2016-12-28
岩手出身ということもあるせいか、宮沢賢治にからむ仕事が時々舞い込みます。
これはずいぶん前に個展用に描いた「もりおか啄木・賢治青春館」です。
盛岡の中心にある、旧第九十銀行の建物(明治43年竣工)を活かした観光施設ですが、なさけないことに盛岡に暮らしていた中学高校の頃は、気がつきませんでした。
「役割終えた建物」を継続保存し、石川啄木・宮澤賢治という特級品の財産をおさめ、観光客に楽しんでもらう。そういう姿勢を見るたびに、ふるさと盛岡という町が、誇らしくなります。
効率だけでは人を惹き付けないのは、町も仕事も、人も一緒のような気がします。