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久しぶりのブログ更新です。この一週間、とにかく人と会う七日間でした。
なかでも濃密だったのが11月16日金曜日でした。
朝から夕方まで、新居へ納める絵の打ち合わせや、アルティオで絵のセレクト立ち会い、地球の裏側からいらしたお客さまとランチ、と、次々人と会う一日でした。一日の終わりは定例となった「おはなしの部屋△」でゲスト・書家大塚耕志郎さんを招いて11名のお客様と濃密トーク。
ネットでのやり取りが多い昨今ではありますが、やはりリアルな対面にはかないませんね。その金曜日お会いした方々は、みなさん,見事に生き方に一家言持つ方々ばかり。自分の小ささを十二分に味わい尽くしました。ここで思ったわけです。「アトリエギャラリーという場を持てたことで、そんな方々とお会いできるんだ…。」
私たちは、描くことを通して出合った素晴らしい方々から、どれだけたくさんのいい波動をもらっているかわかりません。それをくるくると還元して行くのが「お店」なのです、多分。
おはなしの部屋△のゲスト大塚さんが、終わった後に、「アルティオは文化のオアシスのような場所ですね」という言葉をくれました。有り難いことです。
そう感じてもらったのは、多分にいままで私の絵を通して知り合った、お客様や仕事の枠を越えた友だちの「良きエネルギー」が、別のかたちとなってギャラリーから外へと循環しているからなのだと思います。間違いなく。
これからも、描くことを通して、くるくると循環型で生きていきたいです。
今日アップした絵は、絵のセレクトにいらしてくださった方が.取引先様へ贈るために選ばれた、ポルトガルを描いた透明 水彩8号作品。
この絵も、目に見えないかたちでなにかを廻す手助けをしてくれるといいな。
7月です。あっという間に夏がきました。
今年のオリジナルカレンダーは二種類ありますが、ひとつはフランスの旅カレンダーで「ニースの小舟」。もう一種類のカレンダーの七月は、下記にアップしたポルトガルの南部の小さな村、モンサラーシュです。
この取材旅のときも暑かった。気温は連日40度を越えていたことを記憶しています。小さな子供達をつれて妻と四人で旅していたわたしたちに、その熱波は想定外のトラブルをもたらしました。
詳しいことは割愛しますが、結果、村に予定外の数泊を余儀なくされました。
今、絵を見るたびまっさき思い出すのは、滞在中親身になって私たちの面倒を見てくれた、宿の若夫婦、そしてようやく村から出発できるようになった私たちを見送ってくれたその家族たちです。
多分彼らは私たちのことを憶えていないでしょう。それでも私たちの思い出には深く刻まれています。
私はモンサラーシュ村を過去何枚も描いています。なぜならば描くたび、絵を見るたびに、『旅は「教え」のために何かを引き起こし、気持ちを前に進めていれば、必ず助けを現出させてくれるのだ』ということを思い出させてくれるから。
絵の取材旅なんて、優雅とはほど遠い。あっちでトラブル、どこかのだれかに助けられ、またまた別のところでトラブル遭遇。どぎまぎしたり、落ち込んだり、たどたどしく訪ねたり。かっこわるいったらありはしません。
だから、あの国、この町、助けてくれた人たちや町を美しく思い出すのです。