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だれでも子供の頃、何かに影響を受けて今があります。それはある人は野球かもしれないし、サッカーかもしれない。ラグビーってこともあるし、踊ることや釣り、木登りかもしれません。自分に影響を与えたモノってなんだろう?と考えるきっかけがありました。今年四月開催する人形作家さんとの二人展企画のアイデア出しの時のことです。
過去に遡ってみます。私の場合は好きでやっていたことって、小学生の頃は、貝塚ひろしの戦記マンガや松本零士の戦場まんがシリーズをまねて描くことでした。
中学高校では映画にはまり、テレビとは違う映像アートに夢中になりました。
ヤマトや999の時代です。アニメもよく観ました。出崎統と杉野昭夫が作り出す「家なき子」「あしたのジョー2」そして原作換骨奪胎の名作「宝島」が好きでした。(過去形じゃなく今も好き)
大学では、谷口ジロー「事件屋稼業」や守村大の「イブのおくりもの」、大友克洋「気分はもう戦争」に新しい世界を見、「アキラ」は雑誌掲載のトビラをスクラップ。よくアングルをマネしてラクガキしていました。
その後、アニメーターとして社会人をスタートしましたが、それは自然な流れだったように思います。
当時のアニメーターの師匠は「いいアニメーターになりたいならアニメを観るな。映画と能を見ろ」と私に言いました。当時、能は分からなかったけど、映画だけはよく観ました。
こうみてみると、絵画がほとんど出てきません。今の自分の基層となり血肉を作ってくれたのは、紛れもなく映画とマンガ=カートゥーンでした。
昨日、人形作家の藤村みゆきさんと四月開催の二人展「ブンガク・カートゥーン展」の打ち合わせがありました。
文豪や文学を題材にした二人展ですが、タイトルにはあえてカートゥーン=マンガという言葉をもってきました。
自分にエネルギーを与えてくれた世界を大切にし、敬意を評し、楽しんでみたいと思っています。
何が生まれるか、自分でもわかりません。二人で話していると、どんどんやりたいことが出てきます。
深いところで基礎となっている感覚を大事に、それこそポップコーンのように弾き出せたら楽しいだろうなと思っています。
(アップしたマンガは二人展とは全く関係ありませんが、実話です)
アルティオによくいらしてくださるお客様、Y.Iさん。
Y.Iさんが、とあるテキストセミナーに出席、提出作例にわたしどもの「ちび絵」を取り上げ、紹介文を作ってくださいました。(「ちび絵」とは6.5センチ×6.5センチという小さなスクエア画寸の水彩画やアクリル画をあらわした、アルティオオリジナルネーミング絵画です。「海外の旅風景」「日本の風景」「花」「動物」など、さまざまなモチーフがあります。)
Y.Iさんが紡いだ文章には、描き手では書き得ない、やさしいまなざしがあふれていました。嬉しくもその文章を先日「テキストセミナーの感想の一部分」として、SNSで紹介してくれました。転載許可をいただきましたので紹介させてください。だってとても嬉しかったのです。
↓
『ちび絵。それは画家の古山拓さんによって描かれる、あたたかな想い。ひとつひとつにストーリーがあり、その背景を知らなくても不思議と持つべき人の手に届いてしまう。両手におさまるサイズは「自分の絵」という気持ちをかきたて、愛着が増す。多彩なタッチ、様々なテーマに、ほしい絵が増えていく。』
感謝です…小さな世界から広がる、よりたくさんの物語を、丁寧に描き続けたいと思います。ありがとうございます!
今日アルティオは企画展「水彩で描くヨーロッパ展」開催中ということもあり、オープンしていました。
壁面バックヤードアトリエで描いていたちび絵は、お客様からオーダーいただいた「原爆ドーム」でした。私が昨年広島へ旅したことを知ったお客様が、「とある想い」を抱いてのオーダーでした。
小さなサイズに描く原爆ドームはとても大きく重かったです。(画像はドローイングの一部です)
「絵って注文できるものなの?」「画家さんに描いて!ってお願いするなんてできないと思ってた」….
いらっしゃるお客様からよく言われることです。
アルティオでは注文タリフをお見せしつつ、過去作例も見てもらい、おかげさまで水彩画の注文制作をいただいています。
絵描きさんに描いてほしいものがあるけど、はたしていくら位するのか?お願いの仕方もわからない。そんな疑問をなんとかしたい、、、^_^と、当サイト内にオーダーページを作りました。
古山拓は、いままで卒業した母校の絵や、思い出の旅風景、ペットの絵、お孫さんの絵など、多数水彩画のご注文をいただいています。今日も「生まれたばかりの赤ちゃんを描いてほしい」と写真をお借りしたばかりです。
オーダーフォームから相談していただき、メールで何度かやり取りして正式に依頼が決まってから制作にかかりますのでご安心ください。
お客様のオーダーで過去描いた作品集もオーダーページ巻末に掲載していますので、どうぞご覧ください。そして、みなさんの思い出に、プレゼントに、一枚の絵を遠慮なくお問い合わせください。
アトリエアルティオ
■ 2019.1.31 NEWS ■
アルティオ店舗ではオリジナル透明水彩画のオーダーを随時承っています♩ このたびホームページを通しても気軽にオーダーいただけるよう、オーダーページを新しく作りました♩こちらです→オーダーページ
日頃の感謝を込めまして、2019年1月31日〜2月28日までに「オーダーページよりご依頼いただいたお客様」には「5%OFF」とさせていただきます♩
あなただけの世界に一枚の絵を♩ お部屋が変わります♩
オーダーページはこちらです。
インドに2012年、旅しています。岡山の友人僧侶からお招きいただいてのインドに立つ東日本大震災慰霊塔建立式典参列を兼ねた巡礼旅でした。(別ブログで記事にしています。よかったらご覧ください→アルティオ日記1_アルティオ日記2)
その時ナグプールの路地で,床屋さんをみかけ、ラフスケッチしていました。戻って水彩画に仕上げようとしましたが、普通に透明水彩で描いたのでは感じたインドの空気感が出ず、水彩紙にマチエールを作ることでなんとか「自分のインド」が表現できました。
友だちに自宅近所で美容室fashion studio SAMを経営する美容師・高橋修さん:通称SAMがいます。前回のブログで「おはなしの部屋△」にゲストで来てくれた男です。
彼とは二十年を越える付き合いです。絵本を出版するときに有形無形で後押ししてくれたり、子供の釣りの師匠だったり、アルティオオープンの5年前、店舗オープンを手伝ってくれたり、とてもいい刺激をくれる彼ですが、昨日店が創立28周年を迎えました。
私たちは「お祝いに何か送りたいね」と、前述の「インドの床屋」の絵を送りました。
嬉しくも彼は昨日フェイスブックにその歓びを綴ってくれていました。ありがとうございます!!
写真に写った「インドの床屋」の絵も「ここに来たかったんだよ」と言っているようで、、、私たちもとても嬉しいです。
SAMはこれからもいい刺激と素敵なヘアーを、私たちはじめお客さんに届けてくれます。
美容室fashion studio SAMは、伝説の店です。素敵なエネルギーがもらえます。ぜひ行ってみてください。
http://sam-samurai.com/
絵が手元を離れ、お客様の御宅へ。
いつもどんなところに掛けられているのだろう?と、気になります。
生み出した絵はどんな絵であっても我が子と変わりないので、親心と一緒です。
昨日午前中、先般の藤崎個展で「椿の花」の水彩画を嫁がせてもらった方とお会いすることができました。「室内に気持ちよく掛けました。とてもいいかんじです」との言葉に嬉しくなりました。
そして夕刻、別の制作オーダーをいただいているお客様のご自宅へ。室内はとても品がある家具調度と心地よさ。制作はこれからですがおかげで描く絵と額のイメージがしっかり出来上がりました。
アップした写真の一枚(バラの絵)は、ニューヨークのアパートの壁面。こちらはニューヨーク在住の方が一時帰国の際アトリエアルティオで求めてくれた絵です。帰国後にFBを通じて送ってくれました。未だ旅したことの無いニューヨークに一足先に絵が。
下の一枚(墨彩書画)はフランスの室内。アトリエアルティオに立ち寄ったフランス人の旅行者Mさんが、日本旅のお土産にと。先日,彼の地フランスから届いたFBメッセージに添付されていた現地での室内写真です。句は正岡子規の「夕日に馬洗ひけり秋の海」。絵を描くように言葉を書きました。
「描いた絵を売るのは寂しくないのですか?」とよく言われます。
答えは嫁ぎ先の壁面にあるのです。絵がよりいっそう笑顔に見えるのが不思議です。
一番寂しいのは、絵が箱の中にしまわれていること。生み出した絵は、暮らしをともにする家族の一人になることが一番の幸せだと思うのです。