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『海の見える丘・絵本版』限定オンライン販売
先日、所用があって、仙台から久々に横浜に行ってきました。
用事あれこれ済ます中、空き時間を使って横浜を散歩してきました。
高台にある外人墓地を訪問したおりに、すぐ隣の「港の見える丘公園」を訪ねました。
なぜ、「港の見える丘公園」だったのかと言いますと、古山拓が絵を手がけた絵本『海の見える丘・絵本版』へのリスペクトを込めて、です。
絵本の持ち合わせがなかったので、古山が絵本掲げている写真は、合成(笑)です。
絵本『海の見える丘・絵本版』は、昨年、版元の出版社が閉じてしまい、今は入手困難となっていますが、
当サイトのオンラインBASEショップで、在庫限りの5冊限定でお分けできます。
文章は、絵本『おごだでませんように』で有名な児童文学作家くすのきしげのりさん・作です。
横浜の海の見える丘を描いた本ではありませんが、
「幸せとはいったい何か?」への、ひとつの答えをメッセージとして込めた絵本です。
絵本クライマックスでは、古山が描いた渾身の海景が待っています。
読んでみたいな、という方は、ぜひオンラインショップへどうぞ。
2020年7月の豪雨災害で、人吉市内の料理店から流され約60キロ離れた八代湾で発見されて話題になった「ド根性きじ馬」。そのエピソードを通じ、氾濫した球磨川を愛し、共に生きていく決断をしていく人々の姿を描いた絵本「川があふれた!まちが沈んだ日」の原画展が下記の日程で開催されます。
災害を広く伝え、子どもたちに引き継いでいくための原画展です。
以下、プレスリリースより転載です。
12月17日(金)15:00~のオープニングイベントには、絵本の著者の古山拓氏と料理店オーナーの本田節さんをお呼びし、被災から間もなく1年半となるのを前に、これまでの思いなどを語っていただきます。
期 間:12月17日(金)~2022年1月14日(金)
場 所:人吉復興ビジターセンター COCO Kara(ここから)
人吉市九日町82-1肥後銀行人吉支店1階
展示物:原画12枚、紹介パネル等
主 催:清藤書店
※絵本、郷土玩具「きじ馬」の販売のほか、本田さんが新たに制作した「きじ馬刺しゅう入りハンドタオル」(今治タオル製)の販売も始めます。
岩沼市民図書館に搬入展示で行ってきました。絵本「海の見える丘」(くすのきしげのり・作・古山拓・絵)オリジナルプリント・コンセプトラフスケッチと画文集「子規と歩いた宮城」(古山拓・絵と文)水彩原画の展示です。
岩沼市は、仙台市中心部からクルマで30分ほど。仙台空港がある町です。天気予報は雨でしたが、荷物を運び下ろすときはしっかり雨は止んでくれました。何度も言います。晴れ男です。テンション下がってる時はダメだけど。
図書館内に入ると、あちこちに告知が張り出され、頭がどんどん下がって体は小さくなっていきました。
展示総数は36点ほど。
館内二階のギャラリースペースを使っての展示ですが、どんぴしゃり、一つも余らず、絶妙間合いでハマってくれました。持っていった点数が「ピタッと会場にハマる」ほど嬉しいことはありません。というか、この時ばかりは「ドヤ!」となります。ドヤ顔で周り見渡しても周りには誰もいないけど。
展示は妻と二人で2時間で終了。7/23の講演会サイン会の現場打ち合わせも流れで押さえて、今日のところは無事終わりました。
明日から8/2まで、原画展は開催されます。前にも書きましたがコンセプトラフスケッチは、作家「ドヤ!」顔ラインナップです^_^(意味不明ですね。要は画家って生き物は、普段表に出ないラフや素描こそ見てもらいたいんだ、ってこと)入場無料です。ご近所の方、絵本好きな方、どうぞ足をお運びください。
ちなみに松尾芭蕉が歌に読み、正岡子規も立ち寄った「二木の松」は岩沼市民図書館から徒歩数分なんですよ。「子規と歩いた宮城」の原画を見た後、子規の気持ちで岩沼散策。オススメします。
緊急事態宣言が解除となりました。とはいえ、東京と取り巻く県では、まだ県をまたいでの自粛が求められています。
新型コロナやり過ごし企画「おうちでぬりえ」が、おかげさまでおうち時間ストレス解消に役に立っているようです。仕上げた絵を投稿したい!というリクエストも頂戴しています。なので、Facebook上に投稿ページを設けました。こちらです。
今回は、タクが絵を手がけた絵本「海の見える丘」のぬりえ版をアップします。よかったら画像をコピーしてお使いください。(プリントアウトしたものをコンビニでA3に拡大すると、ほぼ絵本とおなじ大きさになりますよ)
タクの勝手な申し出に、著者のくすのきしげのり先生も、版元の星の環会さんも快諾してくださいました。(おうち限定テイクフリー・商用不可です)ポイントは、絵本にとらわれず、みなさんの好きな色を塗ること、です。
ひとつの色を塗った後、その隣に何色を塗ろうか??…と考えると思います。その色を考えること、が脳を非日常に持っていきリフレッシュにつながります。
みなさんそれぞれの「海の見える丘」に仕上げてください。(新型コロナやり過ごし企画「おうちでぬりえ」第一弾はこちらです)
本物?の「海の見える丘・絵本版(くすのきしげのり・作/古山拓・絵/星の環会)」の色が見たくなったら版元星の環会さんか↓アマゾンでどうぞお求めください^_^
グレープシティ:英語教材絵本「Rain on the garden」から。
画材/色鉛筆+painter
子供の本へのイラストレーション仕事が好きです。
原稿を読むと行間からシーンやカットがビジュアルとしてぐいぐい立ち上がってきます。
それは児童文学作家さんやライターさんがていねいに生み出した文章に魂がこもっているからにほかなりません。
原稿を真っ先に読ませてもらえるさし絵のイラストレーションは、だから好きです。
もうひとつ好きなことに「子供を描く」仕事があります。
こどもの本には大概「子供」が登場します。
私の描く子供はモデルはいませんが、今は巣立っていった娘と息子の幼き日々が,描く子供達のちょっとしたポーズや仕草に無意識のうちに現れてしまうようです。
これは自宅で仕事をしていた役得だと思っています。(画材でいたずらされたりと、大変なこともありましたが,今となってはいい思い出です)
子供をモチーフにしたイラストを描く時、紙の上で、どんなふうに駆けまわってくれるのか、楽しみでなりません。
岡山倉敷のつづきの絵本屋さんで、「絵本版・海の見える丘」(くすのきしげのり・作/古山拓・絵/星の環会)の原画展がはじまりました。
つづきの絵本屋さんのフェイスブックページで紹介されていますので、どうぞ、ごらんください。
12日は、アルティオ店長と作家古山拓が倉敷入りします。この縁で倉敷と仙台を繋ぐことができるといいなと思っています。
しかし、ピーチアビエーションやスカイマークで仙台=関西がとても近く、リーズナブルに行けるようになりました。東京へ行くよりも関西の方が近く感じてしまいますね。
今回倉敷には12日の滞在ですが、10日から14日まで、2021年の神戸個展へ向けて取材をしてくる出張になります。
(1/10〜1/14はアトリエアルティオ臨時休業になります。)
昨日、紅茶教室ブリティッシュガーデン20周年記念と絵本「海の見える丘」出版を記念したパーティがありました。ブリティッシュガーデンを運営する井上典子先生からのお声掛けで実現したものです。
お客様は40人を越え、ブリティッシュパブHUBマーブルロード店を借り切っての開催でした。
私は絵本の「制作メイキング」をパワーポイントにまとめ、絵本ができるまでのコンセプトスケッチやキャラクター設定画といった、絵本には印刷されない制作の裏側を披露しました。
今朝、パーティに参加し,中締めをお引き受けくださったフランス文学の教授、小林文生先生から絵本の感想メールが届いていました。許可をいただいたのでそのまま転載します。
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さっそく新作『海の見える丘』を読みました。お話も、絵もじつに素晴らしいですね。感動しました。
「丘の上から見えたもの。」のページと、それ以降を見て、プルーストの『失われた時を求めて』の結末を連想せずにはいられません。「私がこれから書く(文学)作品、そのすべての素材は私の人生にほかならないということに気づいた。」とプルーストの語り手は述べます。そして、『失われた時を求めて』という作品そのものが、語り手「私」がこれから書こうとしている作品に限りなく近接していることを暗示して、未来を読者に託します。
同様に、『海の見える丘』の画家は、意図したか否かにかかわらず、自分の人生をひとつの作品に仕上げて、その表現によって、残る人びとに未来に続く希望をもたらしたのではないでししょうか。しかも、人びとは丘の上から見たそのとき初めて、この画家が日常において当たり前のように自分たちと接してきたその人生の一こま一こまが、じつは残された大きな作品のもとになっていると気づく。
表現者とは、そのように、「種子」として未来(植物)を育てる存在であると感じます。
それと関連して伝えたいことは、次のようなことです。
古山さんを初めとして、今日この場に集まった方々は、皆さんがなんらかの表現者であり、そのそれぞれの表現活動が、未来をひらいていくことでしょう。昨日、文化功労者に選ばれた大林宣彦監督は、「歴史の過去は変えられないが、未来を変えることはできる」と言っていました。「未来を変える」とは、いかにも『時をかける少女』の監督らしい独特の表現ですが、その意図するところは、現在を十全に生きて表現することによって、予測されうる悪い未来とは異なる、良い未来を私たちはひらいていくことができる、ということだと思います。ところで、未来をひらくと言うとき、「ひらく」の漢字はどう書くでしょうか。そう、「拓」です。古山拓の「拓」です。古山さんを囲むこの表現者コミュニティが、未来に向けてますます発展していきますように。
小林文生
(マイクを持つ方が小林先生)
一冊の絵本がたくさんの種をまいて行きます。
私はこの絵本に関われて、本当に幸せだと感じています。
昨日出席してくれた、アトリエアルティオに来てくれるお客様や、ともだち、紅茶教室の生徒の皆様、小林先生、ブリティッシュパブHUBマーブルロード店の店長さん、クルーの皆さん、サブマネージャーの娘である香澄、井上典子先生、本当にありがとうございました!
絵本版「海の見える丘」くすのきしげのり・作/古山拓・絵/星の環会
「幸せ」とはなんだろう_誰が決めるものだろう?そんな問いにこたえる絵本のイラストを手がけました。
舞台は、いつか、どこかの世界。
「キャプテン」と呼ばれる一人の画家ととりまく人々が、「幸せ」の定義を問いかける絵本です。
「幸せ」は自分が決める!
そんな力強い言葉がターコイズグリーンの帯に記された。絵本「海の見える丘」初版が、手元に届きました。版元は「星の環会」です。
この絵本は著者、くすのきしげのり先生との三冊目のタッグとなります。
「古山さん、この絵本、描けん?」
原稿を見せられ、そうお声掛けいただいたのは、昨年のことでした。
このストーリー、シークエンスをはたしてイラストで表現できるのだろうか??、、、正直そう思ったのですが、口をついで出た言葉は「描いてみたいです」でした。
過去2冊のくすのき先生との共作は「あなたの一日が世界を変える」「交響曲『第九』歓びよ未来へ!」(ともにPHP研究所・刊)です。
ともにわたしの主戦力の透明水彩イラストで表現してきました。
が、今回は担当編集者・和田さんのすすめで、もうひとつの私の表現手法を画材に選びました。
「鉛筆ドローイング+デジタル着彩」です。
内容のもつ「自分が決めたことに責任を持つ幸せ」を、描線の力強さとデジタル着彩に込めたかったのです。
鉛筆と紙がこすれることで生み出される描線ほど、画家やイラストレーターの素顔をあらわにするものはありません。
ストーリーを絵に置き換えるのが難しい仕事だからこそ、自分のすっぴん表現を出したい、そう思いました。
明日から順次、書店にならぶ予定です。
生きるとは?生きる役割とは??
ぜひ、お手に取っていただければうれしいです。
トップ写真は、絵の嫁入り先の風景です。
札幌のMさんが、先日仙台を訪れた際に「ちび絵」をお求めくださり、「小さな小さなちび絵展です。早速架けました」というメッセージとともに、嬉しい写真を送ってくれました。(「ちび絵」とは、「手のひらサイズの額に入った小さな水彩画」のアトリエアルティオオリジナルネーミングです。)
嫁いだ水彩ちび絵は「ポルトガルの扉」です。
ポルトガルの扉は、本当に表情が豊かです。いままで何枚も制作していますが、ことごとく嫁いで行っています。扉にみなさんそれぞれのストーリーを見いだしてくれるから、なのかもしれません。
そしてMさんは、「イタリア製の素敵な額をみつけたので、ちび絵にしました」とアルティオのショップリーフの表紙もあつらえてくださいました。
二つ並んだ嫁ぎ先の風景は何より嬉しいものです。
Mさん、ありがとうございました!
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すすめていた、くすのきしげのり先生との絵本のイラスト全ページが手を離れました。アイデアスケッチ、ラフ、そしてフィニッシュへたたみかけた半年でした。
今回のイラストは、今までの表現とはひと味違うものになっています。
誰も見たことが無いけれど実在していたかもしれないような、そんな世界の住人達が物語をすすめます。
世界に生み落とされた絵本は、出版後にどんどん世界が広がって行く不思議ワールドです。今からどんな広がり方をしてくれるのか、楽しみです。
絵本は秋に刊行予定です。いましばらくお待ちください。出版社の星の環会さんから詳しい情報が入りましたらまたお知らせします。