About the artist
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古山 拓 イラストレーター/水彩 画家 Taku Furuyama: illustrator / watercolor artist
- 略歴
- 1962年、岩手に生まれる。仙台市在住。画家・イラストレーター・絵本画家。
東北学院大学史学科西洋古代史専攻。アニメーター、印刷会社、広告制作会社を経て、水彩とイラストレーションの制作アトリエ「ランズエンド」設立しました。絵は独学です。高名な画家に師事したり、有名な美大を卒業したわけではありません。アニメ・広告イラストといった「描く現場」で得た独自のスキルで、イラストレーション、絵本、旅の透明水彩画の個展発表、講演まで幅広い分野で活動しています。
また、絵と社会の接点の可能性を探るべく、自身のギャラリーショップ「アトリエアルティオ」を蔵王国定公園内の森の中に構えました。こちらではお客様をお迎えして水彩画やヨーロッパの雑貨を楽しんでいただいています。(土日のみオープン:他県個展開催時はクローズします:ご来店時はメールにて要予約) -
制作室:ランズエンド
作家:古山拓 Taku Furuyama
連絡先:080-1817-4573
e-mail artio@bell.ocn.ne.jp
〒981-0965 宮城県仙台市青葉区荒巻神明町18-4
ギャラリーショップ:アトリエアルティオ
(土日のみ開店/11:00〜17:00OPEN:ご来店はメールにて予約をお願いします)
〒989-0901 宮城県柴田郡川崎町前川字手代塚山2-108
電話:0224-86-4884
e-mail artio@bell.ocn.ne.jp
about my work
イラストレーションは、透明水彩を主力にデジタルペインティングまで使用画材は幅広いです。仙台のみならず全国から一般広告、児童書、教材絵本、新聞小説挿絵、アニメの背景、法廷画など様々な分野でお仕事をいただいています。また、水彩作品は個人様からのオーダーも承り、病院へのクリニカルアートとしての水彩風景画のご発注もいただいています。
activity
- 個展活動は、年数回、百貨店美術ギャラリー、銀座の画廊で主に開催しています。また東北イラストレーターズクラブ展などグループ展をはじめ、海外のアートエキシビジョンにも参加しています。以下は海外での展覧会出品実績です。また、講演会やワークショップもお声掛けいただいています。
- 2003年、パリ開催日仏現代美術博・カルーゼル・ドゥ・ルーブル 「ARTEC造形美術賞」受賞
- 2008年、パリ開催国土交通省主催イベント【ようこそ!東北へ】にて東北風景紹介作家としてメイン展示。
- 2010年、オークランドのジャパンアートフェスティバル参加。
- 2015年、ヨーロッパの芸術新聞「AMA」にて作家インタビュー掲載。
- 2015年、ウェスティンホテル仙台にて、英国と旅とアートの講演
- 2016年〜2019年イタリアファブリアーノ開催水彩アートエキシビジョンに日本チームとして参加。
- 2017年、TG15日会にて講演「導きを信じる〜あなたの一日が世界を変える刊行に寄せて」
- 2018年、絵本ワールドふくしま2018にて講演会「交響曲第九歓びよ未来へ!」刊行に寄せて(くすのきしげのり氏と対談)
- 2019年、絵本ワールドふくしま2019にて絵本画家としてワークショップ開催
- 2021年、熱中小学校美術講師。ひとよしくま熱中小学校で講演
- 2021年、仙台ライオンズクラブで講演
journey & painting
東北とヨーロッパのケルト文化が残る地を辿り描くこと。
それをテーマにした個展としては、「イギリスコーンウォールの旅」「スコットランドアイルランドの旅」「トスカーナブルターニュの旅」「蝦夷の地へ」「子規の風景展」「津軽書画紀行」「ブロンテカントリー・英国の旅」などがあります。
今までの発注元
日本郵便(年賀状・絵はがき) / フィンエアー(カレンダー) / 商工中金(カレンダー) / JR東日本(車内誌・旅行企画パンフ) / 宮城県(観光ポスター) / マキノ出版 (絵本・月刊誌) / 福音館書店(児童書) / NTT・TE(カレンダー) / グレープシティ(教材) / むすび丸アニメ(背景美術) / 河北新報社(正岡子規連載) / 岩手日報社(連載小説挿絵・刊行本挿絵) / パシフィックコンサルタント(新地町復興プロジェクト) / 仙台文学館(情報誌) / 中部土木(各種媒体) / 宮沢賢治学会イーハトーブセンター / シベール / 阿部の笹かまぼこ / 植松商会
- クリニカルアート(水彩画)納品先
- 歯科一番町 / 東北公済病院 / 横手病院 / 秋田大学付属病院 / 山形大学付属病院 / 米沢市立病院 / 総合南東北病院 / 五十嵐産婦人科医院 / 鳴瀬中央医院 / 仙台青葉クリニック / 八戸平和病院
受賞入選歴・主な仕事等
2001年 | 第37回宮城水彩展「佐々木栄記賞」受賞 |
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2003年 | 仙台広告賞新聞モノクロ部門銀賞■一ノ蔵広告絵柄制作 |
2003年 | パリ開催日仏現代美術博「ARTEC造形美術賞」受賞 於・カルーゼル・ドゥ・ルーブル |
2006年 | 郵政公社発行年賀状水彩画制作/東北六県全県 |
2009年 | フィンランド航空カレンダー水彩画制作 |
2010年 | アニメ「むすび丸」美術監督 |
2011年・2012年 | 宮城県観光ポスター原画制作 |
2012年~2014年 | 商工中金カレンダー原画制作 |
2013年 | 日本郵便/寄付金付き絵入り年賀状・東北版原画制作 |
2014年・2015年 | 日本郵便/寄付金付き絵入り年賀状・宮城県版原画制作 |
2021年 | 日本イラストレーター協会:優秀イラストレーター賞 |
2022年 | 日本イラストレーター協会 イラストレーター・オブ・ザ・イヤー:「最優秀広告イラスト賞」 |
主な個展・展覧会・イベント
1997年 | 個展【地の涯てから-英国コーンウォールの旅】仙台/ギャラリー週間アート |
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1998年 | 個展【陸奥紀聞】東京/松明堂ギャラリー 仙台/ギャラリー週間アート |
1999年 | 個展【ケルトの地へ-アイルランドの旅】仙台/晩翠画廊 |
2000年 | 個展【陸奥紀聞-2】 東京/松明堂ギャラリー 仙台/晩翠画廊 |
2002年 | 個展【素描陸奥】東京/松明堂ギャラリー 仙台/BKギャラリー |
2002年 | 個展【トスカーナ-ブルターニュの旅】仙台/晩翠画廊 |
2003年 | 個展【水彩アクリル展】仙台/アートスペース宙 |
2004年 | 個展【英国湖水地方・コッツウォルズの旅】・仙台/晩翠画廊 |
2005年 | 個展【岩手を描く】・盛岡/カワトク |
2005年 | 個展【素描陸奥-2】・仙台/晩翠画廊 |
2006年 | 個展【古山拓水彩紀行/スペイン・ポルトガルの旅】・仙台/藤崎美術工芸サロン |
2007年 | 個展【古山拓水彩紀行/地中海・マルタ島の旅】仙台/藤崎美術工芸サロン |
2007年 | 個展【素描陸奥-3】 仙台/晩翠画廊 |
2008年 | パリ開催/国土交通省主催【ようこそ!東北へ】にて東北風景紹介作家としてメイン展示。 |
2008年 | 個展【古山拓水彩紀行/英国の旅】仙台/藤崎美術工芸サロン |
2009年 | 個展【蝦夷の地へー岩手を描く】・盛岡/カワトク |
2009年 | 【廣瀬川美術蔵】 荒町・森民酒造本家にて |
2010年 | 個展【母国遥望】 仙台/晩翠画廊 |
2010年 | オークランド開催/ジャパンアートフェスティバル出品 |
2010年 | 【廣瀬川美術蔵’10】 荒町森民酒造本家にて |
2010年 | 個展【古山拓水彩紀行/スコットランドの旅】仙台/藤崎美術工芸サロン |
2011年 | 個展【Silky Breeze】盛岡/リリオギャラリー |
2011年 | 震災復興支援個展【明日へ】 仙台/晩翠画廊 |
2011年 | 震災復興支援個展【ブレイブカントリー・スコットランドと岩手】盛岡・パルクアベニューカワトク |
2012年 | 個展【岩手を描く】・盛岡/カワトク |
2012年 | 個展【素描陸奥-2】・仙台/晩翠画廊 |
2012年 | 個展「東北とケルティックランド」銀座・ギャラリー喜久田 |
2012年 | 個展「東北風景」埼玉川口・燦ギャラリー(川口栄町商店街主催) |
2012年 | 個展「遥かな空へ」山形・大沼デパート |
2012年 | 個展「インドへの旅・祈りの風景」仙台。藤崎美術工芸サロン |
2013年 | 個展「街角の記憶」銀座・彩波画廊 |
2013年 | 個展「子規のみちのく」仙台。藤崎美術工芸サロン |
2014年 | 個展「あたたかな部屋」 仙台/晩翠画廊 |
2014年 | 個展「遥かな空へ」盛岡・パルクアベニューカワトク |
2014年 | 個展「ブロンテカントリー」仙台。藤崎美術ギャラリー |
2015年 | 個展「古山拓水彩画展」岩手町立石神の丘美術館 |
2015年 | 個展「風のみちしるべ」仙台。藤崎美術ギャラリー |
2015年 | 個展「英国のカントリーサイド」銀座・ギャルリ・サロンドエス |
2016年 | 個展「大地の色は空の色」盛岡・パルクアベニューカワトク |
2016年 | イタリア・ファブリアーノ国際水彩エキシビジョン |
2017年 | 個展「pot still~いくつかの旅のおはなし~」仙台・晩翠画廊 |
2017年 | イタリア・ファブリアーノ国際水彩エキシビジョン |
2017年 | 個展「旅絵物語」銀座 ギャルリ・サロンドエス |
2017年 | 個展「フランスの旅」仙台 藤崎美術ギャラリー |
2017年 | さとうたけし氏とペインティングイベント競演「トーク&ライブペイントのソワレ」仙台 藤崎 |
2018年 | 個展「絵のあるおはなし」盛岡 ギャラリーカワトク |
2018年 | 『晩翠画廊開廊20周年リレー展』~古山拓水彩画展~ 仙台 |
2018年 | 個展「やわらかな水絵」仙台 藤崎デパート |
2019年 | 個展「Beyond the Sea」神戸 トアギャラリー |
2019年 | 個展「角をまがれば」銀座 ギャルリ・サロン・ド・エス |
2019年 | 個展「旅の水彩物語」仙台 藤崎デパート |
2020年 | 個展「旅人」ギャラリー無可有の郷 |
2020年 | 個展「角をまがれば」大阪 阪神梅田本店 |
2020年 | 個展「旅人」仙台 藤崎デパート |
2021年 | 個展「海のFuga~風画~3.11への手紙」仙台 晩翠画廊 |
2021年 | 個展「旅の空は遥か色」 神戸 トアギャラリー |
2021年 | 個展「旅の空は遥か色」 仙台 藤崎デパート |
◆出版・掲載等
2004年 | 絵本「あしたのまちはどんなまち?」(自費出版) |
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2007年 | 「いきいき水彩画・11/花のある風景を描く」(日貿出版) |
2007年 | 絵本「ツキを呼ぶ魔法の言葉 魔法使いのプレゼント」(マキノ出版刊)絵柄担当 |
2008年 | ジュブナイル「ツキを呼ぶ魔法の言葉 不良少女の家庭教師」(マキノ出版刊)絵柄担当 |
2009年 | 画集 旅絵「広瀬川 小さな旅」(自費出版) |
2011年 | 「水彩で描く美しい日本」(日貿出版) |
2011年 | 「水彩で描く美しい日本−ふるさと東北」(日貿出版) |
2013年 | 「七ヶ浜小さな旅」(自費出版) |
2013年 | 「子規と歩いた宮城」(丸善仙台出版センター) |
2015年 | 「しゅるしゅるぱん」(福音館書店・挿絵) |
2016年 | 「あなたの一日が世界を変える」(絵本/PHP研究所) |
2017年 | 「交響曲第九歓びよ未来へ!」(絵本/PHP研究所) |
2019年 | 「海の見える丘」(絵本/星の環会) |
2021年 | 「川があふれた!まちが沈んだ日」(絵本/パピルスあい) |
2022年 | 「13枚のピンぼけ写真」(キアラ・カルミナーティ著/表紙・扉絵担当/岩波書店・刊) |
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アトリエアルティオからのメッセージにかえて__アルティオ作家ストーリー
『画家・古山拓のダイバーシティ』
まもなく画業35年目を迎えるアルティオの画家・古山拓は、我流独学、無所属と、絵画・イラスト界の異端児であり、オールラウンドアーティストとして独自の制作スタイルを取る作家です。
1986年、アニメーターとして描くキャリアをスタートさせた古山は、印刷会社や広告制作会社を点々としました。独学の場は、「全て納期が決められた制作現場にあった」といいます。
1994年、「描くことで社会に還元を」をコンセプトに、仙台市青葉区山手町にわずか四畳半のアトリエ兼事務所「ランズエンド」を開設。
1997年には旅スケッチと文章で初個展。独自の旅の目線に文章で添え、鑑賞者に旅のおもしろさを絵と文で追体験してもらうスタイルで、それまでの絵画個展スタイルに一石を投じました。その後個展は東北各地をはじめ、銀座・神戸・岡山・京都など50回を越えます。
2003年には制作ベースとしてアトリエ兼自宅を購入、移転します。
以降、既存のイラスト表現や水彩表現に偏ることなく、また画壇に与すること無い独立独歩のキャリアは、いくつもの挫折や再生をへたことにより、精悍かつやわらかなオリジナル表現に変化しています。
現在の古山拓の創造物=アート作品はいくつかにわけられます。
・旅の日常を描き出す『水彩表現』
・独自のキャリアで磨き上げた『ドローイング』
・絵本や映像コンテの仕事を通した『ストーリーのビジュアル表現』
・我流で編み出した水彩タッチさらには『抽象表現』
・「マンガ」「劇画」「アニメ」にとらわれない『カートゥーン表現』
・歴史的文学的視点を染み込ませた『イラストレーション展開』
すべてにおいて新しい表現、楽しい表現、面白い表現、どこにもない表現、そしてより優れた表現をめざし、それぞれが枝葉を延ばしています。
かつて画家・イラストレーターという職業は、その仕事の社会的不明瞭さから、世間からみるならば「何をして食べているのかわからない謎の職種」でした。しかし、古山は「絵を描いたものを、必要とされる社会に還元させ,感謝の対価を得る=スマートな仕組みを目指す」ため、2014年、仙台市内に作家ギャラリー「アトリエアルティオ」をオープンします。作家と社会の垣根を取り払う試みです。
アトリエアルティオでの試みのひとつは、「ちび絵」の新開発です。若い世代や主婦層には手に入れにくい「作家の一点もの絵画作品」を手軽に、がコンセプトの「ちび絵」でした。この小さな水彩画「ちび絵」が評判をよんでいます。
こうして古山の手から生み出されお客様の手元に渡って行った「一点ものアート作品」は、実に千数百点にのぼります。
古山はイラストレーターでもあり広告出版業界もフィールドにしています。かつて、イラストレーターは「ひとつの表現で一点突破」が原則の時代がありました。それは、画家アーティストが狭い業界の中でのみ消費される時代だったからでしょう。作家というよりも「作品の独自性」を見ていた時代だったように思えてなりません。
21世紀、ネットの普及により、多様性があたりまえとなりました。作品の善し悪しや独自性はもとより、作家本人=人間が持つオリジナリティも評価される時代となったといっていいかもしれません。
今、作品への純粋な鑑賞のうえに、「あの作家は今度はどんな楽しいことをしてくれるのだろう?」と思われるのは必然であり、また、作家はそのために作品と同様、人間としての自身をも磨いて行かなければなりません。ある意味、絵が素晴らしければよかったかつての時代よりも、画家にとっては困難な時代となったと言ってもいいのかもしれません。
古山拓は、震災後、ヨーロッパの芸術新聞に震災後の生き方が紹介され、2016年からは絵本の翻訳出版で世界に発信されました。芸術新聞への掲載は画家として、また、翻訳出版された絵本のひとつは水彩イラストレーターとして、また別の絵本ではカートゥーン的表現やビジュアル表現が認められての抜擢となりました。それはある意味カートゥーン画家としての視点手法が認められたのです。
その作品の多様性は,例えて言うなら一人の作家の中のダイバーシティ(直訳:多様性)です。
しかし作家の中のダイバーシティ=それは決して新しいものではありません。ダビンチの時代から今に至るまで、一部の作家は「自身の中に様々な視点を抱えてきた」のですから。
古山が生み出す表現にはファンやコレクターも多く、 また、企業や団体・病院施設とのコラボレーションにも多数関わっています。「個人のみならず社会との関わりのなかでのみ、画家は生きていられる」ということを、紆余曲折の画業半生のなかで学んだのです。
今も古山拓は「描くべき美は、歴史、現実、未来のなかに無限に存在し、表現方法は無限にある」を旗印に立て、広告、出版、絵本、映像といったフィールドを越え、世界に通用する創造物を生み出すべく精進しています。これからも、彼の視点を見守っていただければ幸いです。
アトリエアルティオ
(本文中のダイバーシティ(多様性)という言葉は、障がい者アートのジャンルで一般的に使われる「ダイバーシティアート」とは異なります。「視点と制作方法の多様性」という意味で使っています。ご了承ください)