2021-04-27
文語文と聞いて、何を思い浮かべますか?枕草子?伊勢物語?それとも平家物語でしょうか?
元東北大学教授の佐藤勢紀子先生が、東北大学関係者のサポートを得て、文語文を学びたいという「日本語を母国語としない人たち向け」に作ったウェブサイトができました。それが“BUNGO-bun GO!”です。私はサイト全ページのイラストを描くことで関わりました。
上述「伊勢物語」や「枕草子」、「土佐日記」、「徒然草」、「一寸法師」などを教材に、文語文をわかりやすく習得できるコンテンツです。古典に書かれた情景をイラストでカヴァーしました。
以下に佐藤勢紀子先生のサイトへ寄せた序文を紹介しておきます。
「“BUNGO-bun GO!” は、日本語を母語としない人たちの文語文学習を支援するためのオンライン教材です。
世界中で多くの人々が日本語を学習しています。その中で、文語文を読みたい、あるいは読む必要があるという人も少しずつ増えてきています。“BUNGO-bun GO!” は、そんな人たちが文語文に親しみ、文語文法を身に付けるのをサポートする教材です。PCでも、タブレットでも、スマートフォンでも使えるように設計されています。独習にも、授業の教材としても、利用できます。
“BUNGO-bun GO!” を使って文語文を学ぶことで、現代日本語をより深く理解することも可能になります。現代日本語の中にも、古語や文語文法の要素がたくさん残っているからです。
“BUNGO-bun GO!” は、日本語学習者はもちろん、日本語を母語とする人にも使っていただけます。授業で習ったことの復習や自学自習にご利用ください。」
イラストの作成にあたっては、時代考証や細かな下調べを佐藤先生や開発協力者の虫明美喜先生と重ねました。両先生との下絵でのやりとりある意味、ライムトラベルでした。(ちなみに虫明美喜先生は拙著「子規と歩いた宮城」の編集協力者です)
歴史を学ばずして未来は語れない、、、と思います。
文語文の世界を学ぶこともまた、明日へ踏み出す智恵にさらなる深みを与えることだと確信しています。
ちなみに私の古文の成績はCランク。。。お楽しみはこれから!です^_^
“BUNGO-bun GO!”ウェブサイトはこちらです https://bungobungo.jp/