#東北風景
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「最上川が氾濫」のニュースに我が目を疑いました。今まで幾度となく取材で訪れた山形の一級河川です。
蛇行する様、そして両側に急な山を従える風情が好きで、作品にもしています。
アップした水彩画は、2013年に描き下ろしの注文をいただいた作品です。描いた場所は被害が出た大石田です。
被害が今以上に広がらないことを祈りつつ、被害に遭われた方々へお見舞いを申し上げます。
NHK仙台放送局の番組で、私の取材や水彩画制作の様子が放送されます。
7月25日・土曜日・朝7:30「ウイークエンド東北」です。
ディレクターHさんと出会ったのは昨年のこと。私のブログを読んでくださっていたことが縁でした。
「古山さんのことをよく知りたいので、ギャラリーに伺ってもよろしいですか?」
それから半年。
Hさんは、来年10年の節目を迎える「震災テーマ」を前に、つまづきながら右往左往する私を丹念に取材してくださり、一本のコンテンツにまとめてくれました。
「取材するところを撮影させてください。いつも通りのペースで描いてくださって結構ですので。」と、一泊二日の海辺の取材にも同行。
アトリエでの制作にもじっくりとカメラが入りました。ディレクターさんの取り組み方は徹底していました。10分の枠ということですが、Hさん渾身の作であることは間違いありません。
来年3月11日。その日を挟んで仙台晩翠画廊で「震災から10年」の個展が決まっています。
実は、どう取り組んでいいのか、迷っていました。そんな私に前進のヒントをくれたのは、実はHさんとの対話でもありました。
心から感謝申し上げます。
東北六県で視聴できるようです。私もまだみていません。お時間ある方、是非どうぞご覧ください。
奥会津に近年台湾からの観光客が集まっていると聞きます。また、青森にもたくさんの外国人観光客が来ているとも。
東北を俯瞰しているわたしの目線と、外国人観光客の興味が一致するのは偶然なのか、必然なのか。
生まれ育ったみちのくを旅しはじめたのは20年前のことです。20代〜30代のヨーロッパ放浪ののち、とあるきっかけでそれまで見向きもしなかった東北をまわりはじめました。
ポイントは異国目線。
異国を旅する感覚でみちのくを歩くと新鮮な風景に出合えました。おのずとそれらの旅は感動を見いだすクセを培ってくれました。
普段見慣れている世界に感動する、という気持ちには、「心の角度の切り替え」が必要なのです。(それを異文化、異空間の海外旅行では意識せずに切り替わっている)
奥会津の集落と自然、津軽下北独特のラテン(!)な空気感、岩手の絶品開拓酪農地、秋田、山形の日本海に面したシブ系漁村は、観光資源の原石。
ここ数年、こと東日本大震災後、東北にインバウンド=海外からの旅行者を呼び込もう、という流れが大きなうねりになってきています。その目線に絵描き取材で培った体験を役立てることはできないものか、、、と、つらつら考えています。スケッチツアーを組もうということではありません。感動の角度をフィードバックできないか、ということです。
絵は山形の日本海風景。鶴岡から鼠ケ関に南下する途中の漁村印象です。
幹線国道を走っていては、こんな風景にはまず辿り着けません。
脇道のそれて,立ち止まって耳を澄ます。
すると、今まで見たつもりになっていた風景は、その音まで聞いていなかったということに、はた、と気づきます。
目をつぶることで心に刻まれる、いわゆる心象風景。観光誘致のヒントはそんなところに眠っているように思えるのです。
山形由良から鼠ケ関までのルート沿いの小さな港めぐり。大きな夕陽を眺めながら岸壁に寄せる波音に耳を立てる。大好きな時間です。
「古山 拓様 ふるさとの水彩画届きました。◎△町の匂いまで感じ感激しております。描いてもらい本当によかったと思います。あらためてありがとうございます。」(一部抜粋)
オーダーくださったお客様から、昨日、こんな嬉しいメールが届きました。トップ画像はその水彩画。お客様が長年暮らした家からの眺めを透明水彩で描いた作品です。横70センチ縦20センチほどのワイドサイズです。ほかにも三枚の4号水彩画のオーダーでした。ご自宅へ取材のため訪問し二ヶ月。今年を締めくくる最上の言葉をいただけました。心より深く感謝申し上げます。
おかげさまで、今年は「ちび絵」はじめ、一般のお客様からの水彩画オーダーが増えた年でした。
世界に一枚だけの水彩画です。お渡しのときのお客様の笑顔に私達にとっての最上の歓びです。
この写真は今年最後に嫁いだ作品です。お客様からオーダーいただいたプレゼント用の「ちび絵」でした。「ちび絵」画寸法6.5センチ四方という小さな絵ですが、とても喜んでもらえました。(「ちび絵」オーダーは10,800円から〜となっています。オーダーご希望の方はお気軽にお問い合わせください。)
来年 2019年は、アニメーターとして「描く仕事」に就いた1986年から数えて33年目。イラストレーター・水彩画家として、アルティオ本体の「古山拓絵画工房ランズエンド」を立ち上げた1994年から数えて25年目になります。
四半世紀、イラストや水彩画を描く仕事をしてきたわけですが、これから先の四半世紀は、さらに描くことで世間様の役に立って行きたいと思っています。
広告、絵本、そして個人様からのオーダーにより強く応える2019年にすべく、誠心誠意取り組んでまいりたいと思っています。
最後に、嬉しいことに、日本橋Art.jpさん企画のウェブ展覧会「日本の冬」に取り上げられていただきました。紹介されていますのは、素晴らしい作家さんばかりです。わたしは大好きな雪景色で末席を汚しています。ぜひご覧ください。
https://nihonbashiart.jp/exhibition/2018/12/artjp.html
アトリエアルティオは本日29日が大掃除ですが、絵本の今年最後の仕入れ受け取り、委託先であるウェスティンホテル仙台さんへの仙台風景ポストカード追加納品が最後の仕事となります。
店舗ギャラリーの正月休みは明日30日から1月8日まで。制作アトリエの古山拓絵画工房ランズエンドは、7日からスタート。
正月は、帰省してくる我が子たちとゆったり過ごそうと思います。
東北水彩風景 「春待つ日々」岩手
東北水彩風景 「雪鳴り」津軽の地吹雪
東北風景水彩画 岩手銀行中の橋支店/盛岡・岩手
「祭(まつり)とは、感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる行為(儀式)である。」
ウィキペディアからの引用です。
今日からアルティオギャラリーで「ちび絵まつり」はじまりました。このお祭りもアルティオの一年を支えてくれた皆様への「感謝の祈りの儀式」です。絵描きは非力、一人では生きていけません。
私は絵が好きです。だから水彩画やイラストレーションを描く仕事をしています。
絵は、一ミリにも満たない紙に想いを刻印したものです。しかしそれは見る人の想像を羽ばたかせてくれる力があると信じています。
想像力は未来を作る力でもあります。小さな「ちび絵」が、皆さんの明るい将来を作り出す糧になることを願っての「まつり」です。
祭り初日、朝一番から次々とお客様がいらしてくださいました。ありがとうございます。
ちび絵達はお求めいただきましたら、そのままお持ち帰りいただいていますので、毎日新しいラインナップが加わります。最後の日にはどんな絵がかけられているのだろう?12月24日まで開催しています。価格帯は4,000円代スタート、咲いた販売価格帯は8,000円代。大きめの作品も数点展示しています。小さなプレゼントの候補に加えていただければうれしいです。
東北水彩風景-「会津柳津にて」