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#水彩画

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染師 紺屋町にて・盛岡/岩手

仁賀保にて

アトリエアルティオに時々いらっしるお客様から、飼われている猫ちゃんを一年ごとに一枚描いてほしい、と、ちび絵制作注文をいただいています。
「ちび絵」とは、アルティオでつけた「小さな額入り水彩画」のネーミングです。画面が6.5センチ×6.5センチ。額に入っても10センチ~15センチ四方。世界に一枚だけの絵を手軽に可愛らしく楽しんでほしいとの想いを込めています。

オーダー制作の場合、写真データを様々なポーズで複数カット、メール添付でいただいての制作です。猫ちゃんちび絵は、一昨日お渡しとなり、とても喜んでいただけました。
小さいサイズですが、場所を選ばないサイズが喜ばれています。

昨日はポルトガルのリスボンの市電を描いたちび絵が嫁いでいきました。以前、ポルトガルのドアを描いたちび絵をお求めくださったお客様でした。「ポルトガルの思い出コーナーに掛けます」と選んでくださいました。

12月恒例の「ちび絵まつり」にむけて、風景、動物、はてはドイツ軍のサイドカーまで、一点一点、気持を込めて描いています。あと一ヶ月半、あっという間にジングルベルの声が聞こえてきそうです。

ちび絵のお値段は、アルティオ展示中のちび絵(6.5センチ×6.5センチ)は6.500円~9.000円+税。オーダーちび絵は10,000円+税。9センチ×9センチのちび絵は12,000円+税となっています。どうぞお気軽にお問い合わせください。


 

12月のアルティオクリスマス企画「ちび絵まつり」の水彩画やアクリル画の仕込みが始まりました。6.5センチ×6.5センチのスクエアを基本サイズにしていますが、どうしても勢いあまってしまう絵もあります。そんなときは9センチ×9センチに変更、「ちょいちび絵」にしてしまいます。花から風景からはてはドイツ軍のサイドカーまで。描きたいものを楽しんで描いて行きます。

楽しんで、というとちょっと違う。おおかた描きはじめは「楽しく」スタートするのですが、小さな絵でも途中必ず「なんかちがうな…」としかめっつらになります。で、それを乗り越えたあとに訪れる歓喜。

まるで年末恒例のベートーベンの第九みたいです。

ちび絵祭りでは、今年出版された絵本「交響曲『第九』歓びよ未来へ!」(くすのきしげのり作・古山拓絵・PHP研究所)の原画も展示予定です。

アップした絵は9センチ×9センチのバラです。花びらが一枚落ちてできた間が愛おしかったです。

 

台風一過の今日、朝から仙台は晴れました。昨日日曜も日中は天候が持ってくれて、台風が仙台を通過したのは深夜。自称晴れ男の面目が少しばかり立ちました。

そんな今日、個展会場の藤崎美術ギャラリーに陶芸家のOさんがきました。以前グループ展に一度さそっていただいたことがあります。丁寧に見てくださったあと、
「古山さんは「こう描いてやろう!」って思っていないでしょ?絵を見ていると、白地からふわっと生まれるのを楽しんでいるように思えるんだ」
そう言われて、はっと思った。

まさに私の描き方はそうなのです。どう色が生まれるかで、描き方を変えていくのを楽しんでいる。「狙う」という意識があまりない。自分がエキサイトできるかどうか。だからなんでもあり。
私には先生がいません。だから進む道は自分で探さなければいけない。でもさ、道はさがすことも楽しいんです。慣れた道はつまらない。手慣れた絵なら描かない方がまし。

描くスタイルは人それぞれ。それでいいんだろうな、とOさんの言葉に思いました。
ほかにも気づきの多い個展五日目でした。

多謝です。

絵は「英国の白い香り」です。

毎年定番となりました、2019年オリジナルカレンダー(卓上のCDケーススタンドスタイル)の準備が進んでいます。今年も秋の藤崎個展(9/29~10/3)で販売スタートです。

今回の絵の内容は国内外の水彩風景画、ならびに花の絵によるアラカルト。印刷は、まかせて安心の斉藤コロタイプ印刷さん。今回も突貫の進行を強いています、、、ありがとうございます。

昨年、12月にお披露目となった、△ポップスタンドタイプ「海外風景カレンダー」も同時進行で進んでいますが、こちらは前年よりひと月早い、11月1日からの取扱いとなります。もちろん印刷される絵柄は、卓上と異なります。

2019年も古山拓オリジナルカレンダーでおむかえいただけるよう、いいカレンダーに仕上げたいと制作進行中です。もちろん例年通り、通販もいたします。ぜひ、来年おカレンダーの候補にお加えください。

今回アップの絵柄は、トップ・桜の絵が、秋田鳥海山。下にアップの絵が、ニース風景とバラの水彩画です。どの絵を何月につかうか、ほぼ半日がかりの構成作業でした。

<ニースの丘から>

<やわらかな午後>

これらオリジナルとはべつに、某医薬品会社の大判の月めくり水彩風景カレンダーも進行中です。これはメーカーから病院・医院に配られるものです。風邪引いて通院、、、なんてなったときにもしかすると目にするかもしれませんね。

 

ジョンシルバー、山下将軍、カリブの沈没船、インディジョーンズ、、、とこの辺りから想像するのはなんでしょう?そう、宝の山ですね。人間はどうも金銀財宝にくらむDNAを持っているようです。もちろんわたしもそう(笑) 私の場合、宝くじで三年連続一万円があたった栄光の20代を最後に、どうやら宝くじ運は使い果たしてしまったようです。

私の友人にイタコさんがいますが、その話をしたら「古山さん、その時生活が苦しかったでしょう?神様が助けてくれたのよ、もう今はその助けも必要ないからあたらないわね」,,,いいんだか悪いんだか、というわけで、ここ数年は宝くじ売り場には並んだことがありません。

話がずれました。宝の山の話でした。宝は金銀財宝というイメージが子供の頃から刷り込まれているからいけない。私が思う宝は、本。『え?本?なーんだ』とあざけるなかれ。 たとえ虚構世界であっても、人の生き方さえ変える、また気力を支える。本ほどの仮想資金源、宝の山はないと私は思っています。映画も似ているかな。 一冊数百円から千円ちょっとの本。ノンフィクションからフィクション、絵本、ジャンルは様々、これこそ仮想財宝といわずして何という(笑)

さて、そんな本にからんだ仕事をご紹介します。(と、ここからは営業^_^)

仙台文学館発行の「文学館ニュース」最新号刷り上がりが手元に届きました。「シリーズ私の一冊」の挿絵を毎回描かせていただいています。今回は俳人・高野ムツオさんの文章に挿絵を添えました。

「一冊の本が生き方を変える」ということを毎回寄稿される文章を読んでいると感じます。わたしは毎回取り上げられた本に目を通すことにしていますから、なおさらそれがわかります。やはり本は宝箱だ。

刷り上がりは一色で刷り上げられていますが、原版は水彩で着彩したイラストレーションです。なので、ここでカラー版もアップします。ご笑覧ください。

 

 

九月のはじまりです。和名、長月。いい響きです。

皆様は長月に何にチャレンジするのでしょう?わたしの長月は、今開催中の山形大沼個展とともにはじまりました。今日も山形入りです。同時に9月27日からスタートする藤崎個展の制作と、カレンダー制作が三本。某クライアントさんからの年末へ向けての仕事やレギュラーのお仕事と、和名とは真逆のもっとも短いひと月になりそうです。

絵柄は、私の2018オリジナルカレンダー2タイプから、トップ絵に水彩画【tourist】(ヨークシャー・イングランド)、もう一枚の水彩画は【鷲たち遥かに海】。フランス・コートダジュールに旅したときの風景画、トゥレットシュルルーという鷲の巣村です。

素敵な九月になりますように!!

 

 

 

「ぼくは地産地消作家だよ」

縁あってお付き合いいただいている児童文学作家、くすのきしげのり先生の言葉です。活躍の場は、中央の出版界、そして全国の書店、講演会場。数えきれないほどの著作と講演回数を持ちながら、それでも故郷の徳島鳴門にベースをおき創作活動しています。

地元から出る術を持てない表現者が悲しくも口にする「地元にこだわる」とは根本的に違います。先生のベースは、生まれ育った鳴門。地元での活動もしつつ、本戦は全国。先生の言う「地産地消作家」というユーモアセンスに脱帽します。

今朝、河北新報の朝刊にて、先生と8月11日に郡山で対談してきたことが取り上げられました。「交響曲『第九』歓びよ未来へ!」についてのおはなしでしたが、私は席上、流れもあって好きで何度も旅した奥会津のことを東北人として話しました。 くりかえしますが会場は福島県です。くすのき先生は徳島鳴門から、そし私は宮城仙台からの参加。そして講演内容は、国境をも越えた世界に通じること。わたしは岩手で生まれ仙台で働く東北の作家として、地域を越えて何ができるのかを、あらためて考えさせられました。

日本は狭くなりました。負け惜しみではない「地産地消作家」として私も頑張ろうと思います。

 

 

「私たちは、ヨーロッパ、主に香りの本場であるフランスを中心に、一日の終わりに疲れを癒してくれる香り、元気を取り戻してくれる香り、その他、香りの本場ならではの本物のフレグランス商品を提案させていただいております。」
このコンセプトはEFインターナショナルさんのサイトコンセプトからの引用ですが、アルティオはアイテム「取扱い店」としてEFインターナショナルウェブサイトでも登録されました。

『一日の終わりに疲れを癒してくれる…、元気を取り戻してくれる…』というメッセージは、まさに私たちの目指すところと同じです。 絵も石鹸も一日の終わりに気持ちをほぐしてくれるアイテムです。同じコンセプトにうれしくなりました。

アトリエアルティオ店舗は15日いっぱい夏休み中ですが、作家としては昨日も、本日もちょっと空いた時間で絵画関係の読書をしたり、制作を進めたり。映画を観るのも、構図や間合いの観点から観ていたりと、結局仕事直結。それは好きなことを仕事にしているからですね。ありがたいことです。 16日からまた皆様のお越しをおまちしています。

今制作中の水彩画はイギリスの小さな村ロビンフッズベイに取材した一枚です。(まだまだ未完成)
右上背景をご覧ください。


「さしこむ光の表現」のため、広義の「リフトアウト」という水彩技法を使っています。要は、一旦塗った絵の具を取り除く、という一般技法です。
用語に当てはめればリフトアウトになりますが、実はわたしのリフトアウトは「再度紙面に水を刷毛で塗り、親の仇のごとくタワシでゴシゴシこすり取る」という、ワイルドな技。正式な意味でのリフトアウトは、ティッシュでこするとか、筆でこすりとるのが通常です。私の場合、あえて紙面に傷をつけるくらいに擦りますので、ちょっと違いますね。
水彩はふわっとした雰囲気が魅力ですが、そんな中にあえて逆のごつい「タワシのざらつき」を入れるのです。
料理に例えるならば、甘さをさらに引き立てるために塩を加える、みたいなかんじでしょうか。この作業のあとに、さらに色を塗り加えて行きます。

こちらの絵 が、タワシごしごしを加える「使用前」です。タワシを入れることを前提に濃いめに緑を著彩しています。

    制作経過報告第二回でした。