2022-07-20
阪神梅田本店個展スタートまで、一週間を切りました。
「旅絵」とタイトルをつけた今回の展示会ですが、
ヨーロッパの旅風景はもとより、拙著画文集「子規と歩いた宮城・はて知らずの記水彩紀行」の原画も展示します。
今回の展示企画が持ち上がったときに、大阪の画商さんと百貨店側から伝えられた言葉は、
「はて知らずの記水彩紀行の原画を展示してほしい」
開催場所が「宮城」ならともかく、「大阪」です。
そのお声がけ、心から嬉しかったです。
実は、子規の東北旅を辿ったのは2011年。
震災直後のことでした。
被災地はまだまだ混乱。
正岡子規が目指した松島は、奇跡的に被害が少なかったことが救いでした。
河北新報夕刊に新聞連載という形での発表でしたが、企画自体は震災前に決まっていました。
震災を挟んで編集者さんが「古山さん、連載、イケます??」
と、被災地への取材を慮っての電話をもらったことを覚えています。
取材旅はいろいろなことを考えさせられました。
結果、それらを絵と文章で表現した仕事でしたが、
今にして思うと、震災を越えるための正岡子規が時代の向こう側から僕にくれたものだと思っています。
ぜひ、ご覧いただけると嬉しいです。
会場/阪神梅田本店8F ハローカルチャー2
会期/7/27〜8/2
会期中は、11時〜18時在廊しています。