2020-07-24
岩沼市民図書館での講演会が終わりました。
絵本「海の見える丘」の朗読でスタートさせよう、と思っていたのですが、友達のフリーアナウンサー・朗読家の渡辺祥子さんが控え室に来訪。なんと祥子さんが「絵本の朗読、私、引き受けるわよ!」
マスクしてのマイクの音声が果たしてどう聞こえるのか、非常に不安だったのですが、これまたヴォイストレーナーの荒井真澄さんがいらしてくださり、(彼女のヴォイストレーニングを私は数回受けています)「大丈夫、私が一番後ろに座っているから、前に教えたコツで、最後部めがけて話してね!」
そんな最強のサポートでスタートすることができました。
内容がどうだったのかは、聴講者の判断に任せるとして、今回引き受けた「なりたい自分になる」というテーマに沿っての講演で、最多登場キーワードは「なりゆき」でした。
人はそれぞれ生き方があります。
遠くに叶えるべき目標を立てて、一心不乱にゴールを目指すタイプ。
ちょっと先のやりたいことをやりながら、流れで道を選んでいくタイプ。
私の場合は、間違いなく後者です。
「なりゆき」で今がある、と言ってもいいかもしれません。
その「なりゆき」にはしかし、周囲の人々がいての「なりゆき」です。
人様あっての「なりゆき」人生ですが、結局私を囲んでくれている「人様」とは、自分に欠けている、かけがえのない何かを持っている人たちだと感じています。
今回の講演会で現場を手伝ってくれた友達、いらしてくださったお客様、そして企画運営に当たってくれた岩沼市民図書館の方々、と、全て私にとって「なりゆき」をいざなってくれる大切な方々となりました。心から感謝申し上げます。
質疑応答でお客様から質問がありました。
「いろんな旅をしてきて、一番記憶に残るところはどこですか?」その問いへの答え、『英国南西部の「ダートムーア」です。歩いた風と匂いが今も時々ふっと思い出されるんです』
今回アップした絵は、そんなダートムーアの水彩画です。
トップ画像は2011年の個展で発表。ダートムーアの泊まった宿への道を描いたもの。
下にアップする画集の一ページは、1997年の初個展当時、勢いで作った個展画集パンフレットのスキャンデータです。その個展につながった旅で歩いたダートムーア現地で描いた絵です。
初個展、それは小さなギャラリーでした。個展搬入の日に間違って会場にいらしたお客様が、「これ、いいわね」と搬入日に買ってくれた、人生で初めて嫁いで行った絵です。
画集パンフレットは十数ページのペラペラのものですが、私にとってはどんな立派な画集よりも価値のあるものです。手元に残っているのは、すでに一冊だけです。
追伸
明日土曜日(7/25)、朝7時半、NHK「ウィークエンド東北」(東北限定)で私の震災への取り組みが紹介されます。10分ほどですが、ご案内まで。