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明日への水彩画

明日への水彩画
今回アップした絵は、水彩で描いた日本海の夕暮れ印象です。

古山拓は、個展を始めた三十代〜五十代まで、時間を見つけては東北あちこちをクルマで取材してきました。

きっかけは、個展を始めたばかりの1998年。東京のとある画廊オーナーとの出会いでした。

「君は東北人なのだから、外国風景と同時に東北も忘れずに描き続けなさい」

その言葉をもらって以来、彼は岩手北上山地に迷い込んでは、廃屋点在の開拓村では子鹿に先導してもらったり、秋田県では林業関係者以外は走らないであろう、ケータイ電波圏外の林道峠越えまで、ずいぶん東北のあちこちに分けいってきました

そんな取材で描いた絵の出来不出来はさておいて、地図にマーキングした総距離数だけなら、自慢できるかもしれません。

さすがにそんな強行ドライブスケッチには、腰と目がついていかなくなってきたことを彼は痛感しているようですが、それはそれ、誰もが経験する加齢なる道です。

取材ルートをロードマップに伸ばし続けた日々から、これからは、過去四半世紀にわたる取材で地ならしをしてきた今だからこそ辿れる「あすへの地図」を描いていきたい…そんなことを思っているようです。