2019-03-08
今日は一日雨の仙台です。花粉症の方は 少しひと休み?できますでしょうか。
さて、マルセイユソープ新商品のご案内です。季節の変わり目に新しいソープで気分を変えてみてはいかがでしょう♪
☆フェール・シュヴァル/Marseille
1856年から160年間、大釜で伝統的手法によりマルセイユソープを作り続けています。フランス政府からも重要文化財の価値ある会社として認められています。余計なものは加えずお肌に優しい石鹸です。
今まで、よりシンプルに…と固形石鹸にこだわっていましたが、こちらは、より自然に近い石鹸作りをしているので、リキッドタイプも入れてみました。柔らかな洗い心地でおススメですよ。
☆ロタンティック/Provence
こちらは、アルティオオープン当初から大人気のマルセイユソープですが、この度ニューフェイスが加わりました。
プロバンスのオリーブオイルに植物成分配合。厳選された原料でお手頃価格!しかも使い心地もしっとりしています。
どちらも、とても気持ちいい石鹸ですので、是非お風呂タイムに使ってみてくださいね♪♪(店長古山久美子)
さて,以下は、一昨日から始まった古山拓の「子規と歩いた宮城」第2回連載を転載します。上野を発った子規は、白河で汽車を降り福島を歩いたあと、ふたたび桑折で汽車に乗り、岩沼駅で下車します。(話はそれますが、この原稿を打ち込んだ日時は、2011年3月10日。翌日震災が来るなんて思ってもいなかった…。)
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『子規と歩いた宮城』第2回 岩沼愛島・道祖神社
われは唯 旅すゞしかれと 祈るなり 子規
子規の旅の目的は、奥の細道へ歌枕の地を訪ねることだった。時は明治、芭蕉のころから時代は変わり、みちのく路へは文明の最先端技術=鉄路が延びていた。
明治二六年七月一九日、彼は上野から汽車で一路東北を目指す。栃木、福島沿線上で歌詠みしつつ六泊。二七日、桑折から宮城へと入る。
彼が宮城で最初に踏みしめた地は岩沼だ。歌人実方中将の墓を詣でたいがための下車だった。駅に降り立った子規は徒歩で中将の墓へと向かう。そして途中、中将が落命した場所に立ち寄っている。愛島(名取市)の道祖神社だ。
地図を見ながら神社を探した。それは杉木立の中に静かに建っていた。子規の句をつぶやきながら境内を歩く。けれど描く気持ちと目の前の風景が一致しない。仕方なく引き返すと隠れるような参道に気がついた。先に古道然とした道が続いている。
辺りには子規の面影が浮かび上がるような雰囲気が漂っていた。気持ちがさざめき、道を踏みしめ振り返った。目線上に建つ道祖神社に鉛筆が走った。
絵と文/古山拓
岩沼・道祖神社