• facebook
  • instagram
  • twitter
  • note
  • tumblr

#takufuruyama

  • TOP
  • #takufuruyama

Mont Saint-Michel

オーダー作品お届けで、お客様宅へ伺ってきました。
もともと個展にいらしてくださっていたお客様A.Mさん。アルティオがオープンしたときにふらっとやってきては、さりげない営業へのアドバイスをくださったり、「不思議な方だなあ」と思っていました。
あるとき、「描いていただきたい絵があるのです」と相談されました。
きくと「以前店をやっていましたが、今はたたんでしまいました。過去の絵になりますがその店舗の看板を見せつつ、七夕の思い出を描いてほしい」とのオーダーでした。

打ち合わせではお客様のルーツから今までをきちんと綴った資料をお持ちになり、今は無い店舗への愛情が感じられました。
額装へもこだわりを感じました。なので制作中に一度ご自宅を訪問。インテリアに合う額をフレーマーさんにお願いしました。

年末の完成した絵を昨日おとどけ。ご自宅の玄関に掛けさせていただきました。

オーダー作品は個展作品とは違います。お客様の想いをどうやって絵に活かすか?見たことの無い構図から色彩まで、クリエイティブな制作です。それはドキドキですがお客様の笑顔で全て救われます。
心よりありがとうございました!

ニースの丘へ 透明水彩

あけましておめでとうございます。皆様よき新年をお迎えのことと思います。2019年の正月三が日、仙台は過ごしやすい天気に恵まれていました。アルティオギャラリー店舗は8日火曜日からの営業です。今年もよろしくお願いいたします。制作室の古山拓絵画工房ランズエンドでは今日4日から仕事が始まります。

正月三が日は読書をしたり映画を観たりと、しっかり休養をとりました。そんな元旦、お仕事をいただいている青森のポートさんから、うれしい便りが届きました。
年末に仕上げた年末メッセージカードの刷り上がりが入っていましたので、トップと文末 に紹介いたします。

ことしの新しくはじめることはいくつかありますが、ひとつに、神戸での個展があります。5月11日から16日までの一週間です。
不思議と神戸の方には縁があり、震災のときも幾人かの関西の方に助けていただいたこともあり、いつかお邪魔したいと思っていました。
会場はトアロードにあるトアギャラリーです。一週間の在廊、そして神戸滞在でどんなご縁をいただけるのか、今から楽しみです。

今年の決まっている作品展予定を以下ご案内します。

●1月中旬〜2月中旬(予定)  web・日本橋Art.jp × 仙台・アトリエアルティオ共同企画展「水彩で旅するヨーロッパ」…実店舗アルティオの展示を、日本橋Art.jpさんがweb個展として連携します。アルティオ会場のみで【仙臺ちび絵】展併催。

●4/17(水)〜4/23(火)仙台・アトリエアルティオ 藤村みゆき(人形)×古山拓 二人展「文学部」展(仮題)

●5/11(土)〜5/16(木)神戸・トアギャラリー 個展

●6/10(月)〜6/16(日)銀座・ギャルリサロンドS 個展

●9/26(木)〜10/2(水)仙台・藤崎 個展

●11/2(土)〜11/10(日)新潟新発田・ギャラリー栞 桑原信之(家具)×古山拓 二人展

●12/3(火)〜12/26(木….予定・会期変更の場合あり)仙台・アトリエアルティオ ちび絵まつり

展覧会の数は幸運数の七。七つの展覧会のどこかで皆様とお会いできることを、心から楽しみにしています。

 

「古山 拓様  ふるさとの水彩画届きました。◎△町の匂いまで感じ感激しております。描いてもらい本当によかったと思います。あらためてありがとうございます。」(一部抜粋)
オーダーくださったお客様から、昨日、こんな嬉しいメールが届きました。トップ画像はその水彩画。お客様が長年暮らした家からの眺めを透明水彩で描いた作品です。横70センチ縦20センチほどのワイドサイズです。ほかにも三枚の4号水彩画のオーダーでした。ご自宅へ取材のため訪問し二ヶ月。今年を締めくくる最上の言葉をいただけました。心より深く感謝申し上げます。

おかげさまで、今年は「ちび絵」はじめ、一般のお客様からの水彩画オーダーが増えた年でした。
世界に一枚だけの水彩画です。お渡しのときのお客様の笑顔に私達にとっての最上の歓びです。

この写真は今年最後に嫁いだ作品です。お客様からオーダーいただいたプレゼント用の「ちび絵」でした。「ちび絵」画寸法6.5センチ四方という小さな絵ですが、とても喜んでもらえました。(「ちび絵」オーダーは10,800円から〜となっています。オーダーご希望の方はお気軽にお問い合わせください。)

来年 2019年は、アニメーターとして「描く仕事」に就いた1986年から数えて33年目。イラストレーター・水彩画家として、アルティオ本体の「古山拓絵画工房ランズエンド」を立ち上げた1994年から数えて25年目になります。
四半世紀、イラストや水彩画を描く仕事をしてきたわけですが、これから先の四半世紀は、さらに描くことで世間様の役に立って行きたいと思っています。
広告、絵本、そして個人様からのオーダーにより強く応える2019年にすべく、誠心誠意取り組んでまいりたいと思っています。

最後に、嬉しいことに、日本橋Art.jpさん企画のウェブ展覧会「日本の冬」に取り上げられていただきました。紹介されていますのは、素晴らしい作家さんばかりです。わたしは大好きな雪景色で末席を汚しています。ぜひご覧ください。

https://nihonbashiart.jp/exhibition/2018/12/artjp.html

アトリエアルティオは本日29日が大掃除ですが、絵本の今年最後の仕入れ受け取り、委託先であるウェスティンホテル仙台さんへの仙台風景ポストカード追加納品が最後の仕事となります。
店舗ギャラリーの正月休みは明日30日から1月8日まで。制作アトリエの古山拓絵画工房ランズエンドは、7日からスタート。

正月は、帰省してくる我が子たちとゆったり過ごそうと思います。

 

東北水彩風景 「春待つ日々」岩手

「時が積もる」飛騨高山にて

東北水彩風景 「雪鳴り」津軽の地吹雪

  

「ちび絵で室温が上がった気がします」
「大天使ミカエルのちび絵、壁にかけたらパワースポットになってます」
と、ちび絵まつりでちび絵新作をお求めくださったお客様が次々とFacebookでご自宅壁面をアップしてくれました。

アトリエアルティオは、古山拓自身の作家ギャラリーです。美術館ではありませんし、美術界を震撼させる??有名作家でもありません。ですので、普段は「接客できりきり舞い」なんてことはあまりありません。
有り難いことに、ちび絵まつりの会期中は、嬉しいきりきり舞いです。

「ちび絵を見にようやくこれました!」と、今日も遠方からお客様がいらしてくださいました。本当に有り難いことです。
三枚のちび絵に迷いに迷われ、結果二枚を決めてくださいました。
「たしか、絵って「売れる」って言わずに「嫁ぐ」って言うんでしたよね?なんだか、その気持ち、わかるわあ」と嬉しそうに帰って行かれました。


掲載する写真の上のチェロの絵は、4センチ×6センチほどのちびちび作品です。こちらはプレゼント用にオーダーいただき描いた作品。下左は、6.5センチ四方。タイトルは「サンタの学校・三時間目・音楽の時間」
下右は、同じく6.5センチ四方。鉛筆だけで描いたベネツィアのサンマルコ広場です。
鉛筆画も今回新作で加わりました。全て表現は違っても古山拓オリジナルです。


(4センチ×6センチちびちび絵オーダーは内容・額種類によって4000円~5000円前後です)
(6.5センチ四方ちび絵は7000円〜9000円前後・オーダーは10800円〜から承っています)

17日月曜は店舗はお休みいただき、制作に集中します。18日火曜日から24日まで、クリスマス企画ちび絵まつりは続きます。大切な方への贈り物に、よかったら候補に加えていただくと嬉しいです。
贈った方のお部屋の室温がちょっとだけ上がります、きっと。

 

戊辰戦争から150年。ご存知の通り、幕末から明治維新の様々な歴史の見直しがされています。
私が義務教育を受けていた40年ほど前、幕末から近代以降は学校の授業ではあまり深く触れられなかったように記憶しています。(いやいや、そんなはずはない、居眠りしていたにちがいない)

ふるさとの岩手盛岡にある盛岡市先人記念館で開催されていた「明治150年と盛岡」展が終了しました。実は、ほんの少しばかりですが、イラストレーターとしてお手伝いをさせていただきました。

昨年から今年のはじめにかけて岩手日報に連載された盛岡藩の幕末小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)の挿絵を手がけましたが、企画展のために、数点イラスト作品データを提供したのでした。もっとも絵は小説の内容からのイメージですから、表現されているのは、私の脳内世界です。それでもイメージングの素材には役立ったのではないかと思います。

先日、いただいた企画展パンフレットの奥付けに、ふと目が止まりました。協力者クレジットに自分の名前が、、、。見逃していました。150年前に渦巻いていた時代の奔流に、150年後の「未来」からほんのわずか関われたようで、とても嬉しかったです。

描くことで、ふるさとの人文科学にわずかでもお役に立てたこと。それは絵描きとして細々と生かしてもらっている自分にとって、故郷から大きな賞をいただいたようなものでした。ありがとうございました。

+  +  +

時代小説「柳は萌ゆる」平谷美樹・作は、このたび実業之日本社より刊行されました。(私の挿絵も一部つかわれています。)

平谷先生は、当時の情報の少なさの中で苦悶する盛岡藩のサムライたちの生き様を、見事に書きだしました。IT,Ai,グローバル(という言葉は個人的に嫌い)が世界を席巻し、国境があいまいになり,変化が見えにくい「今」は、幕末維新の時代に通じるものがあるように私は感じています。この本は、そんな今だからこそ読む価値があると思います。

「歴史は繰り返す」。あらためてこの言葉の重さを感じています。