2019-11-07
「社長♩今度飲みましょう!」という挨拶は、実現に至らない場合も多々ですが、植松商会の社長はちがいました。
一献のあとも再度一献、個展にも足を運んでもらい、絵以外のことはさっぱりとんちんかんな私ですが、長いお付き合いをさせていただいています。
植松社長は経営のプロフェッショナルであるうえにスポーツマン、そのうえ文学、映画にも造詣が深く、SNSではユーモア交えた絶妙なエッセイが群を抜いています。いわゆる文武両道です。
その社長が今回出版となった絵本「海の見える丘」もお求めくださり、感想くださいました。
転載を承諾いただきましたので、ここに紹介します。
※ ※ ※
「海の見える丘」を拝読しました。
静かな凪のような感動を覚えて
ページを閉じました。
古山さんとくすのきさんの
優れたコラボがとても素敵です。
くすのきさんの作に古山さんの
絵が広がるイメージと奥行きを
与えていますね
とても良い作品をありがとうございます。
宮澤賢治の「雨にも負けず」のイメージをキャプテンから感じましたし、
もしかしたらキャプテンの生き様は
古山拓さんの理想形じゃないのかな?
と勝手に想像していました。
そして、ユダヤに伝わる
こんな話を思い出しました
80歳を過ぎた老人が木を植えて
育ててる。
高齢だから自分では立派に成長した木を
見ることはできないだろうに、
せっせと世話をしている。
自分が死んだ後の将来のひとのために
立派なことだ、と周りの人間が感心してると、
その老人はこう言ったそうだ。
「いいや、将来のひとのためじゃない。
いずれ人々がこの木の下に
楽しそうに集うのを夢見る
今の『自分』のために
やっているんだ」
※ ※ ※
ユダヤの老人の話に、はっとしました。為しているのは誰のためか?描いていて幸せかどうか?
自分のために徹底的にやることこそ,結果が美しいもののなるのかもしれません。
15分もかからずに読み終わるのが、「絵本」です。
ですが、そのわずかな時間で「何か」を得られるのも、「絵本」です。
植松社長、あらためてありがとうございました。
トップの写真は大阪のブックエキスポ2019の様子です。絵本「海の見える丘」が紹介されていました。版元・星の環会の営業部長さんが送ってくれました。