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TVCMコンテ作品集・1
過去手がけたTVCMコンテです。アニメーターからスタートした画歴を活かし、効果的な画面構成、テンポ・リズムを考えて仕事をしています。
発注元は映像プロダクション様、広告代理店様からのご依頼が主。クライアントは一般企業、公共団体、行政と様々です。
TVCMコンテイメージ1——–
TVCMコンテ-2——–
TVCMコンテ-3——–
TVCMコンテ-4——–
TVCMコンテ-5——–
M・I・A
ときいて、「作戦行動中行方不明者」とぽんと出てくる人は、よっぽどの映画好きか、軍のことを知っている人でしょう。そんなタイトルの映画が昔ありました。missing in actionの略です。作戦中に行方不明になった兵士をそう言うらしいです。
東北学院大学(以下TG)を卒業して、しばらく私はM・I・A状態でした。バブル最盛期でしたが、仕事は不況どん底のアニメ業界。原画マンというほぼ日雇い状態の就労環境から、いくつかの会社を点々。住まいも変わり、当然行方不明者になっていました。よく今も「当時はM・I・Aでしたから」とつい言ってしまいますが、たいがいポカンとされます。(当たり前だ)
フリーランスイラストレーターとして、TGの学校案内の仕事なども何回かやっているのですが、そこは末端フリーランスの悲哀、名前が母校に伝わるはずもありません。母校と再度結びついたのは,広告代理店の営業K氏が私がTG出身者ということを知っていたからです。文学部を出て絵描きになっているという希少価値?が縁を呼び、TG・OB会報誌の仕事がその時はじまりました。震災前のことです。
このたびTG教養学部が設立30周年を迎え、一昨日の土曜日に紅陽グランドホテルで記念行事がありました。有り難くもお招きいただき、参列してきましたが、私が卒業したのは文学部史学科。それも35年以上前。盛大な式典でしたが知る人は学校関係者しかおらず、なんだか不思議な感じでした。
帰り際にわたされた記念品の中に、私が手がけたイラストを用いたクリアファイルが入っていました。
教養部の方が、気を効かせプロフィールまで作り同封してくれました。M・I・Aからなんとか生還した証として大切に使わせていただきます。このファイルが何かの縁に繋がることを信じています。ありがとうございました。
「外国人向けに日本語をわかりやすく伝えたい。理解を促すイラストは柔らかく、シーンをしっかり捉えた絵にしてほしい。」
そんなオーダーでえがいた今日アップしたイラストは、某大学の教育コンテンツ用のイラストです。
今年も同じコンテンツの仕事が動いています。今回もシーンを効果的に見せるのが第一目的。アート作品とは違い、イラスト本来の姿ですね。
個展では自分の世界を描き出しますが、解説イラストはあくまで主役の文を助ける脇役。描き方も発想もアングル構成も全然異なります。色合い、背景のトーンも最適なものを考えて気を配ります。たぶん見る方はそこまで読み取らないと思いますが。。。
「最適な構図・最善のアングル」を考えて描く。描きはじめはああでもないこうでもないと模索しますが、決まったときは快感です。その気持ちよさがあるからイラストレーターをやっているのかもしれません。
宮沢賢治が当時聴いたであろう音源を集めたCD「心象スケッチ『春と修羅』〜宮沢賢治が聴いたクラシック〜」の制作にイラストレーションとデザインで関わりました。今月下旬に完成です。
制作は岩手出身仙台在住の音楽プロデューサー佐々木孝夫さんです。昨年関わった宮沢賢治CD「ジャズ夏の話です」に続いて、宮沢賢治の聴いた(であろう)当時音源シリーズ第二弾です。今回はクラシックを中心に小品15曲が収録されています。
15日付の岩手日報で取り上げられました。私のことも触れてくださっています。(感謝!です)
CD取扱いは、以下です。
花巻/宮沢賢治イーハトーブ館・林風舎
盛岡/もりおか啄木・賢治青春館
仙台ではジャズミーブルースノラ(孝夫さんの経営するライブハウス)・アトリエアルティオ(当ギャラリー)
CDに関するお問い合わせはジャズミーブルース・ノラ 022-398-6088まで、お電話でどうぞ。
CD発売を記念して、岩手盛岡/もりおか啄木・賢治青春館1階喫茶コーナーでイベントがあります。
蓄音機でSPレコードを聴く「賢治が出会った音楽」です。要予約で先着20名様。参加費500円(コーヒー付き)参加予約は019-604-8900まで。
クライアント/東北労働金庫
媒体名/情報誌「ゆとりーぶ」vol31
担当/表紙イラスト「仙台光のページェント」
使用画材/透明水彩
アトリエ・アルティオは、作家としてのアートギャラリーの一面と、イラストや水彩、絵のレッスンの場の面を持っています。(狭いのではずかしいですが、、、)
アルティオに通われている方は現在12人。マンツーマンと少人数グループでのレッスンで、それぞれにそれぞれのやり方で描くことを楽しんでいます。その教室展が明日7日火曜日からはじまります。狭いながらも会場セッティングがようやく終わりました。
水彩画が多いのですが、イラストを学びにきているカリグラフィの先生から、個展に何度も通ってくれてその熱意に根負けした小学生まで、それぞれに学びたいポイントは違います。
なので、アルティオでのレッスンは、その場で手取り足取り教えるというよりも、それぞれの要望にあわせて「絵のコーチングをしている」と言った方が的確かもしれません。なかには、鉛筆デッサンと様々な発想法を教えている受講生もいます。
レッスン時間は基本マンツーマンで一時間半。2人の場合は1時間半を45分ハーフとなります。4人だと2時間で一人30分。受講生と私とでスケジューリングをあわせ、無理が無い日を予約日とします。
私の仕事の柱のひとつであるイラストレーションは、納期がある仕事が多いため、お互いの都合がすりあわない時は無理に月一回開催とせず、二ヶ月に一回、あるいは3ヶ月に一回になるときもあります。終わるたびに次の月を予約して行く(予約の都度時間帯も変わります=まるで歯医者さんみたい(笑))そんなすりあわせ予約スタイルです。
まずは描いてきてもらい、それに対するアドバイスを描き加えたり、別紙に「ココは、こんなカンジだとおもしろくなるよ」と描いてみせたりします。構図をあらたに別紙に私のドローイングでアドバイスするときもあります。まっさらな紙を持ってきてもらい、描いてもらうこともひとつの方法ですが、家で迷いながら描くことがとても大切なことに思えるので、そんなスタンスをとっています。
一人二点ずつ持ち寄っての小さな展覧会ですが、迷いながらも一生懸命に描いた作品がそろいました。ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。
『アルティオ教室展』
会場/アトリエ・アルティオ
会期/11/7(火)〜11/12(日)11:00〜18:00(最終日は17:00クローズ)
会場住所/仙台市青葉区立町19-20 1F
今日から霜月、11月です。
仙台のアトリエアルティオの前は西公園ですが、落ち葉の舞いおりる早さと同じ速度で秋が過ぎ去ろうとしています。
さて暦をめくろう、と、今年のカレンダーを部屋の中に見渡すと、絵描きとして仕事で手がけたカレンダーが3種類ありました。
ひとつは仙台の百貨店、藤崎さんのカレンダー。
ふたつめは、東北電力さんのカレンダー。
そしてみっつ目は、日本郵便さんの東日本版カレンダーです。(これは11月の絵柄担当)
(ほかにアルティオオリジナルで作っていますからそれを加えると四つになりますが、受注ではないので数に入れません。)
イラストレーターとしてカレンダーの仕事はおおかたコンペが多いので、毎年受注できたりできなかったり。去年はたぶん過去最多でした。
本日の日記でアップしますのは、日本郵便さんの12人のイラストレーターや写真家が各月を担当した「2017ゆうちょMachiomoi Calendar〜マチオモイは人想い」
11月、私の絵が採用されています。
タイトルは「風のみちしるべ」
描いた場所は福島奥会津の柳津町。取材のときに同行したこども達を、会津柳津の田園風景に描きました。何かをひろったのか、娘の手の中を息子がのぞき込んでいます。
柳津・只見川ぞいは大好きな場所で、何度もスケッチしたり水彩画を描きに取材に行っています。
東北の原風景がしっかり残っている、貴重なエリアでもあります。
機会があればみなさんもぜひ旅されてみてください。
先日、あたらしい仕事の打ち合わせがありました。
その席上、コピーライター氏からクライアント氏に渡されたシートには、私が震災前に宮城県女川をスケッチ紀行でルポしたスクラップが添えられていました。
その女川へのスケッチ紀行の仕事は、個人的に追いかけていた七ヶ浜水彩紀行の一部が当時のディレクター氏の眼にとまって実現となった仕事でした。ちなみに女川取材時のチームはディレクター氏とわたし、そして先日打ち合わせに同席したコピーライター氏だったのです。
2009年に描いた個人的な絵が直後に仕事に繋がり、当時のスクラップが8年経って別の仕事に繋がっていく。
イラストレーターの仕事ゲットは縁でしかありませんが、その縁を作り出すポイントのひとつは、絵を描き続けて発表することなのでしょう。
絵は、七ヶ浜を自主取材していたスケッチですが、絵は誰が見ているか、本当にわからないものです。
Watercolourページに、七ヶ浜自主取材の絵を10枚ほどアップしました。どうぞご覧ください。岸壁に置かれた椅子の絵とそのタイトルにニヤッとしてもらえたらうれしいです。
https://www.artio.jp/category/gallery1
おかげさまで18日で藤崎個展が無事閉場いたしました。あらためてこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
終わるや否や、新聞連載小説イラストと絵本の下絵に追われています。
一週間、ギャラリーでは水彩画やフランス風景の話に終始していましたが、現場に復帰してイラストを描いていると、ワクワクします。水彩で風景を描くのも好きだけれど、物語にイラストレーションで脇を固めるという仕事も違ったチャンネルで好きなんだな、と思います。
鉛筆で構図をとったり、戦うサムライを描き出すのが、本当に楽しいのです。
零戦とグラマンの戦闘シーンを描いたり、旧海軍の銃座で戦う兵士を描いたりしていた小学生のときから、本質は何も変わっていないな、と、あらためて思います。
三つ子の魂百まで、とはいったものです。
#サムライ #水彩 #イラスト #幕末 #構図
「個展をしたいって?ふ~~ん、、、ヨーロッパの絵ね。岩手の生まれなら、東北を発表しな。東北を描き続けるってんなら個展をさせてやるよ」
東京の某画廊オーナーが20年ほど前、個展はじめたばかりの怖い物知らず+あおっちょろい私の心に、ぐさりと突き立てられた言葉です。
今、ふりかえると、この言葉が20年、カタチどうあれ「描くことで食う」という奇跡的なことを支えてくれていました。オーナーは今は鬼籍に入ってしまいました。
画廊オーナーの言葉が発端となってはじまった、時間を見つけての東北行脚。かれこれ20年ほど絵描き目線で東北を見てきたことになります。
民俗学者が調べる東北。テレビや新聞で取材される東北。文筆家が記す東北。それぞれがそれぞれの言葉を持って、東北を語っています。ならば、私の言葉はへたくそなりに線描と絵の具なのでしょう。自分なりにテーマを決め、本を調べたりしての絵の取材でした。
絵は無言の表現ではあるけれど、歴史を知るなど下ごしらえをして見遥かす。そうすることで風景は、何も知らずにただ見て描く風景とは違ったように見えると思うのです。
20年経った今、依頼され続ける仕事のひとつに「祭り」があります。
祭りは東北各地、その地に代々根ざしてきた人々の記憶のモニュメントでしょう。華やかさの影に,忍耐、哀しみや怒りといった民の感情が、ちらりちらりと見え隠れするように思えます。そんな影をすくい取ることは絵ではなかなか難しいけれど、制作の時の心持ちは変わって来るというものです。そんなとき、自分なりの東北行脚を続けてきてよかったな、と、思うのです。
チャグチャグ馬こは、盛岡の祭り。この絵は東北労働金庫の情報誌表紙に描き下ろした水彩画。
最後の絵は、JR東日本「駅長オススメの小さな旅」の最新パンフ表紙イラスト。福島県須賀川の「松明あかし」です。
東北を歩いて、読んで、水彩画やイラストを描く。歩くこと、調べることは、役者さんが演技するにあたってする「役作り」に似ているかもしれません。