2019-12-22
日本には今、1741の市町村があります。旅好きではありますが、訪れた町は、その数字の百分の一程度でしょう。
そして、再訪する場所はさらに少なくなるのですが、逆に引っ張られる土地もまたあるものです。岡山県がそのひとつです。
岡山県美咲町にある華蔵寺ご住職と偶然あったのは、ハワイのホテルフロントでした。ご住職との出会いは必然としか思えない出来事でした。
それが震災を経て、ご住職とインドへ一緒に旅をしたり、岡山市でのインド旅個展に繋がったり、なにかが導いているとしか思えないほど、岡山には縁をいただいています。
先般、絵本「海の見える丘」(作・くすのきしげのり/星の環会)の絵をてがけました。
出版後、出版社星の環会の営業部長・池水さんから連絡がありました。
「古山さん、絵本の原画展の企画があります。協力してくれませんか?」
「もちろん喜んで!。で、場所は東京?本屋さんですか?」
「いえ、仙台から遠いんですが…場所は岡山県。倉敷の絵本専門店「つづきの絵本屋」さんです。」
「えっ!? 倉敷!?」
脳裏には1988年のことがよみがえっていました.
当時結婚したばかりのわたしたちが新婚旅行で訪れたのが、岡山県倉敷市だったのです。
私たちの人生の道標になった倉敷へのいざないです。
池水さんへの返事はもちろん「やりましょう」。
即答でした。
「つづきの絵本屋」さんでは、『くすのきしげのりトークイベント&古山拓『海の見える丘』原画展』が2020年1月に開催されます。
店舗内ギャラリーでは、1月5日(日)~21日(火)まで原画展とコンセプトラフスケッチを展示します。
ラフスケッチは産みの苦しみ?楽しさが鉛筆素描に現れていて、描き手の私が言うのもヘンなはなしですが、「一見の価値あり」だとおもいます。
また、文担当のくすのきさん。絵担当の古山、そして出版社 星の環会の池水さんの三人が一堂に会するトークイベントが以下の日程要項で開催されます。
日 時 1月12日(日)14:00~
場 所 つづきの絵本屋
参加費 1,000円
定 員 30名 (要予約・お申し込みは、つづきの絵本屋TEL&FAX(086)476-0415まで
※終了後、サイン会あり
場所や土地の持つ波長って、あるのです。
それが自分と合うか合わないか。そのフィーリングを察する感度をもっているかどうかで「人生」という旅は変わってくるように思えます。
1741の市町村の中でふたたび縁をもらった倉敷は、なにを見せてくれるのだろう?
倉敷という,私どもにとって特別な場所で、絵本を通してみなさまとお会いできる奇蹟を楽しみにしています。
古山拓のイラストレーションに感度が合った方は、イラストレーションギャラリーページへどうぞ。
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