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■ 2019.1.31 NEWS ■
アルティオ店舗ではオリジナル透明水彩画のオーダーを随時承っています♩ このたびホームページを通しても気軽にオーダーいただけるよう、オーダーページを新しく作りました♩こちらです→オーダーページ
日頃の感謝を込めまして、2019年1月31日〜2月28日までに「オーダーページよりご依頼いただいたお客様」には「5%OFF」とさせていただきます♩
あなただけの世界に一枚の絵を♩ お部屋が変わります♩
オーダーページはこちらです。
アトリエアルティオ「おはなしの部屋△」第四夜のご案内です。
題して「宮沢賢治の音楽会」
日時・10月16日(火曜)19時〜
会場・アトリエアルティオ
今回のゲストは音楽プロデューサーの佐々木孝夫さんです。
佐々木さんは宮沢賢治が音楽に造詣深かったことを知り、作品から丹念に曲を調べ、当時のSPレコードを収集。それらをまとめた三枚のCDをリリースしました。
このたび、「おはなしの部屋△」で、SPレコードを蓄音機で聴かせてくださいます。
1900年代初頭、賢治が聞いていた「ミュージックシーン」を体験しにいらっしゃいませんか?
定員は先着11名となります。(お茶代として当日500円頂戴します)
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おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちでのご予約は受け付けています。
何がイラストレーターにインスピレーションを与えるか、わからない。私の場合、少なくとも外部刺激が大きいです。人との出会いだったり旅だったり。内面からふつふつと、というケースはあまりありません。思索してイラストレーションにひねり出すタイプではなく、歩き回って結果描くイラストレーターなんだと思います。
7年前、3人のアーティストが仙台荒町の造り酒屋「森民酒造本家」の仕込み蔵を借り切り、アートイベントを開催しました。テーマは広瀬川。イベントのプロデューサーは佐藤敏悦氏でした。美味しんぼにも登場している東北民俗の会会長です。知る人ぞ知る猛烈なる博覧強記の方。
当時,震災直後、佐藤氏が私たちアーティストに出したお題が「広瀬川・未来は原点」と振るったテーマでした。震災の後ということもあり、私は「未来を担うのは子供たち。人間の原点は子供時代」と「広瀬川に遊ぶ子供の情景」シリーズを連作しました。
アップした絵は連作十数枚のなかの二枚です。
今日は、アトリエアルティオにて、私がお世話になった方をお招きしてのトークカフェ『おはなしの部屋△』第二夜がひらかれました。ゲストはその佐藤敏悦氏。仙台駄菓子を中心に広瀬川、宮城の食文化までノンストップ90分。12名の来場者の方々は皆楽しんで帰っていただけました。
イラストレーターの私が、インスピレーションをもらった方々をお招きしての『おはなしの部屋△』。お客さんとゲストが繋がり、その輪が広がっていってくれると嬉しいのです。
第三夜も9月にすでに決まりました。ゲストは、私が十数年お世話になっているフランス文学の大学教授です。ウェブ告知をまたずに、地味な口コミで既に予約満席、、、。いまから楽しみです。
広告業界で職種が異なるクリエイターがパーティで集まることって、そうそうありませんが、昨晩はそんな希有な夜でした。
絵はバー・バッカスに嫁いでいった、「パパヘミングウェイ」と「グレンフィディックの薫り」です。
ケッテンクラートって知っていますか?ドイツの乗り物です。Kettenkradとかきます。(写真を見たい方はこちらへ)
第二次世界大戦のときに活躍した、操縦部分がバイク、うしろがキャタピラというバイクと装甲車のあいの子みたいなドイツ陸軍の車両です。
ちっこくて風体が可愛くて好きな軍用車輛でした。
戦争映画の名作「プライベートライアン」でも、後半クライマックスでアメリカ兵が「戦車をおびきよせてくる!」と操縦するシーンがあります。
今アルティオで開催中の「ちび絵まつり」に実は、ケッテンクラートを描いたちび絵を出品していました。描きたくて描いた一枚でしたが、「アルティオのお客さんは誰も知らないだろうから、これは自分の部屋で飾ることになるかな、、、」と思いつつ、展示。
ところが、3日目にして嫁ぎました。それも麗しき女性!
何その方はケッテンクラートを知っていての迷わずのセレクト!
好きなものを描くことって,大切ですね。見てくれる人は見てくれるんだきっと。
絵では後部座席に座るドイツ兵のライフルにお花をさしています。
とても嬉しい一日でした。
嬉しい一日のしめくくりは、まもなくはじまるNHK仙台ローカル「てれまさむね」。
タイトルは『海画展』
アルティオでは毎月月代わりで3テーマ、そしてkaffe tomteさん、バレアリックコーヒーロースターさん、一番町開国屋さん、カフェ&ギャラリーガレさんで随時展示をしていきます。
しばらくどたばたしています。
人と会う一週間という感じです。ローラーペイントアーティスト、ドキュメントの映像ディレクター女史、イラストレーター志望の若人、アルティオのビジネス面をサポートしてくれているメンター氏と、神様がまるで「今週は人様に会いなさい」と言っているかのよう。先週が静かだっただけに、眼が回っています。
今週のはじまりはローラーペイントのアーティスト、さとうたけしさんのアトリエへ訪問、藤崎デパート内のケヤキカフェで12月3日開催される彼とのコラボレーションイベントの仕込みをしました。
ローラーアートは、ペインとローラー一本で作品を仕上げるというものです。一気の即興で仕上げますので、モチーフの陰影を確実に掴むデッサン力が必要になります。彼の力量はすばらしく、小泉元首相をはじめ、原辰徳氏といった有名人からオーダーをうけながら、世界的なイベントで活躍、舞台はワールドワイドです。
コラボレーションの仕込みが終わったあとは、彼の住む大河原に一泊、夜もアートコラボイベントの成功を祈って乾杯と相成りました。
もともとたけしさんとは8年くらい前に初めてであっています。
私の藤崎個展に彼が来てくれて、意気投合で固い握手。それ以降、彼も藤崎で個展を開催するようになり、私の個展開催中になぜか彼の打ち合わせがあるというタイミングで、毎年握手を交わしていました。お互に気になる存在だったわけです。
12月3日、ご都合つく方は、ケヤキカフェで行われるイベントにぜひどうぞ。
たけしさんのアートライブ、私の水彩ライブ、そしてふたりの共作と三つの制作ライブを披露いたします。また別会場では、2人の作家のワンディ2人展も開催、藤崎の美術ギャラリーさんが担当しまして、展示即売いたします。
ぜひぜひ足をお運びください。
イベント「さとうたけし&古山拓トーク&ライブペイントのソワレ」には予約が必要となります。
詳細とご予約申し込みはこちらです。
トップの写真は、お遊びでローラーで描いた初作品の一部。モンサンミシェルのトップ。スケッチブックも写真も何も見ていないので、雰囲気だけです(笑)
下の写真は仕込みの裏ショットです。
先日東京で働く娘から、「見つけた!」と写メが送られてきました。このポスターは、宮城県観光課が作
3連ポスターを2年続けて担当、B全版とかなりの大きさ
描いたモチーフは松島、蔵王、唐桑、鳴子、一目千本桜、
宮城に来てね!という観光客誘致がコンセプトですので、
空港や宮城物産展などで目にすることができます。
以前、関西国際空港でみかけたときは、まるで分身が出稼
以下がデザインされる前のイラストです。タイトル部分を考慮して間合いをとっています。
「個展をしたいって?ふ~~ん、、、ヨーロッパの絵ね。岩手の生まれなら、東北を発表しな。東北を描き続けるってんなら個展をさせてやるよ」
東京の某画廊オーナーが20年ほど前、個展はじめたばかりの怖い物知らず+あおっちょろい私の心に、ぐさりと突き立てられた言葉です。
今、ふりかえると、この言葉が20年、カタチどうあれ「描くことで食う」という奇跡的なことを支えてくれていました。オーナーは今は鬼籍に入ってしまいました。
画廊オーナーの言葉が発端となってはじまった、時間を見つけての東北行脚。かれこれ20年ほど絵描き目線で東北を見てきたことになります。
民俗学者が調べる東北。テレビや新聞で取材される東北。文筆家が記す東北。それぞれがそれぞれの言葉を持って、東北を語っています。ならば、私の言葉はへたくそなりに線描と絵の具なのでしょう。自分なりにテーマを決め、本を調べたりしての絵の取材でした。
絵は無言の表現ではあるけれど、歴史を知るなど下ごしらえをして見遥かす。そうすることで風景は、何も知らずにただ見て描く風景とは違ったように見えると思うのです。
20年経った今、依頼され続ける仕事のひとつに「祭り」があります。
祭りは東北各地、その地に代々根ざしてきた人々の記憶のモニュメントでしょう。華やかさの影に,忍耐、哀しみや怒りといった民の感情が、ちらりちらりと見え隠れするように思えます。そんな影をすくい取ることは絵ではなかなか難しいけれど、制作の時の心持ちは変わって来るというものです。そんなとき、自分なりの東北行脚を続けてきてよかったな、と、思うのです。
チャグチャグ馬こは、盛岡の祭り。この絵は東北労働金庫の情報誌表紙に描き下ろした水彩画。
最後の絵は、JR東日本「駅長オススメの小さな旅」の最新パンフ表紙イラスト。福島県須賀川の「松明あかし」です。
東北を歩いて、読んで、水彩画やイラストを描く。歩くこと、調べることは、役者さんが演技するにあたってする「役作り」に似ているかもしれません。