2024-04-05
普段歩いてて、足元の先に広がる低い世界=スニーカー目線の世界なんて、当然見えませんよね。
森にアトリエを構えるようになって、意識する目線がググッと低くなりました。
理由は冬の雪の上に頻繁に残される、野うさぎの足跡です。
「うさぎたちからはこの世界がどう見えているんだろう?」
そう考えると、人って地べたに這いつくばって見たりするものです。少なくともぼくは、這いつくばりました。
そうなんです。意識と視点を変えると、普段歩いている世界が全く違ったものに見えてくるんです。
普段当たり前と持っていた足元地べたのことが、愛おしくなってくるからふしぎです。
うさぎ視点で見る足元目線は新鮮ですよ。
この絵は、岩手の盛岡城址の傍らにある堀を描いた水彩画です。
盛岡に住んでいた10代の頃は、若かったせいもあってでしょう、全くお堀に興味なんてなかったです。その存在さえスルーしてました。
ところが、今、ふと、意識をお堀に向けると、盛岡のど真ん中になんと静かな素敵なスポットがあるのだろう….と、大発見した気分になりました。
足元のことは、わからないです。外から見ることでわかるふるさとの良さ、ってありますね。
つらつら書きましたが、今日はウサギの足跡から教えてもらったことでした。
+ 今日のムービーダイアリーズ +
足元のことはわからない、、、視点を変えることで世界は見え方が変わる、、、ということで、
タク運営中の映画レビューサイト「ムービーダイアリーズ」から紹介する一本は、リドリー・スコット監督の『最後の決闘裁判』です。
リドリー・スコットは、美術を学んだのちに映画の世界に入っていますので、とにかく絵的に映像が素晴らしくて、好きな監督です。
映画の舞台は中世フランス。一人の騎士とその妻が主人公です。
「視点」の違いで「世界は別のものに見えてしまう…」「言い分が変わってしまう」という怖さや気づきをもらえる映画でした。
https://www.movie-diaries.com/saigono-kettosaiban-1040
ウサギといえば映画『ピーターラビット』もありますね。こちらは辛口レビューになりますが、記事を書いています。
https://www.movie-diaries.com/peterrabbit-522
ピーターラビットのふるさと・英国湖水地方への旅を綴った記事はこちらです。
https://www.movie-diaries.com/peterrabbit-rakedistrict-862
写真のうさぎは英国旅の途中、野原で出会ったモノホンの野うさぎです。