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アップしたシリーズは2010年のスノーピークさんのカタログ用に描き下ろしたもの。ペンとパステルで描いています。
当然当時はデジタルにすでに移行していましたので、ペインターやフォトショップでパステル風も可能だったのですが、発注時に、あえての「手描き」を求められました。
キャンプ場のスノーピークフェアに足を運んで実際の色味を確認したり、パンパステルという当時新しかった画材を導入したりと、懐かしい思い出です。
30年近くイラスト稼業をやってきていると、ほんと色々な仕事の発注があります。先日過去仕事の原画を整理していましたら、出てくる出てくる。
アップしたシリーズは2010年のスノーピークさんのカタログ用に描き下ろしたもの。ペンとパステルで描いています。
当然当時はデジタルにすでに移行していましたので、ペインターやフォトショップでパステル風も可能だったのですが、発注時に、あえての「手描き」を求められました。
キャンプ場のスノーピークフェアに足を運んで実際の色味を確認したり、パンパステルという当時新しかった画材を導入したりと、懐かしい思い出です。
10月22日土曜、山形の高畠熱中小学校で、美術の授業をしてきました。
熱中小学校とは社会人の学校です。さまざまなジャンルの第一人者が先生となり、普通では聞けないいろんなお話で授業をします。
高畠はワインの里としても有名です。高畠ワイナリーが良質なワインを作り、世に送り出しています。そんな高畑で、生徒さんたちが自らの手で耕地から種まき、葡萄を育てて収穫。その葡萄を高畠ワイナリーの施設でとっておきのワインを醸造しました。
そのワインエチケットのイラストをぼくが手掛けたのですが、エチケットのトータルアートディレクション手がけた田中裕子さんにゲストで来てもらい、イラストとデザインの違いや、どんな思いをエチケットに込めたのか、40分ほど対談しました。
田中さんが締めくくりにこうおっしゃいました。
「何年もかけて葡萄を育て、ワインになり、そのワインを飲むときの皆さんの笑顔をエチケットに込めたかったのです」
熱中小学校の皆さんの努力を一枚にまとめたワインエチケット。
そんなお話を聞いて傾けるワインの味って。。。。
デザインは、味さえも変えてしまうチカラを持っているのだな、と思いました。
この絵は、見て描いた水彩画ではありません。状況を聞いて、資料に当たり、構図を頭の中で考えて描いた絵です。
石巻市旧大川小学校・大川震災伝承館でその絵たちは見ることができます。
2011年3月11日、尊い命がたくさん失われた東日本大震災。石巻市大川地区の旧大川小学校は震災遺構として残され、震災の記憶を今に伝えています。
その敷地の隣に建てられた「大川震災伝承館」館内展示用のイラストを手がけました。
一瞬で消えてしまった地域の記憶。そこには伝統行事、季節ごとのかけがえのない暮らしがありました。地元住民の皆さんから直接お聞きして描き上げた数十点がモニターでみることができます。
絵で何ができるか?多分答えは描き手の数だけあります。
聞いて、想像して、構図を考えて、描く。それが仙台で震災を体験した「イラストレーター」のぼくにできることでした。
下絵とともに一部紹介いたします。
例えばこの構図の写真はありません。ぼくがラフスケッチを起こして「こんな感じでしたか?」と住民の方に見ていただいて確認したのちに描いた絵です。
「法印神楽」です。ヤグラの組み方も聞き取りからラフスケッチを起こしました。踊りや衣装は残っている資料映像を参考にしています。
北上大橋で釣りをする子供達。この橋は津波で流されることなく残り、今も使われています。
(画材:セザンヌ水彩紙にセヌリエ透明水彩絵の具)
石巻市旧大川小学校・震災伝承館:地域の記憶イラスト
2011年3月11日、尊い命がたくさん失われた東日本大震災。石巻市の大川地区の旧大川小学校は震災遺構として残され、震災の記憶を今に伝えています。
その敷地の隣に建てられた「大川震災伝承館」の館内展示用のイラストを手がけました。
一瞬で消えてしまった地域の記憶。そこには伝統行事、季節ごとのかけがえのない暮らしがありました。地元住民の皆さんから直接お聞きして描き上げた数十点が展示され、また、モニターで知ることができます。
絵で何ができるか?答えは描き手の数だけあるでしょう。聞いて、想像して、構図を考えて、描く。それが仙台で震災を体験したぼくにできることでした。
(画材:セザンヌ水彩紙にセヌリエ透明水彩絵の具)
「春祈祷」
「大般若巡行」
「北上川の釣り」
「法印神楽」
岩沼市民図書館に搬入展示で行ってきました。絵本「海の見える丘」(くすのきしげのり・作・古山拓・絵)オリジナルプリント・コンセプトラフスケッチと画文集「子規と歩いた宮城」(古山拓・絵と文)水彩原画の展示です。
岩沼市は、仙台市中心部からクルマで30分ほど。仙台空港がある町です。天気予報は雨でしたが、荷物を運び下ろすときはしっかり雨は止んでくれました。何度も言います。晴れ男です。テンション下がってる時はダメだけど。
図書館内に入ると、あちこちに告知が張り出され、頭がどんどん下がって体は小さくなっていきました。
展示総数は36点ほど。
館内二階のギャラリースペースを使っての展示ですが、どんぴしゃり、一つも余らず、絶妙間合いでハマってくれました。持っていった点数が「ピタッと会場にハマる」ほど嬉しいことはありません。というか、この時ばかりは「ドヤ!」となります。ドヤ顔で周り見渡しても周りには誰もいないけど。
展示は妻と二人で2時間で終了。7/23の講演会サイン会の現場打ち合わせも流れで押さえて、今日のところは無事終わりました。
明日から8/2まで、原画展は開催されます。前にも書きましたがコンセプトラフスケッチは、作家「ドヤ!」顔ラインナップです^_^(意味不明ですね。要は画家って生き物は、普段表に出ないラフや素描こそ見てもらいたいんだ、ってこと)入場無料です。ご近所の方、絵本好きな方、どうぞ足をお運びください。
ちなみに松尾芭蕉が歌に読み、正岡子規も立ち寄った「二木の松」は岩沼市民図書館から徒歩数分なんですよ。「子規と歩いた宮城」の原画を見た後、子規の気持ちで岩沼散策。オススメします。
新型コロナの自粛の嵐。おうち時間が長くなっていますね。画家であり、イラストレーターのタクがおうちの中ですることで、何か役に立てないか、と、考えて「ぬりえ」の線画を描きました。ぬりえの線画は2シリーズです。
1シリーズは「ぬりえで旅気分♩」。タクが今まで取材してきたヨーロッパの田舎や世界遺産モンサンミシェルをモチーフにしています。こちらは3枚。
2シリーズは「ワタシ色の青葉まつり」。今年は中止になってしまった青葉まつり。漫画タッチで描きました。お祭り気分でぬりえチャレンジ!こちらは2枚でしたが、5/14に新作「ちびすずめ」を追加しました。ちびっこたちの舞う雀踊りを楽しく自由に仕上げてください。
どうぞ、皆さんのパソコン・スマホに自由に画像保存・ドラッグコピーしてプリント、思い思いに楽しんでください。(著作権は放棄していません。ビジネスに勝手に流用するワルイオトナがいないことを信じています)
ぬりえのポイントは2つです。
1.使う画材は手頃な色鉛筆が吉。お子様の教材画材で十分。
2.色はあくまで自由に!…つい写真を参考にされるかもしれませんが、決してとらわれずに!!皆さんの「こんな色だったら楽しいな!」がベストです。また、自由な色使いが心をリフレッシュさせてくれます。
タクはさらにバージョンを増やすつもりのようです^_^
また新たにぬりえが出来上がり次第アップしていきます。お楽しみに!
1シリーズ「ぬりえで旅気分♩」
A 「旅の塗り絵1_モンサンミシェル」
B 「旅の塗り絵2_コッツウォルズ・バイブリー風景」
C 「旅の塗り絵3_南仏の路地_トゥレットシュルルー村」
2シリーズ「ワタシ色の青葉まつり」
「ちびすずめ」-Japanese fork dance [Sparrow Dance]-
「青葉まつり.1」-Aoba Festival-Sendai,Miyagi,JAPAN
「青葉まつり.2_山鉾」-Aoba Festival-Sendai,Miyagi,JAPAN
以下に楽しまれた方の作品と、古山が描いた水彩風景、そして、写真(大人向けサービスです。お子さんは写真なしで十分楽しむはず!)をアップしておきます。
青葉まつりは♪自由な色合いで100点満点!です。
↓以下、古山水彩を参考までに^_^”’
↓こちらも一応参考写真。実際にタクが取材先で撮ってきた写真です。
ここで紹介するイラストは、グレープシード発行の英会話教材絵本用に描き下ろしたイラストレーションです。
タイトルは「Last Night」。
原稿を読み、キャラクターを生み出して様々なシーン・アングルを構成して描く仕事は実に楽しいものです。
おかげさまでグレープシードの絵本のかなりの物語を絵にしました。このストーリーはひとりのちいさな女の子の「昨晩」のこと、です。
見えざる何かが導く日って、たしかにあります。
いつも企画展のたびにいらしてくださるお客様が、一人の女性を連れてきてくれました。女性と私は初対面です。
『ランチを食べていたら、仕事仲間の彼女と一緒になってね…。彼女に今から「古山さんのアトリエギャラリーへいくんだ」というと、鞄から古山さんの絵本を取り出してきてさ。こりゃあ、一緒に行かねば、というわけで連れてきたんですよ。ちなみに彼女は絵本セラピスト。宮城県の認定第一号』
その女性がにこにこと鞄から取り出した絵本は,くすのきしげのりさんとの共著「あなたの一日が世界を変える」(PHP研究所)でした。
きくと毎日気になる好きな絵本を持って外出するとのこと。その日に限って「あなたの一日が世界を変える」だったそうです。
その女性が早速SNSにその日のエピソードとしてアップしてくれたのですが、北海道在住の絵本セラピストが偶然にもその記事を目に。その方もこれまた偶然にも仙台にいらしていて、忙しい時間の合間を縫ってアルティオに立ち寄ってくれました。
私が「あなたの一日が世界を変える」の絵を描くきっかけとなったのは、奇遇が過ぎるほどの偶然の重なり合いでした。そして、今また「何か」が絵本から生まれようとしている感じを受けました。
絵本を描くのは、ただ絵を描くのではありません。描かれるのは架空の世界なのですが、私の頭の中では目の前に広がる世界と同じほど、「リアル」なのです。そこまで想像をフィックスさせないと登場人物が動き出してくれません。ある意味、地球の裏側で起こっている=見ることができないけれど確固とある世界=と同じ存在として、私の現実世界には絵本に描かれる世界が存在しているのかもしれません。
そして、何かが起こる必要なタイミングに、目の前の世界に働きかけ、必要な出会いを紡いでくれるようにも思えるのです。
そう考えなければ,今回の絵本セラピストのお二方との出会いは、宝くじに当たるかのごとき奇跡的タイミングのように思えます。
想像の世界であっても、リアルに感じられるならば、現実として目の前にあらわれる、のかもしれません。下の絵は、絵本「あなたの一日が世界を変える」の世界を作り上げるにあたって私が描いた街の俯瞰図です。絵本では見開きに使われています。
そういえば、今日はぶどう畑のイラストラフを描いていました。
これも「あなたの一日が世界を変える」のぶどう畑のページが、なにかのかたちで今に現れてきているのかもしれません。そう考えるだけでワクワクが湧き上る、まさに絵本マジックです。