と現実世界の境界って、奇妙に曖昧なのかもしれません。
■ 2017年10月22日投稿 アルティオ教室展案内 ■
アトリエ・アルティオでの教室展のご案内です。
アトリエ・アルティオには、イラストや水彩、絵のレッスンに通われている12人の方がいらっしゃいます。マンツーマンと少人数グループでのレッスンで、それぞれにそれぞれのやり方で描くことを楽しんでいます。
このたび、アトリエギャラリーの壁面で、11月7日より12日まで、通われている受講生の皆さんの作品展を開催します。
一人二点ずつ持ち寄っての小さな展覧会ですが、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。
『アルティオ教室展』
会場/アトリエ・アルティオ
会期/11/7(火)〜11/12(日)11:00〜18:00(最終日は17:00クローズ)
会場住所/仙台市青葉区立町19-20 1F
連絡先/電話022-797-8389
メールアドレス/artio■bell.ocn.ne.jp(送信時は■を@に置き換えてください)
アトリエ・アルティオでの教室展のご案内です。
アトリエ・アルティオには、イラストや水彩、絵のレッスンに通われている12人の方がいらっしゃいます。マンツーマンと少人数グループでのレッスンで、それぞれにそれぞれのやり方で描くことを楽しんでいます。
このたび、アトリエギャラリーの壁面で、11月7日より12日まで、通われている受講生の皆さんの作品展を開催します。
一人二点ずつ持ち寄っての小さな展覧会ですが、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。
『アルティオ教室展』
会場/アトリエ・アルティオ
会期/11/7(火)〜11/12(日)11:00〜18:00(最終日は17:00クローズ)
会場住所/仙台市青葉区立町19-20 1F
連絡先/電話022-797-8389
メールアドレス/artio■bell.ocn.ne.jp(送信時は■を@に置き換えてください)
『アルティオ教室展』会場/アトリエ・アルティオ 会期/11/7(火)〜11/12(日)11:00〜18:00(最終日は17:00クローズ)
映画の話です。
劇場では数十年ぶりに「戦争のはらわた」を観ました。
舞台は第二次世界大戦の東部戦線、ドイツ兵達が主人公の異色のイギリスドイツ合作映画。監督はワイルドバンチのサム・ペキンパー。
ビデオも家宝、何度も観ていて、何を隠そう自分の絵作りでも大いに影響を受けています。
しかして、スクリーンでのこの一本は、やはり別モノ。
この映画の見どころ、というかすごいところは「音」でもあります。
迫撃砲着弾で揺れる壕内のパラパラっという破片が舞い降りる音、兵士の絶叫悲鳴。この音は1977年の映画とは思えない。
特に,延々と続く死にゆく兵士達の悲鳴のもたらす効果は、今まで私が観た映画の中ではこの映画を越えるものはないと感じます。
よく戦争映画は「プライベートライアン」以前と以後、なんて言われているけれど、プライベートライアンの20年前に撮られたこの一本こそ、戦争映画を変えたんじゃないかしら。
ただ、個人的には邦題だけは昔からどうもいただけないと思っていました。今ならそのまんま「クロスオブアイアン」か「アイアンクロス」あるいは「鉄十字章」だろうなあ。
まあ、当時は悪魔のナントカとか、死霊の◯△が流行っていたから、この邦題だったんでしょうね、たぶん。
エンドロールでは、遊底スライド音がクレジットに合わせて差し挟まれるんだけど、なぜか手持ちのビデオ版ではカットされている。その音が今回のリマスター劇場版ではしっかり入っていた♩
生きているうちに再度劇場で観られるなんて思ってもいなかったので、珠玉の時間でした。