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#太宰治

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国内なのに異国の感覚をもらえる場所ってあります。青森はそのひとつです。

本州の一番てっぺん、青森県の左側の北海道に向かって延びる半島が津軽半島ですが、以前、太宰治の小説「津軽」の舞台を描こうと旅したことがありました。津軽取材は3度目でしたが、半島の沿岸部をトレースしたのはその旅がはじめてでした。

ルートは弘前から陸奥湾に向かって北東に向かい海沿いに出ます。そのあとはひたすら海岸線に沿って北上しました。いくつもの小さな漁村があります。岩手出身宮城在住の私にとっては、「海」というとリアスの海が刷り込まれていますが、津軽の漁村は趣を異にしていました。

この絵は今別で描いた一枚です。

今別は過疎が大きな問題になっていると聞きました。しかし私にとってはスケッチのモチーフとしてはいたるところに画題がごろごろある魅力的な町でした。不思議と感じる空気感が、異国のそれ。言葉ではうまく言い表せないけど。「みつけた!」感が全開になるところです。

今週金曜日から、アトリエアルティオ斜め向かいにある、カフェ&ギャラリーガレで「みちのく海景」と題した展示がスタートします。ただいまアルティオならびに近所のカフェトムテさん、バレアリックコーヒーロースターさん一番町開国屋さんで開催中の『海画展』のワンクールです。
ガレでは、福島、宮城、岩手、青森、秋田、山形と東北六県の海辺を水彩で描いた風景画を展示します。
アルティオで開催中の「古山拓のフネ図鑑」展示とあわせて、ランチしがてらご覧いただければ幸いです。

 

 

情報誌メルカートより「旅絵」連載

絵とエッセイ担当

テーマ/#地の果て#青森・今別#水彩#エッセイ#太宰治#家族